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書評『サッカー戦術の最前線』

おススメ度:★★★★

サッカー戦術の最前線 試合を観るのが10倍楽しくなる

【本書の概要】
昔のサッカー戦術から最先端のサッカー戦術まで、参考書のようにやや学問チックに解説した本書。
とても読み易く、図解もあり分かりやすい。
ただW杯や代表戦の時だけ試合を見て騒ぐ人たちは、基本的に戦術に関しては何も理解してないでしょう。(僕もニワカファンなので彼らを批判できませんが。。)
戦術を学んだ上で観ることができれば、そういった人たちより高いレベルで今後試合を観ることが出来るかもしれません。

【自分が付箋をつけたポイント】
・近頃の3バックの流行は、ハーフスペース対策と大きな関連性がある
3バックだと、4バックで発生するような選手間のスペースが存在しない為

・ヨーロッパサッカーの2度のパラダイムシフト
①ヨハンクライフのトータルフットボール
②アリゴサッキのゾーンプレス (マンツーマンで人を抑えるのではなく、特定のゾーンを選手に割り当てることでスペースを消す考え方)

・ポジショナルプレーの4つの優位性
①数的優位性:ある特定のエリアで数的に優位な状況を作り出すこと
②質的優位性:スピードや高さ等で能力的に相手を上まわること
③位置的優位性:例えば2人のDFの中間でボールを受けたり相手の死角でボールを受けるようなプレー
④社会情緒的優位性:選手がどれだけイメージを共有できているか

・サリーダラボルピアーナ
→中盤の底でプレーする選手がDFライン、特にセンターバックの間に入ることで最も後方の列を3枚にすること

・ゼロトップを採用すると相手がDFラインを押し上げやすくなってしまう為、WGにはバルサ時代のビジャやペドロのような前線に飛び出していくシャドーストライカーが必要

・5レーン理論で以下のルールを守ることで自然に選手の位置関係が三角形になる
①1列前の選手が同じレーンに並ぶのは禁止
②2列前の選手は同じレーンでなくてはいけない
③1列前の選手は適切な距離感を保つ為に、隣のレーンに位置するのが望ましい

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