オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆

〜しっかりとした謎解きミステリ〜

以前読んだ「十角館の殺人」から始まる綾辻行人さんの館シリーズ第二弾。

続編、というわけではなく、この作品単体で読めるミステリ小説ではあるが、なんとなく順番通りに読んでみようと思った。

「十角館」に比べると、本格的な謎解き感があると思えて、僕は今のところこの「水車館」の方が好きである。

というのも、「十角館」はある意味一発アイデアものであるような印象であったのに対して、「水車館」は伏線のひとつひとつを組み合わせて１つの真実を推理していくような本格的な謎解きであるように思えた。
真相のインパクトこそ弱いかもしれないが、一つ一つの謎が解明されていく過程は、「ああ、推理小説を読んでるなぁ」という気分になった。

〜やっぱりミステリ好きの評価を聞いてみたい〜

そこまでのミステリ好きではない僕は、個人的は「硬派なミステリ小説」として楽しめた。

しかし、こういうミステリ小説を読むと、やっぱり「ミステリ小説好きの人はどう感じるのか？」というのを聞いてみたくなる。

ミステリマニアの人たちがそれぞれの作品をどう感じどう評価するのか、ネットの書き込みじゃなくて、直に話を聞いてみたいなぁとミステリ小説を読むといつも考えてしまう。