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「自分の名前、好きですか?」

あなたは自分の名前が好きですか?

ある日、自分の名前がそんなに好きではないな~と思い、
思い出したことがありました。

小学校の宿題で出た、『自分の名前の由来を知っていますか?』
名前はその人を表すもの。
子供の名前には親の願いが込められていることが多い。

そこで、母に自分の名前の意味を聞いてみたところ、
「あんたの名前は、お父さんがおじいちゃんの名前の一文字と、寛大な子に育って欲しいという思いからつけたんやで。」

この瞬間、私の中で、自分という人間性の理想像がロックオンされたのかもしれない。

そして、それ以降、自分の名前について聞かれると毎度私はこう答えてきた。
『”ひろ”は、寛大の寛と書きます。』

「寛大」の意は、
優しい、広い心を持つ、与える。

これを叶える為には、
怒らない、
受け入れる、
断らない、
差し出す。。。。

こういったことを知らぬ間に意識し、名前の漢字を聞かれるたびに、
自分で自分に言い聞かせて、生きてきたのです。

ところが内観や瞑想を通して、自分のコアに近づいていけば行くほど、
”寛大である自分”であることに、疑問が生じ、その疑問から生じる問題は段々と現実世界で私を困らせ始めた。

そんなある日、なんとなくネット検索をしていてある書に、一目惚れした。

スペースがひろい。はば。気持ちにゆったりとゆとりがあるさま。
おおまかであるさま。差し迫った用がなくて、のんびりしているさま。
くつろぐ。ゆったりする。ゆとりをもつ。大目に見て、きびしく責めない。
廟の中で耳飾りをした巫女が舞いを踊りながら祈るさまをあらわすという説などがあるようです。

意味としては上記の通りですが、おもしろいのは物理的な余裕から心のゆとりまで、幅広い意味で使われている点でしょうか。ボクもこれまでは、「寛」という文字に漠然と「ゆったりくつろぐ」というイメージを持っていましたが、本来は物理的な広さ、ゆとりという意味も含まれた言葉だったんですね。
広くゆとりを持った心で周囲を寛がせる。そうありたいものです。

https://sho.goroh.net/kan/

外側の世界に対して、寛大であろうと努力はしていたが、
果たして自分自身は寛げていただろうか。ゆとりを持てていただろうか。
美しく人生を舞えていただろうか。。。。

どうやら、私は「寛大」という言葉の意味を、ひどく屈折させて、これまで生きてきていたようです。

『広くゆとりを持った心で周囲を寛がせる。』
素敵じゃないですか!

それにはまず、自分が寛いだ状態でいること。
2022年、本当の意味での自分を生きる!
たまひろの、「ひろ」は寛ぐと書きます。

皆さまも、今一度、ご自分のお名前に対して自分が持っているイメージと本当の意味にズレが生じていないかを知る、良い機会かもしれませんよ。



年末、ひっそりと行ったワークショップの中で、簡単に名前に関するワークを行ったところ、意識が変わった!と喜んでいただいたので、ここにも記すことにしました。

書道家の田川悟郎さんの『寛』の書との出会いがヒントとなり、ワークショップで皆様に循環できたことなので、作品を我が家にお迎えしたいと思い検索したところ、2017年より末期がんステージIVの闘病中活動を続けられ、2020年11月に旅立たれたようです。
”身体がこの世から旅立った後も、残した作品に込められた魂は生き続ける。”
同じ末期がんステージIVの身として、偶然ではない、大切な魂の言葉を繋いでいただいた気づきとなりました。

愛をこめて
たまひろ



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