タイル

空き家がストック?-言葉をデザインし社会を鮮明にする-

この画像は2006年に提出した私の卒業設計(建築学科は制作を提出して卒業します)です。少子高齢化社会を予見し、高齢者と子どもたちがヒエラルキーのない空間(システムで分ける)で生活し、学校と地域を混ぜた提案。

http://chaos.kobe-du.ac.jp/work/mingle/

提案としてはまだまだでしたが、建築界であまり問題視されていなかった時代に挑戦できたことは良かったと思います。

そして少子高齢化の後には必ず「空き家」が問題になります。少子高齢化とはペアとなる問題です。

そんな中、ある言葉を目にしました。

「建築ストック時代」

???

思わずストックという言葉を調べました。

確かにストックとして使える建築物はあると思います。しかし、空き家にも段階があって、場所的に、構造的に、色々な要素によって使えない建築物はたくさん存在します。

そのいく末は「自然倒壊」です。

実際に僕がお世話になった滋賀県の信楽(日本六古窯)でも、岡本太郎さんの太陽の塔の顔を作った会社の空き家が自然倒壊し、大変だったと聞いたことがあります。

だから空き家を「ストック」とまとめてしまうのはいかがなものかと。でもネガティブな言葉も悲しいので、言葉のデザインが必要かと思います。そしてカッコイイだけではなく、社会問題に関わってみたくなるような言葉をデザインするべきだと思います。

例えば...

・まだ使えて需要がありそうな空き家:ストック

・使えるが場所性などによって需要のない空き家:ガベージコレクション

・自然倒壊しそうでもう使えない空き家:トラッシュ

など。もっと良い言葉があるよという方はコメントでお願いします。

社会問題はもっと複雑で、関わり方も多様です。ただ単に「問題」や「可能性」とまとめてしまうのではなく、言葉のデザインからもしっかり現状を伝えられたらなと思います。

ちなみに...

クラウドファンディングで空き家問題への小さな抵抗的な活動もしています。もし興味がありましたらみてください。

https://camp-fire.jp/projects/view/61341

僕が関わる空き家や空き蔵は場所が超過疎地にあるので「ガベージコレクション」に属していると思います。

KURA COCOLONO

http://cocolono.com/kuracocolono/

TAKEHANAKE design studio

竹鼻良文

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