負けるが勝ち#41

今回の話も「だから何?」という話です。


相手との駆け引きにおいて、負けるが勝ち作戦を使うことが賢明な場面というものがあります。
(以下の文章で「勝ち」や「負け」という言葉が何度も出てきますが、便宜上わかりやすく表現しているだけです。何をもって勝ち負けなのかは当然人や状況によります。という注意書きを最初に)


まず、「負けるが勝ち」の意味ですが、

”一時は相手に勝ちを譲り、しいて争わないのが、結局は勝利をもたらすということ”
(goo辞書より)

とあります。


勝ちを譲るというのは、負けてあげる、大人になってあげる等とも言い換えられるかと思います。

この作戦が必要な時というのは、夫婦問題含むあらゆる人間関係においてあると思います。

実際にクライアントさんが行ったこともありますし、私も過去に行ったことがありました。

そこでいつも思うのは、いつも思っていたことは、

負けるが勝ち作戦というのは、この作戦を実行するということを、他の誰か(第三者)に知ってもらえているからこそできる作戦だ、

ということです。


一人ではなかなか実行にうつせないと思います。
効果的とわかっていても難しいと思います。

なぜなら、多くの場合、相手(勝ちを譲られた側)は単純に「勝った」と思うからです。

多くの場合、こちらが勝ちを譲っている(負けてあげている)ということが相手本人に伝わらないからです。

特に私のクライアントさんのパートナーの方の多くは、何事も勝負事と捉え、話し合い等も勝つことが目的になっている方※が多いので、「勝ちを譲ってくれているのだな(大人になってくれているのだな)」なんてことには微塵も気付かないことが多いです。
※自己愛性人格障害傾向、ASD傾向にある人

最終的にこちらが勝つにしても、「最終的にこちらが勝って相手が負けた」ということに相手は気付かないことも多いです。

なんとなくそれだと悔しいだけですよね。

また、最終的にはこちらが勝つということを見越して勝ちを譲る(負けてあげる)としても、本当にこちらが最終的に勝つ保証はないからです。

ただ単純に「相手が勝った」という結果に終わる可能性もあるからです。

こうなってしまったらただ虚しいだけです。

さらに、この作戦を実行していたことを知らない人からしたら、ただ「あなたは負けた」としか見えません。


こういった事情から、負けるが勝ち作戦というのは、負けるが勝ち作戦を実行しているということを知ってくれている人が一人もいない状況ではなかなか実践できない作戦だと思います。

逆に、誰か一人でも知っていてくれれば、まだ最終的に勝ちが確定していないが目先の勝ちを譲ってあげている状態の時に、多少平常心でいられるかと思います。

誰か一人でも知っていてくれれば、最終的に負けてしまっても、虚しさを一人で抱えこまなくて済むと思います。


振り返れば、私も昔の離婚劇において、負けるが勝ち作戦をいくらかしましたが、カウンセラーの方や多くの友達に、負けるが勝ち作戦をしている、あるいはこれからする、ということを見守って見届けてもらっていたことを思い出し、改めて感謝だなと思いました。

今回の話は、誰かに自分の話を聞いてもらうことのたくさんの数ある良い点の中の一つ、を示しているかと思います。


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