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音をつむぐ⑥(活動履歴編6)

【20代後半の音楽制作】

前回の記事「音をつむぐ⑤」では、メジャーでの楽曲提供をしていた20代中盤、その後は音楽の仕事のオファーはなく、バイトをしながら楽曲制作に没頭する20代後半のことを書きました。

【そして・・・どん詰まり・・音楽をやめよう】

バイトをしながら、先の見えない音楽制作を続け、やがて28歳の春がやってきました。
この頃はどこか先が見えないこともあり、生活は荒れ気味・・・(泣)。そういう時って何もかもうまくいかないんです。(経験したことがある人ならわかるはず)。
いよいよ家賃を払うのもきつくなって、音楽も辞めようと思い、僕は大事なMartinのギターを売る決断をします。
総武線に乗り、お茶の水駅で降りて、「中古楽器買い取ります」の看板がある楽器屋へ入っていきました。22万円で買った大事なギター「D-18」。

「すいません、これ売りたいんですけど」
とお店の人にギターを渡しました。

お店の人はギターの状態を見て、
「そうね、5万ってとこかな」とあっさりと言いました。

右行こうとしてもダメ、左もダメ、もちろん前にも進めず、後ろにも戻れず、なんだかどうしようもない時ってあります。

そんな時、なぜか人間は笑ってしまうんです。春の風に吹かれながら、涙さえ出ず、街の中で突っ立ったまま。

2000年の春、28歳の時の出来事です。その時に作った歌が「春風」。なんだかこの曲を聴くと苦しさと悔しさとそれと同時に清々しさが蘇ってきます。もしよかったら、ちょっと聴いてみて下さい。

■「春風」
Music and Lyrics by Takemoto Akihito 

Vocal&Acoustic Guitar : Takemoto Akihito
Guitar : Takemoto Akihito
Bass : Takemoto Akihito
Drums : Takemoto Akihito

【そんな姿勢で経理で飯食ってると思うなよ!!】

そして、今の妻に出会います。29歳で結婚することになり、正社員として塾の仕事をやるようになります。32歳の時に長男が生まれ、33歳の時に「日商簿記検定2級」を取得。紆余曲折を経て、僕は生業として経理という職種を選びます。そして、35歳から医療機器メーカーに入社し、本格的に財務・経理の仕事に従事するようになります。

経理の先輩からは色々なことを教えてもらいました。経理の道に入るのが30代半ばで遅いということもありましたから、知らないことも多く怒られたこともありました。「そんな姿勢で経理で飯食ってると思うなよ!!」と厳しく注意されることもありました。
今、財務・経理の責任者としてやっていますが、今があるのは、諸先輩方の指導のおかげだと心から思っています。

振り返ると30代の中盤は経理という道に入って、必死に仕事を覚えなくてはなりませんから、あっという間に時が過ぎていったという感じです。

また、子供3人の「子育て」があり、32歳~保育園の送り迎えを10年間やりました。思い返せば僕にとってはこのことはとても貴重な体験になりました。
妻と二人で子育てをして、お互いに仕事を持ちつつ、駆け抜けるようにして過ぎていった30代。妻も仕事をしながらの子育てですから本当に大変だったと思います。

■40歳過ぎて・・・

そして、40歳に差し掛かる頃には落ち着いてまた音楽に向き合うことが出来るようになっていきます。次回はその辺りのことを書いていきます。

とにかく、失敗したり、うまくいかなかったりとそんなことも人生にはありますが、人はまた歩き出すんです。 やってりゃーなんとかなる!!

今日も最後まで読んでくれてありがとうございました。

【takeプロフィール】
千葉県在住。会社員。
ライフワークとして音楽活動を続けています

★メジャーレーベルへの楽曲提供実績はこちら⇩

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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