見出し画像

アイデアの価値は行動から

「アイデアに価値はない。行動して始めて価値になる(“It's not about ideas. It's about making ideas happen.” を意訳したもの)」自分はこの言葉がとっても大好きだ。どうしてそんなにも好きなってしまったのか、この言葉が持つ二つの意味が自分に突き刺さっているからだと思う。

──

 この言葉が持つ一つ目の意味は、自分勝手な思い込みに価値はない、というもの。どれだけ自分の頭の中でアイデアを考え続けたとしても、気付けば自分の思い込みに支配されてしまうもの。

 けれどもアイデアをお金を払ってくださる方々に伝えることで、またアイデアを試作設計して届けてみることで、アイデアは少しずつ妄想から抜け出して人々の課題や願望に沿ったものに仕上がっていく。

 例えばミカン香水を試作してお客様候補に使っていただくと「ミカンの甘い香りがちょっと…」というフィードバックをもらい、そこからヒントを得て青ミカン香水が誕生するかもしれないように。

 この言葉が持つ二つ目の意味は、アイデアは実現しないことには頭の中の想像に過ぎない、というもの。どれだけ世界を変える可能性を持ったアイデアを思い付いたとしても、それは世の中に届けられなければ価値はゼロ。

 けれども実際に製品やサービスの形に仕上げてお客様に使っていただくことで、課題解決や願望成就がなされ世界はより良い方向に変わっていく。

 例えば「こんなミカン香水を作れば、ミカン産業にも香水市場にもポジティブなインパクトがあるなぁ…」と夢見るだけでは何も変わらない。実際に世の中にミカン香水を売り出すことでミカン農家もハッピー、新しい香水を求めていた顧客もハッピー、といった連鎖が始まるように。

 アイデアは妄想。自分たちの頭の中の勝手な思い込み。アイデアは想像。パワポや資料といった企画の中に存在する平面のデータ。だからこそ、アイデアに価値はない。

 アイデアに価値が生まれるのはいつも、自分たちが人と向き合い感情を理解することができた時。アイデアに価値が生まれるのはいつも、自分たちがアイデアをカタチにして世に届けることができた時。

 No Talk, All Action.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?