戦国時代の今日の日付にはどんなことがあったのか？ 1週間ごとにお伝えします。ぜひ「ああ、今日はそんなことがあった日なんだな」と思いを馳せてください。毎週日曜日に更新する予定です。
なお、日付はすべて旧暦ですので、現在とは約1ヵ月のズレがあります。

5月3日　京極高次が没

慶長14年（1609）5月3日(旧暦)、京極高次（きょうごくたかつぐ）没。京極高吉（たかよし）とマリアの長男で、妹の竜子が豊臣秀吉（とよとみひでよし）の側室となり、正室の初（はつ）が淀殿（よどどの）の妹であることから、蛍（ほたる）大名と揶揄（やゆ）されました。しかし関ヶ原では大津（おおつ）城に籠城し、東軍として奮戦。若狭（現、福井県南部）8万5,000石を獲得します。なお大津城天守は、彦根城に移されました。

5月4日　六角義賢が武田勝頼を賞賛

天正3年（1575）5月4日(旧暦)、六角義賢（ろっかくよしかた、承禎〈じょうてい〉）が穴山信君（あなやまのぶきみ）に通知。武田勝頼（たけだかつより）が三河（現、愛知県東部）方面で徳川（とくがわ）方の城を攻略していることを賞し、また武田軍に従軍している二男賢永（かたなが）の待遇を感謝しました。なお大坂方面の戦況については、使者が口頭で伝えています。

5月5日　嶋左近が誕生

天文9年（1540）5月5日(旧暦)、嶋（島）左近清興（しまさこんきよおき）誕生（異説あり）。大和平群（やまとへぐり）郡の国衆（くにしゅう）で、筒井順慶（つついじゅんけい）に仕えて活躍。その後、蒲生氏郷（がもううじさと）、豊臣秀長（ひでなが）らに仕えたともいいます。石田三成（いしだみつなり）に破格の待遇で迎えられ、関ヶ原合戦では右腕となって戦いました。謎の多い武将です。

5月6日　大坂夏の陣で後藤又兵衛らが討死

慶長20年（1615）5月6日(旧暦)、後藤又兵衛基次（ごとうまたべえもとつぐ）討死。大坂夏の陣の道明寺（どうみょうじ）の戦いです。大和路から大坂城に向かう幕府軍を迎撃するも、濃霧などにより、大坂方の足並みが乱れました。同日の誉田（こんだ）の戦いで大坂方の薄田兼相（すすきだかねすけ）が討死しますが、真田信繁（さなだのぶしげ）らが伊達政宗（だてまさむね）勢と戦い、これを退けています。
一方、河内（現、大阪府）方面を進む幕府軍を長宗我部盛親（ちょうそかべもりちか）が長瀬（ながせ）川で迎撃し、藤堂高虎（とうどうたかとら）勢を撃破。八尾（やお）の戦いです。しかし若江方面での木村重成（きむらしげなり）の敗死を受け、撤退しました。

5月7日　大坂夏の陣で真田信繁が討死

慶長20年（1615）5月7日(旧暦)、真田信繁討死。大坂夏の陣の天王寺（てんのうじ）の戦いです。毛利勝永（もうりかつなが）が、攻め寄せる幕府軍を次々と破る中、信繁は巧みに徳川家康本陣に突撃をかけ、家康が自刃を覚悟するほどの猛追撃を行いますが、あと一歩及ばず、討死。「真田日本（ひのもと）一の兵（つわもの）」と謳（うた）われました。

5月8日　大坂夏の陣で豊臣秀頼自刃

慶長20年（1615）5月8日(旧暦)、豊臣秀頼（ひでより）自刃。大坂城が炎上する中、秀頼は正室で徳川秀忠（ひでただ）の娘である千姫（せんひめ）を逃がすと、山里曲輪（やまざとぐるわ）で母親の淀殿らとともに自刃しました。介錯（かいしゃく）は毛利勝永。また勝永はじめ、大野治長（おおのはるなが）、真田信繁の息子大助（だいすけ）らも殉（じゅん）じ、豊臣家は滅びます。

5月9日　上杉輝虎、秩序回復を祈願

永禄9年（1566）5月9日(旧暦)、上杉輝虎（うえすぎてるとら）は願文（がんもん）を奉納。分国の無事を願い、自らの短慮を改めると誓います。また武田信玄（しんげん）を討伐し、北条氏康（ほうじょううじやす）と和睦した後に上洛、三好（みよし）・松永（まつなが）らの首をことごとく刎（は）ね、京都の将軍、鎌倉の公方（くぼう）による秩序回復を祈願しました。

【5月の戦国武将生没日】

5月2日・織田信孝没　異説あり
5月3日・京極高次没
5月5日・嶋左近誕生　異説あり
5月6日・大友宗麟没
5月6日・北条綱成没
5月6日・後藤又兵衛没
5月6日・木村重成没
5月6日・増田盛次没
5月6日・薄田兼相没
5月7日・高坂昌信没
5月7日・小笠原秀政没
5月7日・真田信繁没
5月8日・豊臣秀頼没
5月8日・毛利勝永没
5月8日・大野治長没
5月8日・真田大助没
5月9日・安宅冬康没
5月10日・平手政秀誕生
5月11日・斎藤義龍没
5月12日・織田信長誕生　異説あり
5月12日・佐久間盛政没
5月14日・佐々成政没
5月14日・榊原康政没
5月15日・長宗我部盛親没
5月19日・今川義元没
5月19日・足利義輝没
5月19日・長宗我部元親没
5月19日・真田幸隆没
5月21日・山県昌景没
5月21日・馬場信春没
5月22日・蜂須賀正勝没
5月24日・伊達政宗没
5月27日・堀秀政没