リスクを恐れて何もしないと、最悪な人生になります
「人生でリスクなんて取りたくない!一生独身でいい!」
「副業をやってみたいけど、会社にバレるリスクがあるし…」
と、このような悩みを抱えている方も多いと思います。
そんな方に向けて、本日のnoteは、
リスクを恐れて何もしないと、最悪な結果が待ち受けている。
というテーマで書いていきたいと思います。
実際、僕は社会人になってからというものの、新卒で入社した大企業を10ヶ月で辞めるというリスクを冒し、結婚をするというリスクを冒し、副業をするというリスクを冒し、転職をするというリスクを冒し、自分の会社を設立するというリスクを冒してきました。
こうしてみると、僕の人生はリスクの塊です。
しかし、リスクを取った結果、僕の人生は間違いなく好転しています。
ということで以下、なぜ人生でリスクを取ることが重要なのか?リスクを取らないと、なぜ最悪な人生になるのか?具体的に解説していきます。
日本企業の衰退要因は、リスクを取れなくなったから
というのも先日、「失敗の本質」の著者である野中郁次郎氏に関するインタビュー記事を読みました。
野中氏はこちらの日経のインタビューにて、
と言っています。
要するに、日本企業がなぜ近年衰退しているかというと、リスクを恐れて新しいチャレンジをしなくなったからです。「成功するかどうか不明だが、とりあえず挑戦してみよう!」という野性味がほぼゼロになっているのです。
JTC(=Japanese Traditional Company)という単語は、そんな日本企業を揶揄するスラングです。
いわゆるJTCは、保守的な計画や管理ばかりを重視しています。スケールもそんなに大きくない計画の達成をちまちま考えてばかりで、積極的に行動する社員を罰する….それで企業が成長できるわけがないですよね。
野中氏は、さらにこんな意見も述べています。
まさに、リスクを取らずに成長できないJTCの特徴です。
PDCAのうち、Pの計画とCの評価ばかり偏重されているのが今の日本企業なんです。
指示なしで積極的に行動をしたら罰せられるので、社員は保守的で指示待ち族になっていく…
これら全て、僕が新卒で入社した大企業で経験したことを示しています。日本組織の悪いところが凝縮されているのです。そんな環境下では、絶対に成長できません。ストレスも溜まるし、今すぐ逃げるのが吉です。
そして、これらは日本企業の問題であるのと同時に、日本人全員の問題でもあると、僕は思います。
例えば、いわゆるJTCに勤めていると、転職や副業などに挑戦することもなく、会社の悪口ばかり言っている人をよく見かけます。
彼らは会社の悪口に関しては口達者で、やれ「日本企業はリスクを取らずに新規事業を開拓しない」「永遠に同じことを繰り返している」などと批判しているのですが、このように自分の会社の批判ばかりする人に限って、実は何もリスクを取っていません。
彼らは会社の悪口こそ言いますが、副業や転職なり、自分の人生を変えるためのリスクを何も取っていないのです。
そういった方の話を聞いていると、「じゃあ、あなたはどうなんですか」と問いかけたくなる瞬間が多々あります。
日本企業だけでなく、日本人もリスクを取れず、国全体に衰退感が漂ってしまっているのが現在の日本だと思うのです。
個人の人生も、リスクを取ってこそなんぼ
逆説的ですが、リスクを恐れてリスクを取らないでいると、最悪の事態が起こってしまうのです。これは、個人のキャリアを考えても一緒です。
「会社が嫌だけどやめられない…」
「副業したいけど、バレるのが怖い…」
こうやって保守的になって何も行動しないでいると、サラリーマンが嫌になって鬱病になってしまうかもしれません。リスクを取らないリスクがあるということを、僕らは認識した方がいいのです。
考えてみれば、人生で意味があることは、大抵は大きなリスクを取って行動した結果、もたらされているはずです。
例えば僕の場合、リスクを取って大企業を辞めて、リスクを取って副業をしたからこそ、今のような自由なライフスタイルを手に入れることができました。
僕自身も大きなリスクを抱え、当時は辛いこともありましたが、過去の選択によって現在は多大なリターンを得ています。
皆さんの人生でも、同じ経験があるのではないでしょうか?
わかりやすい例を言えば、「受験」です。
受験しなくても良い選択肢がある中で、リスクを取って受験して大卒という学歴を手に入れる。これもリスクを取ってリターンを得ることに他なりません。
就活も一緒です。就活をしなくてもいい選択ができる中で、あえて就活をして、会社に入社したからこそ、安定した給料を得ることができているのです。
「株式投資」も同じです。最初にリスクを背負ったからこそ、リターンを得ることができます。個人も会社も、リスクを取ってこそなんぼなんです。
リスクを避けてばかりいると、最悪な結果が訪れてしまう
とはいえ、人間とは元来保守的な生き物です。何もしなければ、人間は基本的に保守的になっていきます。
これは行動科学の分野になるのですが、参考になる本があるのでご紹介します。「行動科学と投資」という本です。
本書には「人間には損失回避行動がある」という事実について詳細に書かれています。人間は何もしないでいると、保守的になる傾向がこの本で分析されています。
小難しい話を抜きにすれば、我々は損失を回避したい傾向があるのです。
株式投資の例で言えば、利益を得る喜びよりも、損失の痛みの方が大きいのです。(こういう人間の保守的性質があるからこそ、株式投資で儲けるのは難しいわけです。)
ただ、だからといって人生でリスクを避けてばかりいると、最悪な事態に陥ってしまう皮肉な事実も存在します。
例えば、こんな事例を考えてみてください。
・様々な心痛を避けるために独身を続け、孤独を感じる
・起業したいのにできず、嫌いな仕事を続けてうつ病に
・損失を恐れて投資ができず、退職資金を確保できない
・結婚は無駄と考えて独身を続けた起業家の成功者が、40・50代になってから結婚しておけばよかったと後悔する
・損失を恐れて何も投資せず日本円で貯金していたら、円の価値が下落に一直線…
例を挙げればキリがないですが、リスクを避けて何もしなかった結果、このような大きなリスクを背負う可能性が非常に大きいのです。
むしろ、リスクを恐れずに結婚や投資をすることによって、多幸感という大きなリターンを得る可能性もあるわけです。
人間のこうした損失回避行動の心理についてはこの本に詳しく書いてあるので、ぜひ読んでみてください。
話をまとめると、あえてリスクを取ることによって人生が好転する可能性は大きくなるし、リスクを取らないリスクはみんなが思っている以上に大きい、ということです。
とはいえ、いきなり何も考えずに会社を辞めろ!と言っているわけではありません。それは無謀というものです。
まずは転職サイトに登録してみたり、ひっそりとネットで副業を始めてみたり、些細な行動から始めてみるのがオススメです。
こちらnoteを最後まで読んでくださった皆さんは、なるべくリスクを避けずに、勇気を出してリスクを取る人生を歩んでいきましょう!
なお、リスクを取るにあたって、僕の人生を変えたオススメの人生指南書については以下のnoteにまとめています。
どれも良書ですので、興味のある方は是非以下記事も併せて読んでみてください。
ではでは
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