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図書館業界、キャリアを作るとむしろ採用されない。

 タイトルがかなり挑戦的ですが…事実だったのでこうしました。(笑)で、私は引退(?)してから割とたつので今も100%事実かどうかは分かりませんが…。自分が実際に就職しよう、と思っていた時期までという前提でお話しします。コレはすでに書いた内容と軌を一にしますので、過去分も参照オナシャス。

 まず、採用されなくなってしまう理由を三つにまとめます。

1 経験を積んで履歴が増えると、相応の待遇をしなければならくなる

2 その待遇にふさわしい処遇をしないと、世間から非難されかねない

3 経歴がある=年季があるため、扱いづらい

こうした雇用側の”ホンネ”があるからです。


 従って、たとえキャリアがあっても雇用されるのは…

雇用側に従順で

ヤル気がそこそこあって

なるべく若い人

ということになります。それ以外だと、単純に限られた待遇の良い仕事を”運よく”確保してたり、長くガマンして特定の会社に勤めあげ、仲良しになる、など運や人脈という能力と関係ない所で決まる。

 恨み言みたいな内容になってますが(笑)、実際に見てきたのだから嘘じゃないですよ。現役で頑張ってる人たちに聞いてみたいとこです。直近まで図書館の環境を見る限り、全く変わってないと思いますけども。(但し、募集の件数が減っている現状は別の要因がありますのでまたの機会に書きます。)

 このパターンが、どこに行ってもほぼ同じ。委託が開始された時期だと、まだ自治体や大学の予算を削る金額が高めのところからだった。従って、全体の契約金の額もまだゆとりがあった。しかし、年がたてばたつほど、当然予算は削られていく。そうなると、全体の金額が減るので待遇も横ばいか、減らされる。金額が同じでも、仕事の内容が凝縮される。仕事の量がよりハードになっていく訳ですね。

 実際、最後の方では上の役職クラスが契約社員でしたが、フルタイムであってもパート契約というコストカットが行われていた。時給が低めでも仕事内容に希望をもって契約してきた人がそろうことになる。典型的な搾取ですよね。図書館員という夢を悪用する、という点では。

 でも、これまたすでに書いたようにバラ色の図書館員の未来って味気ないですがない訳です。キャリアプランとしての最終形がないため、途中で切り捨てることになる。私の場合、多種多様な経験を積むために色んな所に”あえて”転職していった。リスクを負ったわけです。

 しかし、この業界でそれはタブーに近かったといえます。面接の際に必ず聞かれましたが、

なぜ、前の職場をやめたんですか?

でしたからね。どんなにこちらが意図があると言っても、

そんなに短期間にやめられるんじゃ…

と中身を全く見ない。この点が、私の甘さといえます。(苦笑)

 履歴に関してはそれだけのモノはある、と自負できますが非正規の立場だと全くといってよい程役に立ちませんでした。皮肉にも、自分が意図を込めてずっとやり続けた為、こうした記憶がほぼすべて鮮明に残っている。こうして確信をもってかけるのも、決して時間を無駄にしない思いでやっていたから。それは誇れるものだと思っています。

 一方、自分の過ちというか反省点はこうしたキャリアを構築していけば評価してくれるだろう、という見通しを誤ってしまったこと。すでに書いた通り、予算削減の対象部署と化していた図書館業界で待遇UPなどと見込み違いをしてしまったから。コレは間違いありません。夢も希望もないけれどね。

 だから、私のこうした履歴と年齢から相手の反応が…

それだけの履歴だと、リーダーがやりにくいから

となって採用されない。実際、それに近い言葉を言われたこともあります。コレはなぜか?というと上で書いた通り

そこそこの履歴で、若く安く雇える人

がリーダーというポジションに置かれていたから。昔あった

名ばかり管理職

というやつです。


 実際には、リーダーとして必要な仕事がないか、会社側がシステム化してサポートする。そういう形で、形だけ整うようにしていく。まだ若くて自信のない子に

肩書だけだから

と奇妙な説得をしているのも見聞きしちゃってますからね。今は分かりませんが、恐らく変わってないんじゃないかな。

 こんな体たらくだからこそ、私が過去に書いた内容が必要じゃないか?と思っているのです。それは餅ロン、図書館業界に愛着と愛情があるから。なかったらどーでもいい訳で、そもそもここで書いたりしませんよ。

 それに、井の中の蛙みたいに自分の立場と権力を固めたいという人もいますしね。そういう人たちは、リーダーシップという勉強がないので権力でもって言う事きかせる、位しかできない。自分なりの図書館像というやりたいことがあると、振りかざすので周囲が迷惑する。肩書だけで据えられた人が、”暴走”することはままあること。

 私自身、こうした人たちと不幸にも遭遇して離脱したこともありましたからね。それについてはまたの機会に書きますが、とにかくそういう雇用環境なので夢も希望もへったくれもないというのが味気ない結論なのですよね…。

いぢょー。

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