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友達と夢の話

友達ってなんでしょうか。(突然の哲学的始まり)

僕は9年近くも旅してるので、当然のように日々たくさんの人に出会っています。

そして日本で生活しているとあんまり感じることはないかもしれませんが、近年世界一周旅行や世界放浪の旅をしている日本人っていうのは本当に多くて、よっぽどマイナーな国や地域など以外、旅先で他の日本人に出会うっていうのも全然珍しいことではありません。

なので、もちろん宿で日本人に出会えば普通におしゃべりしますし、時には仲良くなって数日間行動を共にして一緒に色々回るなんてこともあります。

けどこれだけ長く続く旅の中で、「出会う→友達になる→お別れ→SNSで連絡を取り合う」なんてことを何度も何度も繰り返してたら、僕の性格上きっと色々がんじがらめになってしんどくなってしまうのは分かってるので、今まで僕は、出会った人と必要以上に仲の良い友達になるのをあえて避けてきました。

ただそれでも、それは絶対に新しい友達を作らないっていう100%の決意でもないし、よっぽど気が合ったりお互いリスペクトできる部分が多かったりすると自然に深い友達になってるなんてことももちろん全くないわけではないので、今まで僕にも大切な旅友達は何人かはできてきました。

さて、今日はそんな僕の数少ない旅友達の中から、ある特別な2人の男の話をさせて欲しいんです。



話は5年以上前にさかのぼって、2014年3月。

当時旅に出発して3年間もかけて南北アメリカ大陸を端から端まで旅し終えた僕は(すでに長い)、アメリカ大陸最後の目的地として、カナダの「モントリオール」を訪れました。

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モントリオールはカナダの東部、ケベック州にあって、公用語はフランス語、英語はほとんどの人が話せるんだけどあくまでも第2言語っていう、カナダの他の州に比べると少し特殊な地域。


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(この年の北米には歴史的な大寒波が襲っていて、ここモントリオールでもこの時もう3月なのに毎日最低気温がー20℃なんていう異常気象)


当初の予定では、このアメリカ大陸最後の地であるモントリオールには数週間ほど滞在しようと決めていました。

なんかね、日本を出発してからここまでの南北アメリカ大陸の旅が、思ってた以上に過酷で濃密で、何よりあまりにも長いものになってしまっていたから、このままスッと次の旅の舞台であるユーラシア大陸に移動するっていうことが僕的にどうしてもイメージできず、

ここまでの長旅の疲れを癒すっていう意味でも、一旦ここで自分自身の気持ちを整理しなおすっていう意味でも、どうしてもこの町での数週間は必要だって思ったんです。


さて、そんなわけで長く滞在するなら少しでも安い場所をと思って選んだ格安ホステル。

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案内されたドミトリー(6人部屋)には、すでに日本人男子が一人宿泊していました。

さっき言ったようにここモントリオールは英語ではなくフランス語圏ということもあり、同じカナダでもバンクーバーやトロントといった有名都市に比べて日本人観光客(特にバックパッカー)はとても少ないっていうイメージだったので、同じドミに日本人がいたというのは少し驚きでした。


お互い軽い自己紹介をしたところによると、彼の名前はシン君。
当時年齢は29歳、彼は旅人というわけではなくプロの料理人で、今回ここモントリオールのレストランで修行として1年ほど働くためにワーキングホリデービザを使ってカナダにやって来たということ。

そして、彼も昨日このホステルにチェックインしたばっかりで、これから1か月ぐらいかけてゆっくりと働かせてくれるレストランを探していくらしいんです。

ほーほー、なるほど。

じゃあ期間は僕より長いから、今日からしばらくの間は同じ部屋で寝泊まりするってことになりそう。


ただ、いくら同じ日本人同士で長く同じ部屋にいるからって、冒頭でも言った通り、僕は旅で出会った人とそんなに簡単に友達にはなりませ…

なりました。(あっさり)


…いや、シン君は僕より8つも年下でもちろん同世代ってわけでもないし、料理人と旅人だから境遇も全然違う。

でもね、彼は僕なんかよりもよっぽど精神が大人でしっかりしてて、むしろ色々と境遇が違うからこそお互い変なプライドや過度な気遣いを持つ必要もなく、なんだかちょうどいい距離感ですごく居心地よく過ごすことができたんです。

ともあれ、ありがたいことにシン君の方も僕に何かを感じてくれたみたいで、僕たちは日に日に仲良くなり、お互い時間が合う時は一緒にプロアイスホッケーリーグ(NHL)の試合を見に行ったり、モントリオールの町を観光したりと、宿以外でも一緒に過ごす時間は多くなっていきました。(恋人か)


そして、あっという間に2週間経っていました。

ただ、初めに決めていた滞在予定が数週間ということだったので僕もさすがにそろそろ次の旅のことを考えなきゃなと思い始めた頃、ある晩僕らと同じ部屋に再び日本人の男子がチェックインしてきたんです。

何度も言いますが、ここモントリオールは僕らみたいな節約旅行者にとってそこまでメジャーな観光地でもなく、ましてやこのホステルも特に日本人に有名な定番宿みたいな場所でもありません。

そんなホステルの同じ6人部屋で、その内3人が日本人だっていうのはなかなかの偶然です。


新しく入ってきた彼は27歳で、今度は僕と同じ旅人でした。
1年間の世界一周旅行の今は9か月目で、以前に違う旅行ですでにモントリオールには訪れたことがあるらしく、その時にこの町を相当気に入って今回の世界一周旅行でももう一度やって来たのこと。

名前はトモ君。
トモ君は将来真剣に映画監督を目指しているらしく、今回の旅の経験をいつか自分の映画に活かしたいって言うんです。

ほーほー、今回もまた素敵な若者だ。


ただ、いくら素敵な若者だとしても、これも何回でも言いますが、僕はそう簡単に旅で出会った人と友達にはならないん…

なりました。(2回目)


…いや、分かりますよ、みなさんのツッコミは。
だって、僕だって自分で書いててさっきから「なんやこいつは。結局言ってることとやってることが全然ちゃうやん。」って思ってますから(笑)


でもね、トモ君とは到着初日からたまたま共用リビングで二人っきりで長い時間話す機会があったんですが、まあ話が面白いように弾む弾む。

まず、トモ君は将来真剣に映画監督を目指しているので、心から映画というものを愛していて、国内外・新旧問わずありとあらゆる映画作品について信じられないぐらいの知識があります。

僕も昔から映画は人並み以上に大好きな自負はありますが、彼以上に映画に詳しい人はそれ以前にもそれ以降にも出会ったことがありません。

しかもその話を聞いてるだけでも面白いっていうのに、さらに彼は、何か質問すればそれに全て丁寧に教えてくれるんです。
映画好きにとって、こんなに楽しいことがあるでしょうか。

他に、小説の分野にしてもそう。

映画以外に僕たちは2人とも読書も大好きなんですが、僕自身誰かと出会っていきなり大江健三郎やドストエフスキー、さらにはポールオースターなんかの話ができるなんていうのは初めてのことで、それもほんとに嘘みたいに嬉しい出来事でした。

そしてなにより、トモ君は僕と同じ世界一周旅行者なわけですが、誤解を恐れずに言ってしまうと、彼は僕がそれまでの3年間にたくさん出会ってきたいわゆる「ステレオタイプ」な旅人とは色々と違って、独自な視点やしっかりとした考えを持っていて、そこに共鳴する部分が非常に大きかったんです。


とにかく、そうして僕はトモ君ともすぐに仲良くなり、この短期間で一気に2人の旅友達ができました。

しかもそれは僕だけじゃなく、シン君とトモ君同士だって年齢も近いこともあり少しずつ意気投合していったみたいで、結局僕たちは3人ともが仲の良い友達になったんです。

旅中にこういうふうに一度に2人もちゃんとした友達が出来るっていうのは、僕にとって本当にかなりのレアケースで、だからこそ今回それを文章にしてるわけですが、なんというかとても幸せなことです。


はっきり言って、僕たち3人は生きてきた道も全くバラバラだし、もちろん年齢だってバラバラ、性格も全然違います。

でも僕から見て2人に共通して言えるのは、2人とも自分の未来に対して明確な目標を持っていて、たとえ時間がかかろうともいつか必ずそれを実現させようっていう強い意志と行動力を感じるっていう部分。

僕自身がそういう人間かどうかっていうのはさておいて、昔から僕はどうもそういう人間に人としての魅力やリスペクトを感じるみたいなんです。

言葉にするのは簡単ですが、実際にはそういう人間にはなかなか出会えるものではないですから。

そして実際、彼らも僕の今までの旅や人生、写真などにとても感銘を受けてくれたみたいで、僕たちは仲が良い上に全員が全員お互いにリスペクトを持ち合うっていう理想の関係になりました。

バンザイ!

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(左からトモ君、僕、シン君)



さて、そろそろ次の旅のプランをと考えていた時にこうして友達が2人もできてしまった僕。

僕は友達ができにくい反面、一度友達になってしまうとそこには強い情が入り、彼らともっと時間を共有したくなってしまいます。


結論を言ってしまうと、僕は結局彼らと一緒に過ごしたいがために、合計2か月以上このホステルに滞在しました。

正直この間、僕の新しい旅へのスイッチはもう完全に切れていました。
ただただ、モントリオールでの友達との日々を楽しんでいただけです。

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シン君はチェックインしてから予定通り1か月ぐらいで無事にシェフとして働けるイタリアンレストランが見つかり、このホステルから通い始めていました。


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(たまに僕ら2人のために、ホステルの共有キッチンで作ってくれた夕飯たち。
ほんとにホステルの限られた調理器具でチャチャっと作っただけとは思えない料理ばっかり。
しかも全部意味分からんぐらいに美味い!
アッパレ!)


トモ君は2回目の訪問でもやっぱりどうしてもこのモントリオールという町が大好きなようで、「僕は前世はモントリオールに住んでたカナダ人だったのかもしれない」なんて言いながら、毎日のように飽きずにモントリオールの町を何時間も歩き回ってました。


そして僕たち3人は夜な夜なお酒を酌み交わしながら、様々なことを語り明かすのです。


特によく話していたのは、僕らの未来の話。

さっきも言ったけど、この2人は未来に明確なビジョンを持っています。

たとえば、シン君は料理人なので、この後もいくつかの国や場所で料理修行して、いつか地元の福岡で自分の店を出すっていうのが夢であり目標。

トモ君は映画監督。
この世界一周が終わって日本に帰った後は、さっそく自主製作で短編映画や長編映画を撮りまくり、いずれ世に出る監督になってやる、と。

しかも2人のそれは、淡い憧れとか漠然とした願望などではないので、僕にだってハッキリと2人の未来の姿がイメージできます。

それってやっぱりすごいことです。

そして僕はというと、今まではこの世界一周のためだけに生きてきましたが、実は今は世界一周の後にもまた新しい夢を持ち始めています。

そんな中である日僕たちは、じゃあ将来3人でもひとつ共通の夢を持とうじゃないかって話になったんです。

それは、

「いつかシン君が作ったお店で、すでに映画監督として名をあげたトモ君と、長い長い世界一周から帰国した僕とが、お客さんを集めてトークショーを開催する」という夢。

自分で言うのもなんだけど、それぞれの夢がちゃんと交差した、とても素敵で熱い夢です。

しかも僕たちは、それをただの夢で終わらせるんじゃなくて絶対にいつか実現させようとお互いに固く誓い合いました。


それからというもの、その夢がずっと僕らの合言葉のようになっていったんです。

この頃の僕たちは、年齢的にはもういい大人だけど、いつも少年のようなキラキラとした目で、でも確かにしっかりと未来を見据えていました。


ちなみに、この時期の僕らは変な友達スイッチでも入っていたのか、なぜかホステルのオーナーカップル(地元カナダ人と中国人)ともすごく仲良くなり、僕ら5人は、みんなで一緒にご飯を食べに行ったり飲みに行ったり、時にはレンタカーを借りて小旅行に行ったりと、もうみんな、ただのゲストとオーナーっていう関係でもなくなっていました。

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(シン君目つむっちゃってる!でも俺が撮ったわけじゃないから許して!笑)



ちょうど2か月が経った頃、シン君はさすがにこのままずっとホステルから職場のレストランに通うのは大変だということで、ついにこのホステルを出て市内にアパートを借りて暮らし始めました。

残った2人は、少し寂しいながらも友の門出を祝い、たまにシン君のアパートにお邪魔したりもしてたんですが、そうこうしてる間にトモ君の方も突然、

「やっぱり僕はモントリオールが好きすぎるから、一旦この世界一周を中断して、今からシンさんみたいにワーキングホリデービザを取って、この町に1年ぐらい住みます!」

なんていう訳の分からないことを言い出して、結局彼も本当にビザを取得して、皿洗いのバイトとアパートも見つけて、ほどなくホステルを出て行ってしまったのです。

…ま、まさかの展開。


こうして、ついにこのホステルに残ったのは僕一人。
楽しかった青春ごっこは終わりを迎えてしまいました。

少しばかり滞在が長くなってしまったけど、きっとこれは、さすがに僕も本来の旅人に戻れっていうタイミングなんでしょう。

シン君は料理人だからレストランで働く、トモ君はモントリオールという町を愛してるから正式にビザを取ってここに住む、そして僕は新しい大陸に旅立つ。

きっと、そういうことなんでしょう。


…でも、その後僕がとった行動はそれとは全く違うものでした。

僕はまだ青春ごっこをやめなかったのです。


ビザを持たない一般旅行者がカナダに滞在できるのは6か月以内。
僕にはまだ半分以上残っています。

じゃあ、僕も彼らと同じくこの町にアパートを借りてしまえばいいんです。(大バカの発想)


もちろん今まで海外でアパートなんか借りたことなんてない、当時Airbnbの存在も知らない、彼らとは違ってビザも持ってない、数か月だけの滞在予定の僕が安いアパートを見つけるっていうのはそんなに簡単なことではありませんでしたが、

苦労の末なんとか学生アパートの一室を3か月だけ借りることに成功、ついに僕もここモントリオールの住民になったのです。

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しかも、家具も食器も調理器具も初めから全部揃っていて、計算するとあのままホステルに泊まり続けるより安い値段です。

ほらね、節約上手でしょ。(いや、そもそも旅をしろ)


とにかく僕は、日本を出発して3年間ぶっ通しで南北アメリカ大陸を旅した後、最後の町モントリオールで完全に歩みを止め、ホステルやアパートに結局合計半年近くも滞在したってことです。



こうして同じ町でそれぞれがアパートを借りて違う生活を始めた3人。

僕たちは時折お互いの家を行き来したり、たまに電車に乗って他の町に数日一緒に旅したりと、さらに友情を深めていきました。



さて、突然ですが、ここからは写真だけを載せて、もう少しだけモントリオールや僕たちのことをまとめたいと思います。


モントリオール・ノートルダム大聖堂は、外観も内部も本当に美しい。

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スーパーで出会った、かっこいいヒゲのおっちゃん。

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ある日、ドミでなんか目線を感じるなあと思ったら、上から覗かれてた。(たぶん上の女性は気付いてない)

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町中で見つけた、看板広告と倒れた標識の奇跡的なコラボ。

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シン君は、僕の影響で初めてのギターを購入して、練習を始めた。

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さらには、僕の影響で写真にも本格的にハマり始めた。

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毎年夏に行われるあの有名な「モントリオール世界映画祭」、当然のごとくトモ君は開催中連日あらゆる映画を見まくり、僕はその年出品してた2本の日本映画と最終日の授賞式を一緒に見に行った。
幸運にも、吉永小百合さん主演の「ふしぎな岬の物語」が審査員特別賞グランプリ、綾野剛さんと池脇千鶴さん主演の「そこのみにて光輝く」が最優秀監督賞を受賞。
個人的には「そこのみにて光輝く」が本当に素晴らしい映画だった。
しかも、綾野剛さんと少しお話させてもらう機会があり、すごく僕の世界一周を応援してもらった。
抱かれてもいいと思った。

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みんなで州都の「ケベックシティー」に2泊3日で小旅行に行った。
3人とも、とっても神妙な面持ち。

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そして最後に、そのケベックシティーの丘で撮った、一番大好きな写真。

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時は過ぎ、あれから5年もの月日が流れました。

2人はあの後しっかりとワーホリを終え、

トモ君は世界一周を再開させて半年ほどで無事日本に帰国。

シン君はなんとそのまま次はオーストラリアのレストランで半年ほど働き、その後ようやく帰国、でもしばらくすると今度はバックパッカーとしてカメラ片手にアジア、ヨーロッパと半年かけてユーラシア大陸を横断、その際世界各国の料理をこれでもかというぐらい食べ歩いたみたいです。

僕はというと、あの後ついにユーラシア大陸に渡り、旅を再開、そこからいきなり2000Km歩いたり、サハラ砂漠を横断したり、シリア難民を取材させてもらったり、北アイルランドの森で死にかけたりと、この5年間で約50か国、ヨーロッパや北アフリカ、中東辺りをまた濃密に旅してきました。(相変わらず期間が長すぎる)

残念ながら未だに2人とは再会できていません。

そして今は、コーカサス地方のジョージアという国で、あの頃のように少し旅を小休止しているところです。


そんな中、今から3か月ほど前のある日、シン君から僕の元に一通のメールが届きました。

シン君とはあれからもずっとお互い何かあるたびにたまにメールのやり取りをしていたんですが、今回のメールは普段のメールとは意味の違う、僕の胸をとても熱くするものでした。

そう、それは、今年の8月10日、紆余曲折の末、シン君が地元福岡についに自分のお店を本当にオープンさせたというメールです。


お店の名前は「旅の酒場 シックラー」

「食×旅」をコンセプトに、イタリアンを中心に世界各国の料理を取り入れたフュージョン料理を提供するバルスタイルの洋風居酒屋です。


このお店には、僕との出会いが大きく関わってると彼は言います。

さらに、お店には旅人をデザインしたオリジナルのロゴマークがあるんですけど、それも僕が少しだけモデルらしいのです。

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とにかく、全てが泣けてきます。

僕は嬉しくて嬉しくて、すぐにシン君にお祝いのメールを返しました。

おめでとう、おめでとう、おめでとう!


でもその後、ふいにトモ君のことも気になり(トモ君とはここ数年連絡を取り合っておらず、近況を全く知らない)、僕は試しにネットでトモ君のフルネームを検索してみました。

するとそこには、懐かしいトモ君の顔写真と共に、なんと彼がある映画祭で自主映画の監督として舞台上でインタビューを受けている記事が出てきたんです。


それを見た瞬間、僕の胸は何か形容しがたい熱情で満たされ、また涙があふれ出してきました。

今回、シン君が夢を叶えただけじゃなく、トモ君だってあれからちゃんと自分の夢に向かって突き進んでたんです。

もちろん、シン君の夢だってまだ叶ったばかりでこれからもまだまだ色々大変なこともあるでしょう。

そして、トモ君もまだ実際に夢を叶えたってわけじゃなくて、その道の途中です。

でもやっぱり僕の友達は、2人ともあの頃の熱い気持ちのままの、尊敬すべきカッコいい男たちだったんです。


その後しばらく、僕の心はずっと、あのモントリオールでの青春の日々をさまよっていました。



さて、長くなりましたが、そもそも今回僕がこの思い出話を書き始めた一番の理由というのは、正直に言うとシン君がオープンした店をどうしてもみなさんに紹介したかったからです。

ステルスマーケティングとかそういうのでもありません。

真正面からの、声を上げての大宣伝です。

当然だけど、僕はまだお店には行ったことがないですし、実際にそこの料理を食べたわけでもありません。

でもね、僕はシン君の料理の腕前はよく分かってるつもりですし、あれから何年も経って世界中でさらに経験を積んだ彼の料理がどれだけ確かなものかっていうのは容易にイメージができます。

だから自信を持って宣伝できるんです。

そして何より、シン君は僕の大切な友達です。

大きなことは言いません。

僕にはまだまだネット上で影響力などないので、宣伝効果はほぼ期待できないのは重々承知していますが、

それでもここまで読んでくださった方が、今回の僕の思い出話から少しでも何かを感じてもらえていればとても嬉しいし、

その中で福岡周辺に住む方が一人でも二人でも「旅の酒場 シックラー」に興味を持って実際に足を運んでくださるなんていう奇跡が起きれば、僕は本当に幸せなんです。


お店の詳細を載せておきますね!

「旅の酒場 シックラー」


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(写真はお店のHPから勝手に転載。でも、ね、素敵なお店でしょ?)


住所
福岡市南区井尻4丁目21−23

営業時間
月 17:00〜24:00(LO23:00)
火 17:00〜24:00(LO23:00)
水 店休日
木 17:00〜24:00(LO23:00)
金 17:00〜24:00(LO23:00)
土 17:00〜24:00(LO23:00)
日 17:00〜24:00(LO23:00)

電話・メール
092-558-4834
tabinosakabasickler@gmail.com

ホームページ
https://www.tabinosakabasickler.com/


興味のある方は、↑このホームページにメニューや値段など全て詳しく書いてあるので是非ご覧になってみてください。

僕がそのメニューの中で個人的に気になったのが、この「イクラとウニの贅沢カルボナーラ」。

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な、なんや、これは!
今の俺には目に毒過ぎる!
まさにイタリアンと和食のフュージョン!
海の幸の宝石箱や~!


さらに、ホームページを見たところ全ての料理が驚くほどリーズナブルで、決して大きなお店でもなく、まさに「旅の酒場」といった趣きの非常に居心地の良さそうなお店です。

店内には、シン君自身が撮ってきた世界中の素敵な写真が飾られていますし、何より彼は面白い上にめっちゃいい奴なので、店主である彼との会話も含め、旅がお好きな方にもご家族連れにもカップルにも彦摩呂さんにもヨネスケさんにも、どなたにもおススメできるんじゃないでしょうか。

いや、まじめな話、お世辞でも何でもなく、日本にいれば僕が毎日でも通いたいような、個人的にも超どストライクなお店です。

聞くところによると、最近は徐々に常連客もリピーターも増えてきてるらしいので、「旅の酒場 シックラー」の今後が本当に楽しみです。

というわけで、もし福岡周辺にお住みの方や、福岡を訪れる予定のある方がいらっしゃったら、興味本位でも様子見でも何でもいいので、とにかく一度だけでも是非!!




最後に、シン君、トモ君へ。

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俺は知っての通り、3歩進んでは2歩下がるとっても歩みの遅い男やから、まだまだ2人のようには全然うまく前に進めてないけど、

それでもいつか必ず2人の場所までたどり着くって心に決めてるから、2人はさらに前に前に進みながら俺のこと待っててな。

そして、3人であの夢を叶えるねん。

絶対に。


僕の普段の旅のつぶやきや写真はこちらのツイッターで。フォローしていただけるととても嬉しいです。
https://twitter.com/takayukirainbow

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