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たからばこ

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普段ごはんの食材別レシピ索引

今まで発表してきたレシピを食材別にまとめました。今日のご飯作りにお役立ていただけたら嬉しいです! ●野菜 ○トマト ・トマトの味噌チーズ焼き ・トマトとセロリとツナのサラダ ○かぶ ・めかぶ松前漬とカブの浅漬け ・かぶと油揚げの味噌汁 ・かぶの葉とじゃこの炒めもの ・かぶのグリル ・かぶのサラダ ・油揚げとかぶの煮物 ○大根 ・くたくた大根とハムのサラダ ・大根とカリカリじゃこのサラダ ・ブリのおろし煮 ・フライド大根 ・大根葉のポタージュ ○ごぼう ・ごぼうとひき

共感を「シンパシー」と「エンパシー」にわけて整理したら、いろんなことが腑に落ちた話

保育園のお迎えに行くと、円形のプラスチックを組み合わせて作った制作物を持って帰りたいと娘が言ってきた。 保育園のものは僕のものではないので、「お父さんじゃなくて、先生に聞いてごらん」と伝えてみる。 ちょっと下を向いてはにかみつつ、先生を探してとことこ歩いていく娘。タイミングわるく、そこには娘が普段あまり触れあっていない先生しかいなかった。 「これ、おうちにもって……」あたりまでなんとか聞こえたが、その先はほぼ聞き取れないゴニョゴニョ声に。先生が「なぁに?」と聞きかえすも

立花隆さんと17年間一緒に番組を作ってきた私が、大量の段ボール箱を前に考えていること

目の前に63箱もの大量の段ボール箱がある。立花隆さんが残した膨大な資料がつまっている。 立花さんは生前にこれらの資料を全て処分すると決断されていたが、ことし4月に亡くなったあと、ご遺族から私宛に託されたものだ。 「サイボーグ技術」「臨死体験」「がん」など、評論家の立花隆さんと一緒に私が制作した番組はこの17年間で17本に上る。立花さんと世界を6周半ほど回りながら何度も議論を重ね、楽しくお酒を飲み、時には怒られながら、ジャーナリストやディレクターとしてのあり方、人としての生

秋のワイン・ハイキング ー ウィーン

9月下旬、ここロンドンにも気持ちの良い秋晴れが訪れた。穏やかな太陽の光が嬉しく、風がまた心地よい。そんな時は、ハイキングにでも出かけたくなる。そんな秋の気持ちを見通しているかのように、9月最後の週末に、ウィーンでは毎年「ワイン・ハイキングデー」という名のイベントが開かれている。 あまり知られていないかもしれないが、オーストリアにも数々のワイン生産地があり、首都であるウィーンでもワインが作られている。国立オペラ座やシュテファン寺院、リンク通りなどがある中心地から、地下鉄や市電

『おかえりモネ』 楽曲解説 1

まずは、サントラ第1集の1枚目から。 1枚目は、百音をイメージした曲を中心に集めました。 1. 環 Tamaki 『おかえりモネ』の音楽を作るにあたって、いくつか大きなテーマが用意されていたのですが、一番のテーマは「循環」です。 循環には、いろんな意味合いがあります。 ひとつは、山と海と空を水がめぐりめぐる自然の循環。 もうひとつは、主人公の百音の小さな羽ばたきが、やがて大きな風になり、いろんな人たちを変えていく、そしてまた新しい風になって戻ってくる。人が生み

こおろぎ

もうすぐフィンランドに来てから一ヶ月が経つ。一ヶ月経ってからこの言葉を使いたかったけれど、まだ来て3週間だ。 一人でいるときはずっと考えごとをしているので、一ヶ月ほど、僕は長い時間、考えごとをしていることになる。仕事が忙しいときなんかもそうだ、世界を溶けるように捉えるではなく、分けるように分けるように捉えていく。その2つの捉え方の性質は実のところ、実数空間と虚数空間くらい違っている。実はこちらに来てから、人とお話をしているときですら僕はそんな虚数空間から会話をしている感じ。

#1 パーヴォ・ヤルヴィ(N響名誉指揮者)|「これからの音楽家に必要なのは、変化とアイディアである」

<質問したミュージシャン> <答えた指揮者> Question1 Answer1 音楽家を目指すきっかけは人それぞれですが、私の場合、家族の影響が強いように思います。音楽一家に生まれ、母のお腹の中にいる時から音楽を聴いていたので、クラシック音楽は、赤ちゃんが言葉を習得するように、ごく自然に自分のものとなりました。特に、音楽に強い情熱を注ぐ指揮者の父ネーメ・ヤルヴィ(*1)は、私が小さな頃からオーケストラのリハーサルに連れて行ってくれて、音楽を聴きながら今どんなことが起

メンタリストDaiGoへの推薦図書、そして私のなかの優生思想をぶっつぶしたい話

一昨日、メンタリストDaiGoによるYouTubeでの発言が爆弾のようにSNSに落ちてきて、あらゆるところで火を吹いた。その発言内容の恐ろしさ、社会に与える悪影響などは多くの人が表明しているのでここでは繰り返さない。ナチスの例をあげて批判する人もいたが、そもそもこの国では旧優生保護法のもとに行政が命の選別を行ない、ハンセン病の人を強制隔離し、「不幸な子供が生まれない運動」を推進し.......などなど、あからさまでダイレクトな優勢主義思想が存在していて、それは過去の話ではない

二種類の孤独

二種類の孤独がある。寂しい孤独と華やかな孤独。膠着する孤独と創造的な孤独。閉回路としての孤独と、開放系としての孤独。自分自身に閉じ込められた孤独と、時空を超えて万物に開かれた孤独。アトムとしての孤独と、モナドとしての孤独。 ここに書きつけられているのは、その後者、「華やかな」「創造的な」「開放系の」「時空を超えて万物に開かれた」「モナドとしての」孤独をめぐる断想である。 1.<社会>と<私>からのドロップアウト -ヘンリー・D・ソローに倣って 孤独になるためには、現在から逃

京都人がリピートする美味しいもの5選

「旦那さんの実家が京都」と言うと、京都好きの方は大体「京都の美味しい店、教えて」と聞いてくれます。 生粋の京都人が愛用するのは、ズバリ長く続いているお店です。こんな格言もあるそうです。「人気のある飲食店の法則。大阪では安い店、東京では新しい店、名古屋では量の多い店、京都では歴史の長い店、神戸では本当に美味しい店」。これは神戸の人の格言で、京都のくだりはいわゆる皮肉なんですが、いずれにしても「京都人は歴史のある店しか認めない」というのは公然の事実ということです。 ひとつだけ

おいしさから逃げたいときもある

今日はもう、朝からダメダメだ……という日がありますよね。今日の私がそうでした。パソコンの電源コードを足にひっかけて差し込み口を壊し、サービスセンターに修理の手続きをし、かわりに引っ張り出した古いパソコンのメンテナンスにどうしようもなく手間取って半日つぶし、午後に繰り上げされたスープの試作をはじめたら、これまたうまくいかなくて。 まともにできたレシピがひとつもないのに作業台や流しは散らかり放題、あげくの果てに詰め替えたばかりの胡椒の蓋をしめ忘れて床にぶちまける……夕方になるに

3か月で辞表を書いた俺に、彼が教えてくれたこと

沖縄は暑い。暑いのは嫌いだ。 汗、くさい。夜回りの車の中では、なおさら匂う。 どうして俺はこんなところにいるんだろう。 この思い、いま内ポケットに辞表を入れている君らにも聞いてもらいたい。 1年生記者が辞表を書くまでNHKに入ってから1か月の研修を終え、配属先を決めるとき、俺は沖縄放送局なんて希望していなかった。同期たちには一番人気だったようだが、本土復帰の経緯もよく知らず、米軍基地問題についても勉強不足だった。当時の人事は、なまじ知識があるよりはいいと考えたようだ。 大

新装神戸三ノ宮の穴場、じゃなくて孔場

神戸の有名な穴場(矛盾)と言えば、戦後の闇市の名残りとして続いてきた、モトコー(元町高架下商店街)を挙げても間違いではないと思います。再開発の流れを受け、モトコーを歩けるのも今年が最後になるかもしれません。 では穴場ではなく、孔場となると? 穴:底のあるあな。地面のあなや洞窟など。 孔:貫通してるあな。ドーナツのあななど。 ここでヲタククイズです。今から、阪急神戸三ノ宮駅の写真を何枚か掲載します。そこから不自然な鉄骨や鉄板を探してみてください(笑) いや不自然な鉄骨ってな

料理と毎日 4月25日〜5月1日

4月25日(日)晴れぼんやりしていると、いつも夫が「どうしたー?」と声をかけてくる。 なんのつもりも無いのに、すごく眉間にシワが寄っていたり、気の抜けている顔をしているらしい。 この前も仕事中に「めっちゃ疲れてます?」と仕事先の方に聞かれる。その時は確かにめっちゃ疲れていたので、マスク越しでも顔に出てしまっていた。顔が怖いのを、どうにかしたい。 結婚式を挙げた日から明日で13年。挙式記念日というらしいです。 3度目の緊急事態宣言。 空は晴れていたのに夕方雷が鳴り、雨がざっ