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ホンモス風大豆ペーストは万能ソースのポテンシャル

冷蔵庫に眠る水煮大豆。毛髪の健康のために買ってはみたものの、食べ方に行き詰っていた今日この頃。

そうだ!ホンモス風にしてしまえばいいのではないかと思ったわけです。

ホンモスあるいはフムスと呼ばれるペーストをご存じでしょうか?

このペーストの正式名称は「ホンモス・タヒーナ」だそうです。アラビア語で「ホンモス」はひよこ豆、「タヒーナ」はゴマペーストだそうです。しかし、世界的には「ホンモス」あるいは「フムス」でこのペーストを指す場合が多いように思います。

ひよこ豆のペーストにゴマペースト、塩、レモン汁、にんにく、クミンパウダーなどが入った物で、中東のレストランでは種なしのパンにつけて食べていました。とても美味しくて値段もリーズナブルなせいか、ヨーロッパにある中東ショップ以外でも普通にデリやスーパーで買えるくらい人気でよく見かけました。

2006年11月 シリア/ハマ レストラン「アリババ」で注文(写真左上)。パプリカの赤い粉、オイル、チーズも乗っていて美味しかったです。他にもファラフェル(豆のコロッケ:写真左下)、ホブス(種無しパン:写真右下)など中東っぽい物を食べてますね。因みにこのファラフェルの油が悪くてお腹を壊しました。
2006年11月 ヨルダン/パルミラ遺跡を観光する時に拠点となる街で買いそろえたホンモス(写真左下)、ランチョンミート、チーズなどでサンドイッチを作りました。この既製品のホンモスは美味しくなかったと記録しています。
パルミラ遺跡でランチタイム
2008年7月、ロンドン在住の日本人友人宅で手巻き寿司のもてなしを受けた時、アラブ圏出身の旦那さんのおススメデリで買ったホンモスを出してくれました。酢飯にも合うんですよ。

ということで、本来のホンモスを元に作ってみた大豆ペーストは、パンにつけても美味しいのですが、薄切りチャーシューとの相性もなかなか。豆とナッツのこくがペーストを付けた素材の旨さをかさ上げしてくれるんです。手巻き寿司でも使えたし、これって万能ソースになるんじゃないかの予感です。

※この記事を書いた2024年2月3日、3米兵死亡への報復としてアメリカ政府はイラクとシリア領内のイラン関連施設を攻撃したというニュースが報道されました。私が旅した頃は町中にアサド大統領のポスターが貼られて、まさに独裁政治の国という印象でしたが、それでも外国人でも旅行ができるくらいの平和はありました。それ以降、シリアは訪れるのがどんどん難しい国となり、自分が訪れた遺跡も破壊されたりしていて心が痛みます。ホンモスを通じて言葉を交わしたシリア人に思いを馳せつつ、投稿します。


★ 『ホンモス風大豆ペースト』
<材料>

  • 大豆の水煮 200g 

  • にんにく 一かけ

  • レモン汁 少々

  • ミックスナッツ 50g (ゴマペーストの代用)

  • 塩 適量

  • オリーブオイル 適量

  • クミン 適量

  • 牛乳 100cc (これがないと粘度が強すぎたので)

  • 仕上げにパプリカパウダー


<作り方>

  1. 材料をハンドブレンダーあるいはフードプロセッサーに入れて攪拌

  2. 器に移してパプリカパウダーをかける

ハンドブレンダーあるいはフードプロセッサーに材料を入れる
途中から回らなくなって焦った。で、この後、牛乳を入れました。
レバーペーストとの相盛もよし、チャーシューに塗ってもよし。

今回はハンドブレンダーで作ってみたのですが、牛乳を入れないで作っていたらブレンダーの中にペーストがはまって動かなくなってしまう事件が発生。

フードプロセッサーに入れて攪拌したら牛乳なしでもいけるかもしれませんが、牛乳を入れたことで味がまろやかになり、テクスチャーも滑らかになったので失敗転じて成功という結果になりました。


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