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さびしくてしかたない日の過ごし方


さびしくてしかたない日がある。どう過ごせばいいのだろう。何をすればいいのだろう。じつは答えはある。

今日もそうだった。

打ちひしがれているわけでもない。悩ましく何かに対して足が止まるでもない。辞めたい、抜けたい、死にたいような感覚もない。

それでも心に穴は空く。

さびしさが爪を立てて胸を引っかき、夜にひとり置き去りにされたような時間が流れる。


でもそれが無ければ人生ウソくさいとも思うし、味気ないとも思う。塩気が甘みを引き立てるのと同じだ。舌も心も相対的にできている。甘いものを食べた後に、甘いものを食べてもあまり甘く感じない。

だからさびしさは尊いと考えたい。さびしさを噛みしめた翌日は待ち遠しい。

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