地図と育児書と発達理論
私はこのところよく「発達理論ガー」とよく呟いたり、イベントも開催したりしています。
でも「発達理論マジサイコー!ビバ!!」と言うのではなくて、たまたま15年程企業と個人の関係を見てきた中で、「一番しっくりきて、いろんな事象を説明しやすいのが今のところはこれだったので皆さんにご紹介したい」という事なのです。
なので他にもっと「人と組織」について理解が進むフレームワークがあればどんどん見つけて、探求をしていきたいと思っています。
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ケンウィルバーは著書であるインテグラル理論の中で、発達理論的なコンセプトは「地図」である、と述べています。
自分が今どこにいるのか、世の中はどうなっているのか、という事を俯瞰してみる事が出来る有効なツールなのだと思います。
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そして私は、発達理論って育児書のようだな、と思っています。
2歳くらいでイヤイヤ期を迎え、
小学校低学年で集団生活を覚え
高学年から反抗期になって、、、
それぞれの年代で直面しがちな事、子供の内面で起きている事を理解しておくことで、親としては適切なアプローチをとりやすくなります。そしてその先の見通しもつく。
育児書のおかげでイヤイヤ期でも「これも一時的な事ね」と思えて、「性格に難があるのでは、、」と悩む必要はなくなる。いずれ時が来れば収まるのは分かるから。
発達理論でとある段階にいる人の事も、「この人は◎◎な人だ」と断定せずに「今、その状態なのね」、とみることが出来るようになる。
そうすると、表面に見えるその人の発達タイプの奥底の、その人らしさを知りたくなるし、同時にその人の表に出ている発達タイプも含めた全体像で見ることもできるようになる。
そうやって他者理解が深く、重層的になっていく感じが個人的にはすごく好きなんですよね。
発達理論を知らない組織マネジメントは、極論だけど育児書を読まない子育てとも言えてしまうかな、、とも考えたりもするのだけど、ちょっとかじっておくとマネジメントに役立つ事があるかもしれませんよ、と言うのは引き続きお話していきたいと思っています。
・・・上記は主にマネジメント視点で描いたけど、個人のキャリアを自分で考える上でもすごーーーーく有効なので!その所に関する話も今後はもっとしていきたいと思っています。
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