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歴史を楽しく現代的に

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歴史がつまらない、というのは間違い!私は歴史を ”人間行動のビッグデータ” と思っています。そういう視点から見れば歴史は面白い!
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#三国志

諸葛亮を軍事が苦手?の間違いを正す。

諸葛亮を軍事が苦手?の間違いを正す。

 以前にも、似たようなネタを書いたと思いますが…。今回は改めて、諸葛亮の偉大さについて書いておこうと思いマス。

 まず、陳寿が言うような

戦争の指揮は不得手か

という指摘は当てはまりません。私もこういう年齢になってきて、彼のおかれた状況から考えて相当優秀であることが分かるようになったから。

 まず、なぜ断言できるのか?をまとめると…

① 蜀漢と魏の国力比

② 国家を預かる宰相としての優

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歴史上でも変わらぬ、他人に意見を実行してもらう困難さ。

歴史上でも変わらぬ、他人に意見を実行してもらう困難さ。

 個人的には、このテーマについて非常に苦い体験ばかりがありまして…。(笑)

 とは言え、自分の体験談を書くつもりではありません。メインはあくまで歴史。特に分かりやすいところからピックアップしてみたいと思いマス。

 まず、中国史ではあの三国志。一番著名な、失敗談ともいえる結末は

袁紹と田豊の関係

でしょうね。軍師であった田豊の悲劇については、まさか自分もリアルに俺はこれだわ…と思う時が来ると

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先祖の劉邦を”演出”していた劉備

 まず、劉備玄徳という人物について皆さんは三国志の漫画や演義といったフィクションが加わった要素の方から

人格者

といったイメージが強いのでは?と思います。しかし!ケチをつけるつもりはありませんが、記録上の劉備ってそんな感じではないんですよね。というよりも、意図的に先祖の劉邦の行動をトレースすることで天下取り狙っていたのでは?というくらい、似てることしてる。

 まず、一番わかりやすいのは

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女性に対して似た者同士だった曹操親子

 歴史をこういう人間臭いネタで見ると、とても面白いと思いますが・・・そうなるとやはり!曹操は外せません。(笑)

 曹操は数多くの人間臭いストーリーを持ってますが、ここはやはり!女性関係についてツッコミを入れておきましょう。

 まず、曹操は女性については非常に多く側室として抱えてました。でもだからと言って贅沢させていたわけではなく、むしろ厳しい方。最終的に本妻として据えた卞夫人を評価していたのも

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三国志を現代に当てはめたらこうなる・魏

 まず、三国志について簡単な説明を。3世紀の中国を舞台にした、後漢の後の分裂抗争の時代。この後一時期を除いてずっと分裂が続きます。

 で、黄巾の乱という大反乱がおこった後に台頭したのが曹操。曹操は現代でも非常に優秀な起業家になったであろうことは間違いないと思います。それはなぜかといえば、非常に合理性に富んだもので、固定概念にとらわれないのが強みだから。実際、彼の配下はほかの陣営から集めた人物たち

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