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お世辞は言わない方が信頼される

ふとこんなふうに思いました。本当にそう思う、そう感じているからこそ、それが言葉として発せられた時、信憑性があるのではないかと。

そう感じた所以を、三つ、挙げたいと思います。



①日々様々な人と接する営業という仕事

私は営業経験でいうと少し長めで、8年目を迎える。社会人生活の1年目を除いて、ずっと営業という職業に就いている。

最初は営業って、「口が達者」であれば成り立つ仕事だと思っていて(完全にナメてる)、トントントンっと業績も上がっていったんだけれど。

でも、「本気でその企業のことを考え抜いているか」「上っ面なことを話していないか」が問われた時にハッとしたことがある。

「クライアントは自分んとこの商品の良し悪しを、きっちり分かっている。だからそんな、その場限りのキレイゴトは通用しないよ」

その時に「お世辞でモノは売れない」と痛感した。


今、なるべく肝心なところでお世辞は言わない。

本当に誰の得にもならないから。

思ったままを、営業現場では吐き出すようにしてる(”なるべく”と書いたのは、オブラートに包むことはあっても、という意味を含んでる)。


率直に感想を伝える、意見する方がクライアントには意外にも刺さるものだ。


②人との会話の中で

上の流れとも等しいのだけれど、本当に可愛いと思ったモノにしか、「可愛い」と言わない。

ここだけ聞くとすごく嫌な人のようだけど(笑)、そうじゃないと顔がこわばってバレちゃうから。

「あー本当は思ってないな」って、直感で感じ取れてしまうもの。


昔いた後輩の子が周りに公言していた。

「私はお世辞を言わないタチなので」

その姿勢がすごくかっこよくて、信頼できるなぁと思った。

それはおそらくクライアントにも伝わっていたと思う。

そういう人にこそ「いい!」と言わせたくなるものなんだよね。

(むしろクライアントの方が彼女にそう言わせたくて頑張る節があった気がする笑)


昨日も、後輩の子たちと話していて、すごく思った。

目をキラキラさせながら、「素敵です」と言ってくれた彼女たちの気持ちがすごく嬉しくて。

きっと本当にそう感じてくれているんだろうなと思うほどの熱量をもらった。(もしお世辞だったとしたら、女優並みの演者だよー笑)

お世辞は顔バレする。改めて肝に命じないと。


③インフルエンサーマーケティング

うちの会社の中枢を担う「インフルエンサーマーケティング」。

この2、3年で随分成長し、フォロワーからも「PR投稿」は見ればすぐに直感で感じ取ることが容易になった。

だからスルーするのか、だけど見るのか。

それこそお世辞を言ってないか、がすごく大事だと最近感じている。


インフルエンサーと呼ばれる子たちには言わずもがなファン(フォロワー)がついている。

彼女たちの世界観(衣食住、美容)に憧れを抱き、どうしたらこんな着こなしができるのか、どうしたら彼女みたいになれるのかを日々研究する人たちだ。

だからこそ、彼女たちらしさを敏感に感じ取る。

PR=企業から言わされているもの

という認識はフォロワーの中では根強い。

それは企業側や、私たちのようなエージェンシーの、企業に寄り添うスタンスがそうさせてしまったのだと思う。

インフルエンサーはファンの子達がいて初めて成り立つ。だから、世界観やスタンスを崩すようなことはしたくない。


最近、「PRだけどめっちゃ良かったから、最後まで読んで!私の心からの気持ちを話すね」などといった投稿に対する”いいね”がたくさんついた一例をみた。

その潔さ、彼女自身の声にファンたちは反応し、受け入れた。

他にも「使ってみたけれど、私にはよくわからなかった」というような投稿に150件以上もの好意的なコメントがついた例もある。


よくよく考えてみれば、人と人のようにモノだって、合う合わないは人それぞれあるわけで。その当たり前を、忘れがちになる。

100%の人たちに受け入れられる人やモノなんて、きっとないだろう。



どんどんパーソナライズが求められるこの時代に、自分らしさの表現の仕方は多様化してきている。

その分寛容さや受容性も必要になってる。


自分が感じていいと思ったものはいいと、そうでないものはそうでないと、素直に表現することだって問題ではない。

(私がそう言われたら、もちろん解決策もセットで欲しいところだけど)


お世辞を言うことで信頼を得られないのなら、その一瞬緊張したって本音を言いたい。

そんな風に、ふと感じたのでした。





\ご覧いただき、ありがとうございます!/ 拙い言葉を紡いでいきますが、これからも読んでいただけたら嬉しいです!