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絵本読み聞かせノート

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子どもへの読み聞かせの時間を通して、気づいたことや考えたこと、見出した問いを掘り下げてみた備忘録です。
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自然とわたしとあなたのかさなり|庭を描いた絵本を読む

よく、よい家庭ができるためには、家だけでなく庭も大切、だから「家庭」なんですよ、というホ…

元・建築設計士アネット・チゾンが描く絵本『バーバパパ』の世界

世界的人気を誇るキャラクター「バーバパパBarbapapa」は、アネット・チゾン(Annette Tison:1…

絵本作家・石崎なおこの世界|〈似ている〉が生み出す発想の転換

最近、わが家の「オヤスミ前の読み聞かせ」レギュラー絵本は『ものすごくながいちょんまげのと…

異なるスケールをつなぐ|おおでゆかこ『シロクマくつや』3部作を読む

子どもに絵本を読み聞かせしていると、子ども向けと侮っていた物語に「おお!これは!」と深遠…

絵本で読む「働くこと」【2】|エンカレッジされるセミくんと、ケチャップマンの現実

いやぁ、夏ですね。セミの季節です。 前回とりあげた『ぐるんぱのようちえん』(福音館書店、…

建築好きなら読んでおきたい『月刊たくさんのふしぎ』10+3選【住まい・生活編】

福音館書店からでてる『月刊たくさんのふしぎ』は、1985年4月創刊。対象年齢が小学校3年生か…

絵本で読む〈重機イメージ〉の戦後史へ|ブルドーザー、ダンプ、ロードローラー

子どもはなぜか重機が大好き。 うちの娘もパワーショベルやホイールローダーを見つけるたびに興奮したものです。やはり絵本でも重機モノは安定した需要があるようで、我が家の本棚にもあれこれ重機モノ絵本があります。 そんな重機モノ絵本を娘に読み聞かせるなか、いろいろあれこれ気づくことがあります。 『ブルドーザーのガンバ』たとえば『ブルドーザーのガンバ』(鶴見正夫・髙橋透、1973)。たぶん舞台設定は多摩ニュータウン建設地じゃ中廊下と思われる名作絵本(図1)。 図1 ブルドーザー