竹内孝治|元・住宅営業マン

住宅産業や住宅計画、近代住宅史について教育たまに研究しています。ズボラで浅学ゆえ書き散らしの状態で投稿したままですが随時加筆修正しますのでご容赦ください。建築家・ハウスメーカー・工務店を対立構図ではなく、それぞれの存在意義を尊重しつつ、まずは個々の事例について考えていきたいです。

仕事選び、「どんな人たちと働くのか」と「どんな苦労があるのか」

就職サイトをのぞいてみると、業種・職種・勤務地で求人情報を絞り込む流れが鉄板。たしかに膨大な求人情報を絞り込むには、この3つはまず思い浮かぶ項目だろうな。

とはいえ、業種・職種・勤務地の各項目をクリアすればよいかといえば、当然にそうじゃないだろう。じゃあ、どんなことを検討したらいいのだろう。業種・職種・勤務地の次にくる検討項目は、人それぞれ何を大事にするかで違ってきます。たとえば、一部上場企業か

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絵本作家・石崎なおこの世界|〈似ている〉が生み出す発想の転換

最近、わが家の「オヤスミ前の読み聞かせ」レギュラー絵本は『ものすごくながいちょんまげのとのさまとものすごくながいおひげのおうさま』(教育画劇、2015)。タイトルも「ものすごくながい」ので、娘は「とこやのトレンディ読んで!」と言います。ちなみに、トレンディなる床屋は物語の舞台となるお店。

作者である石崎なおこさんの他の絵本も好評。最近は『おしゃれコーディネーター』(教育画劇、2016)と『ふりか

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家づくり〈あるある〉カルタ|遊んで身につく共通言語

〈あるある〉で家づくりの共通言語を育む?

家づくりは一生に一度か二度、いやいや、一度あるかないかの買い物。しかもお値段も個人の買い物としては最高額。にもかかわらず「家は三度建てないと満足できない」なんていう言葉もあったりして、家づくりの難しさがうかがわれます。

そんなふうに思っていたら、ちょうど漫画家の尚桜子NAOKOさんが連載している「わが家は今日も建築中!」に、恒例の「家づくりあるある」が

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三井Uハウス|飯塚五郎蔵と集成材住宅の夢

ハウスメーカーが手がけるプレハブ住宅とはどんなものか。まだそのカタチもイメージも模索段階だった1960年代はじめに登場した「三井Uハウス」。湾曲した集成材を骨組みに取り入れた大胆な住宅は、その後すっかり忘れ去れてしまいます。それは一体どんな提案でどんな夢が込められていたのでしょうか。

夢のプレハブ住宅

東京オリンピックを間近に控えた1964年4月、主婦と生活社が発行する月刊誌『主婦と生活』は、

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中納言参りたまひて|藤原隆家はどんな心境で笑ひたまひたんだろうか

高校生の頃、古文の成績は(古文の成績「も」かな)お粗末きわまりないものだったのですが、問題集に載っていた『枕草子』の第百二段「中納言参りたまひて」は、なんだかいろいろと妄想できて、20年経った今でも記憶に残っているエピソードです。

白・中納言参りたまひて

長徳元年(西暦995年)。中納言藤原隆家が中宮定子のもとを訪れ、後日プレゼントしようと思っている扇について、いかにその扇が素晴らしいかを熱く

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相模書房『建築新書』の世界|幻におわった超豪華ラインナップ

対米戦争勃発の年、1941年、『建築新書』と名付けられたシリーズ本の刊行が開始されました。出版社は、今はなき相模書房。シリーズ監修には、岸田日出刀(東京帝大教授・建築意匠・設計)、田辺平学(東京工大教授・建築防災)、田辺泰(早稲田大教授・建築史)があたりました。

刊行予定とされた書目は、なんと全部で109冊にのぼります。国家総力戦にあって、ますます科学技術の重要性が認識されていた当時ゆえに、この

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