グイグイ伸びる
紀元前八千年に農業が生まれた。「自分で作ったらめっちゃメシ食えるやん」と思いついた天才がいたのだろう。
そのときの人類は世界各地の海岸沿い、川沿いに暮らしていた。当時の地球の人口は約五百万人。地球全員合わせて兵庫県民ぐらいだ。
それから人口はゆっくりと増え続けて、千八百年頃に十億人になった。その後にバグりだした。バグって増えだした。
そこから百年で地球の人口は、倍の二十億人になったのだ。それから数十年で七十億人にまで人口爆発した。
とんでもない速度で増え続けている。
だけど女性一人に対しての出産率が下がっているから、百億人あたりで人口はピークアウトする。つまり一応、食糧危機などは来ないと言われている。安心である。
僕たちの世代は、グイグイと人口が増えた時期を体験していない。ご存知の通り、日本の人口はもうピークアウトしている。
やはりグイグイ増えていた時代は楽しかったのだろうか。
人生には、鬱屈した毎日が微動だにしない時期がある。逆にメキメキと成果が出てくる時期もある。
僕はどちらも体感してきたが、後者の楽しさは格別である。自分の毎日が、何かしらの高度成長期の中にいると、とてもエキサイティングだ。
「伸びている」という毎日を送るには、微動だにしない時期をどう過ごすかで決まる。いつだってそうだった。
どうしようもない毎日の中でも、できることは案外ある。勝負するタイミングは、最高の準備なんて待ってくれない。降り注いだチャンスを足りない力で、なんとかするしかないみたいだ。
あさっては床でライブをする。ピロウズなどをやりだす。カバーをやってみたかったのだ。
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