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アドラーの功績: 僕の解釈

自己啓発本で心の保ち方を知り、それを実践することで、自身の中で完結するようになり、そのおかげで他人からの影響をシャットアウトすることができる。

アドラー狂の中には「いつまで他人に囚われてんだチミ達は。」と内心で煽り出す者もいると思うが、彼は一方で、「それは他人が乗り越えることだから僕は何も言わない。」と考えて何も言わない。この言わないという実践には大きな意味がある。言い争いも不適切なアドバイスも生まれないのだ。

アドラーのいい所は、自分と他人を分けて考えさせるところにある。ある意味、世の中からある人々を、個人の中に隔離する事ができる。つまり、他人に干渉しなくなるのだ。

そうなると、人は隔離された自分劇場の中に住むことになったりする。マウントインテリがそれを達成すると、世の中にマウント取りが減る。

アドラー的思考は、いつでも個人に立ち戻れるってのもあるが、実際は逃げたい時に逃げられる自己防衛術という面が大きい。それはそれで非常にありがたい存在だ。しかし、逃げすぎていることに気づいて傷つく人もきっといるんだと思う。

アドラー的思考には、インテリにマウントを我慢させる面もあるし、自信の無い人への救いになる面もある。どちらの場合も「自分劇場のようなもの」に自分を入れることになるので、その状態を自分の中で理解しておいた方がいいかもしれない。しかし、気づかないようにするのも、上手い生存戦略だ。

気づかない人にとっては、この劇場は非常に大切な存在だろうから、そういうものを世に与える本ってのも、いいものだ。この場合、ある意味「原理」の様なものを本に求めており、その原理としてアドラーを初めとした哲学的な本はとても有用だ。

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