奪われる職業(職能)ではなく、儲けられなくなる職業なら分かる?自己投資の選択
この時期の建築学科最終学年の学生は卒業設計が終わり、ホッとしたり、就職のことや大学院への進学などで不安感や安堵感に包まれているのではないでしょうか。
ちょっと前、と言ってももう12年前ですが僕も同じように卒業設計を提出し、大学院に進学するべく準備をしつつ、ある悩みを抱えていました。
それは「このまま建築の道へ進んでご飯を食べていけるのか?」という悩み。
どんな分野にでもいえますが、一握りの成功者を目標に子どもたちは夢を語ります。
野球でいえばイチローや松井秀喜、サッカーでいえば中田英寿や長友佑都など。
でもその裏では戦力外通告という現実もあり、一部のヒーローになるのはとても難しいことです。
そしてこれからは人工知能に奪われると言われている職業もあります。
何を職業(職能)にすればいいのか。そんなことを大学4年生の卒業時期に悩んでいました。
大学院に入って数ヶ月後にテクノロジーと出会うのですが、その時に思いついたのが「将来儲かるようになる職業は分からないけれど、将来儲からなくなる職業なら分かる」という思考。
22歳の時、なぜ建築の道に進むと儲からない可能性があると思ったのかといえば、卒業設計のテーマが「少子高齢化」だったから。当時の建築界ではあまり問題視されていなくて、あえて挑んでみました。するとすぐに「空き家問題」に行き着き「リノベーションって結構お金がかかる」と分かるわけです。
建築という仕事の母数は減る一方で、周りを見渡すと自分の大学だけで毎年100人弱の学生が卒業する。建築家を目指す母数は増える一方です。
儲けられるわけがない...。儲ける以前に生きていけない可能性もある...。
さらにテクノロジーによって社会も大きく変わる。
だからこれからの時代はまずは儲けられなくなると思う職業だけは避けるという選択もあるなと思います。
ちなみに僕は建築が好きだったので、どうしても避けられなくて「その分野らしさを自分で変える」という途方もない作業を選択することになりました(笑)
人工知能の台頭やグローバル化などによってとても不安な時代だと思います。
しかしあまり不安にならず、分かることから考えることも一つの「デザイン」ではないかなと思っています。
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TAKEHANAKE DESIGN STUDIO
KURA COCOLONO
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