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美術館チケット

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ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力

2018.6.30-9.17

東京都庭園美術館

ブラジルの先住民にとって椅子は、日常生活の家具としてだけではなく、シャーマンによる儀式や結婚式等の特別な機会に使用する大切な意味を持っているそうです。動物を神様だと考えるため、文化伝統や神話などを含んだ独自の椅子の形がありました。この展覧会はベイコレクション所蔵の作品。ベイ出版は、ブラジル・サンパウロに拠点を持つ美術・建築関連の出版社で、ベイ(BEĨ)は、「もう少し」という意味なのだそう。

椅子の制作で、先住民の人たちは美術を勉強したわけじゃなく生活や儀式のために椅子を作り続けている、いわば民芸みたいなものなのね。だけど、ドキュメンタリー映像で、椅子が外国から高く評価されることがわかると、それを管理して生産しようとする動きが出てきていました。でもね、それってもともとあった文化や魂の込め方をそのまま保っていくことは難しくなる気がするんだよね。前向きに考えるとすれば、椅子作りをする文化も衰退しているので、それを産業にすることで、技術者の保存にも繋がることになるけど、生活や文化など生き方の中から生まれてきたのが民芸だから。販売する目的で作ったら、本当の民芸ではなくなってしまうんじゃないかと思う。



《《《美術館チケット投稿をはじめました。(2021年4月〜12月までの予定)今年は今まで行った美術館チケットの整理をしながら、自分のやってきたことを整理していきます。》》》




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