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「超・天才」か「底辺で生き抜く覚悟を持つ人」以外、チームで生きるすべを身に着けたほうが人生楽そう『Team Geak』【読書メモ】_12

「超・天才」か「底辺で生き抜く覚悟を持つ人」以外、チームで生きるすべを身に着けたほうが人生楽そう『Team Geak』【読書メモ】_12

『Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか』(著:Brian W. Fitzpatrick、 Ben Collins-Sussman、翻訳:角 征典/オライリージャパン)読了。

本書がアメリカで発売されたのが2012年(日本語版発売は2013年7月)。ちょうどGoogleで「社員の生産性を高める方法」を摸索するプロジェクト・アリストテレスがスタートした年です。

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強制的に時間を取らないと「あとまわし」になるもの。

強制的に時間を取らないと「あとまわし」になるもの。

日々、楽しくてやりたくて仕方がない仕事ばかりしていると、どうしても後回しにしてしまうもの。「これ、いま学んだ方がいいよな。うん、分かってはいるんだ」という領域の勉強です。

いま、書きたいテーマの根本にあるものが「教育」です。「いま、書きたいテーマの」というよりも、私が興味対象を持つ根源が「人」にしかないので、もう「すべての根源」に関わる領域です。

組織マネジメント、リーダーシップ、リーダー育成

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料理って、やっぱり楽しくやりたい。『料理研究家がうちでやっているラクして楽しむ台所術』(林幸子)【読書メモ】_11

料理って、やっぱり楽しくやりたい。『料理研究家がうちでやっているラクして楽しむ台所術』(林幸子)【読書メモ】_11

第1回の本塾から、一緒に動いてくださっている江藤ちふみさんの編集協力・最新刊『料理研究家がうちでやっているラクして楽しむ台所術』(著:林幸子、構成:江藤ちふみ、編集:桑島暁子/サンマーク出版 )。

「たまちゃんが知りたい質問、これだったよね」と該当箇所に付せんを貼ってご恵贈くださる、ちふみさんの気遣い力…。

そして、この質問に対する「グー先生」こと林幸子さんの回答が、またすばらしすぎる。

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「効率化」と聞くと思い出す本『モモ』(ミヒャエル・エンデ)【読書メモ】_10

「効率化」と聞くと思い出す本『モモ』(ミヒャエル・エンデ)【読書メモ】_10

時短、効率化、生産性アップ。働き方改革の大号令の中、これらの言葉を聞いたとき、ときどき感じる違和感。「それを実現できた社会は幸せなんだろうか?」

ミヒャエル・エンデの『モモ』(翻訳:大島かおり/岩波少年文庫)、読んだことある人どれぐらいいるだろう。1973年のドイツで刊行ということは、もう50年前の本になるのか(計算・雑)。映画化もされているので、あらすじぐらいは知っている人も多いかも?

小さ

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本は「売る」ものであって「売らされるもの」ではない。『まちの本屋』(田口 幹人)【読書メモ】_09

本は「売る」ものであって「売らされるもの」ではない。『まちの本屋』(田口 幹人)【読書メモ】_09

本好き、本屋好きにとってとても悲しくなる記事を見かけた直後、青山ブックセンター六本木店に、三省堂書店京都駅店などの書店閉店ニュースが立て続いていて切ない今日この頃。

なんだか無性に読み返したくなった、『まちの本屋』(著:田口幹人、編集:斉藤尚美、編集協力:上阪徹/ポプラ社)を再読。2015年11月に販売された当時、「ああ、いつか田口さんに『この本を売る!』と思ってもらえる本の作り手になりたい」と

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「ビジネスだから仕方がない」がない世界。『ティール組織』(フレデリック・ラルー)【読書メモ】_08

「ビジネスだから仕方がない」がない世界。『ティール組織』(フレデリック・ラルー)【読書メモ】_08

「なんか、その本、凶器になりそうですね」と美容師さんに言われた約600ページの大作『ティール組織——マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』 (著:フレデリック・ラルー、翻訳:鈴木立哉、解説:嘉村賢州/英治出版)、読了……!

Facebookで見かけた「ティール組織をみんなで読破しよう」と題した参加枠80人のイベントには「参加予定」が100人以上、「興味あり」が1100人以上という人気ぶり

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なんで共感できなかったのか『ぼくらの仮説が世界をつくる』(佐渡島 庸平)【読書メモ】_07-2

なんで共感できなかったのか『ぼくらの仮説が世界をつくる』(佐渡島 庸平)【読書メモ】_07-2

休日なので、もうちょっとだけ。

『ぼくらの仮説が世界をつくる』(著:佐渡島 庸平、編集:竹村俊介/ダイヤモンド社)になぜ、共感できなかったのか。

「仮説」の前提となっている

昨今の出版不況は、作品の質が落ちているせいではなく、本について語る場、語る習慣がなくなってきているのが原因なのではないか。

に、まったく共感ができなかったからです。なぜなら、小説やマンガは大好きだけれども、別に作品自体

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2年前に読んだときと印象がまったく違う。『ぼくらの仮説が世界をつくる』(佐渡島 庸平)【読書メモ】_07

2年前に読んだときと印象がまったく違う。『ぼくらの仮説が世界をつくる』(佐渡島 庸平)【読書メモ】_07

先日、佐渡島庸平さんと竹村俊介さんのイベントに参加。終了時のじゃんけん大会で、刷りたてほやほや・発売前の佐渡島さん新刊『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜』 (NewsPicks Book)が何名かの手に渡っていた。

1回目のじゃんけんに勝ち、どきどきしながらも2回戦で敗北。残念ながら新刊をゲットすることはできなかった

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からだ、医者、つきあい方を考え直す。『究極の疲れないカラダ』(仲野広倫)【読書メモ】_06

からだ、医者、つきあい方を考え直す。『究極の疲れないカラダ』(仲野広倫)【読書メモ】_06

『世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ』(著:仲野広倫/ アチーブメント出版)読了。

欲しい情報とは、方向性がだいぶ違ったけれども面白かった。先日、久しぶりに数日動けなくなるレベルのぎっくり腰をやってしまったのですが、

腰痛持ちの人が朝起きて30分以内に前屈のストレッチをするのは腰を壊しているようなもの

もう、まさしくこれでした。本当にごめんなさい、私の腰よ。

アメリカだとカイロ

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新人ちゃんたち、どうかいつまでもキラキラしていてほしい。『若手を動かせ』(中村トメ吉)【読書メモ】_05

新人ちゃんたち、どうかいつまでもキラキラしていてほしい。『若手を動かせ』(中村トメ吉)【読書メモ】_05

『若手を動かせ』(著:中村トメ吉、取材構成:佐藤友美 編集:綿谷翔/枻出版)読了。

いま、人事マネジメントの対象として最も関心あるのが「若手」と「40代以上」。この「若手」に関して、完璧な答えを示してもらった気がする。

新人ちゃんたちは、この季節みんな目がキラキラしているのに、あっという間に疲れて目がよどむのが当たり前の世の中とか、やっぱり変だと思うのです。

もし、若手にやる気が足りなく、元

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こころが、からだが、疲れたら、マジで本当に休んでください『折れないリーダーの仕事』(下園壮太)【読書メモ】_04

こころが、からだが、疲れたら、マジで本当に休んでください『折れないリーダーの仕事』(下園壮太)【読書メモ】_04

昨年、構成をお手伝いさせてもらった本だけれども、改めて読んでみた。
『折れないリーダーの仕事』(著者:下園壮太、編集:柏原里美/日本能率協会マネジメントセンター)

たぶん私、この本に出会ってなかったら、いまでも徹夜とか土日休みなしとか、無茶な働き方でもっともっと体壊してただろうな、と思う。といっても、下園さんの言葉が本当に理解できたのは、たぶん入院とか手術とかしてたときだけれども。

「休むのも

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『働き方改革』の教科書、決定版が出た【読書メモ】_03

『働き方改革』の教科書、決定版が出た【読書メモ】_03

『働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20社』(著者:小室淑恵/毎日新聞出版)読了。

「働き方改革」に関する書籍は本当にたくさん出ているけれど、この本は決定版だと思う。

著者の小室さんは、「働き方改革」どころか、長時間労働の弊害すら、まだ社会的にほとんど認知されていなかった2006年に株式会社ワーク・ライフバランスを設立。当初、コンサルティングに入った企業からは、反発の声がどれだけ大

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夫婦って、もっと幸せになっていいんだよなぁ。『なぜか、いつも夫は他人ゴト。』(ザビエル) 【読書メモ】_02

夫婦って、もっと幸せになっていいんだよなぁ。『なぜか、いつも夫は他人ゴト。』(ザビエル) 【読書メモ】_02

『なぜか、いつも夫は他人ゴト。』(著者:ザビエル、編集:宮崎桃子/サンクチュアリ出版)読了。

最初、夫婦ゲンカの直後に読んでしまったせいで、読了直後は素直に受け止めることができなかった本。何よりも「世の夫はこんなにひどい夫ばっかりなのか!?」「世の妻は、こんなにひどい夫に耐えているのか!?」と本筋とは違うところが気になってしまって。

でも、ケンカしていないときに再読してみると、めちゃくちゃいい

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『絶滅危惧職、講談師を生きる』 神田松之丞さんの不器用な強さに脱帽【読書メモ】_01

『絶滅危惧職、講談師を生きる』 神田松之丞さんの不器用な強さに脱帽【読書メモ】_01

『絶滅危惧職、講談師を生きる』(著者:神田 松之丞 、聞き手:杉江 松恋/新潮社)読了。

まだ二つ目ながら、“いま最もチケットの取れない講談師”・神田松之丞さん。NHKのスイッチインタビューを見て気になっていたのですが、やっぱりライターや編集者さんなど、「言葉を生業に生きる人たち」にとにかく知名度が高い。

神田松之丞さん。1983年東京生まれ。
落語にはまり、立川談志にほれ込み、それでも講談師

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