頭痛と脱皮

さよならだ。って、秋

案外、あっけなく過ぎ去ってしまう、秋

一年待ち続けた冬、長く感じる冬

寒いから閉じこもってたいね、そうしたいね

いろんな角度からつつかれ、顔を歪ませる

からだの外側を流れる何か、

レフ板みたいな役割かもしれない

シャワーみたいな役割かもしれない

もしくは、体温で雪が溶け、

からだの外側に流れているのかもしれない

キラキラと輝きを増して、

わたしのからだはまたひとつ脱皮する

春の桜の蕾のように、夏を待っているセミのように、

紅葉に色づく、緑色の木々のように、

冬は、一年を洗い流す、一大総決算なのかもしれない


でもね、

どうでもいい、どうだっていい、

この頭痛以外、全部本物じゃないし。

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