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たからばこ

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#写真

大切なひとをうまく撮れないと思っているひとへ

妻を撮った写真を妻に見せたとき、ほかのひとはきれいに撮れるのに、わたしだけ何故こんなに無防備な瞬間を撮るのかと問われることがあり、それについて、たとえば、赤ちゃんはどの瞬間もかわいいではないか、僕はあなたのすべての瞬間をよいと思っているが、今日撮ったなかでは、この写真は自然な感じがしたし、この表情が好きなんだ、というようなことを伝えたところ、妻はやれやれ…というような顔をしていた。 きれいな写真というのがあって、それをよい写真と思う気持ちはよくわかる。僕も誰かに撮られるなら

世界を見つけるということ

「木洩れ陽」が好きでよく撮ります。美しいですよね。木々の隙間から光が射して映し出されたそれ。風に揺れるとまるで小さな子供たちがダンスしているようにも見えます。この言葉を生み出した豊かな感性に憧れます。ところで英語では「木洩れ陽」を一言で表せられないそうです。 英語では ”sunlight filters through the trees” のようなセンテンスで表現されるそうです。同じように日本語にも一言で表せられない現象があります。たとえば ”Petrichor(ペトリコ

自分らしいはたらき方ってなんだろう。

自分らしいはたらき方ってなんだと思いますか? こどもの頃からの夢を叶えて仕事にする人もいれば、趣味が高じてそれが仕事になる人もいます。でも、誰もがそうやって望んだ仕事に就けるわけでもないのが現実です。 そもそもやりたいことが見つからなかったり、好きだけでは生活できなくて別の仕事をすることになったり... 幸せだと思える仕事を見つけるのはほんとうに難しいですよね。 3つの要素長い間、自分らしいはたらき方について考えてきました。そして、それには3つの要素があると思うようになり

誰かを大切にできるのは、誰かから大切にされた人

「姉弟、仲がいいですね」 最近、よく言われるようになりました。 奈美が良太のことをnoteに書くようになってからです。 障害のあるきょうだいを持つ人は我慢してきたことが多くて、 障害のあるきょうだいのことを嫌いになったり、仲が悪くなってしまう人も多いのに、 どうしてですか?と聞かれる機会も増えてきました。 確かに奈美と良太は仲がいい。 でもそれを、そこまで特別なことだとは言われるまで思っていませんでした。 なぜ2人の仲がいいのか、改めてこの機会にその理由について考えて

私は石ころみたいな写真が撮りたい。

私がつくるものに向かうとき、それは自分の感覚(感情よりも先だったもの)であったり、外側からの刺激に応じたものであったり、自分の感情の発露であったりするのだけれど、 私を動かすものの大きな一つを、今日言葉にできた。何故かはわからない。ただの思い込みだと言われればそうかもしれない。誰にも白い目で見られてもまあ仕方ないと思う。使い古された考えでもいい、自分から出てきたものに生まれてくれた、ありがとうを言う。 ---- 誰もが、みんなが、すごいねとかいいねとか思う写真を撮りたい

サブストーリーこそ、メインストーリーなんだよ

今回の「生き方見本市」の会場で、だれも知らなかったかもしれないことを共有したい。イベントの本旨とは少しズレるかもしれないけれど、ぼくにとってはとても価値があったと感じている、そんなこと。 たぶん、来た方全員は見ていないように思う。関西大学・梅田キャンパスの8階と4階。2つに分かれていた会場の「メインではない方(誤解のないように言っておくと、イベントにとってはもちろんとっても重要。関わってくださったみなさん、ありがとうございました。無料で参加できるよりライトなコンテンツ)」の