ミニエッセイ:坂本龍一さんからの宿題
ある日、音楽家の坂本龍一さんにお手紙を出しました。
「自分は映画を観るのが好きで」とか「大学で映画学を学んでいました」などと書いて。
すると、次のような感じのお返事のメッセージが届きました。
「映画は観るだけですか?iPhoneでもいいので何か撮ってみては?何か道が切り開けるのでは」
うっ!となりました。
自分は撮りたい題材が全くなかったのです。
それでも無理矢理思いつくままシナリオを書いてみました。
すると不思議なことにみるみるうちにシナリオにならず詩になっていきました。
というか詩にしかならない(苦笑)。
一向に映画からは遠ざかっていきます。
そうして今の自分がいるのです。
坂本龍一さんからの宿題にはまだきちんと回答できていないように思いますが、作品づくりへのハッパをかけてくださったことには深く感謝しています。
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