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写真家 阿部拓歩|Photographer Takuho Abe
2018年1月6日 16:47
塾の帰り道。夜といえば暗くて怖いもので僕らの街には先を照らす灯りなどはなく、自転車は自然とスピードをあげた。冬の空気は刺すように冷たくクラスメイトは口数少ない。聞こえるのはペダルを漕ぐ音だけ。「おい、ここで幽霊が出たらしいぞ・・・・。」噂の一本道はいつも全速力だった。生まれてから味わった恐怖の全てとそれらを飲み込んでしまいそうな美しい星空。そんな中学生の頃の
2017年12月27日 17:08
年も暮れ。今年の仕事をやっつけるため街は速度を上げていく。年賀状について、僕は出すべきとも思わないし、止めるべきとも思わない。問題なのは郵便局員の憂鬱とチケットショップに並ぶ年賀状。資本家としてはマイナス成長は許せない。減っていく売上を取り返すためにノルマをつくり、発破をかける。「目標は高く。」「どこまでも高く。」造らねばならない。守らねばならない。戦わねば