キキバンダウェイ

AIが作る綺麗な文では私の心は救われない

過去の記憶はもっと、もっと目の前で額を突き合わせてきて反省も謝罪の余地も与えない

そういうの、鬼哭啾々って言うらしいけど

掌の言葉で心臓を突きたい

比喩ってのは現実に、ずっと前にいつか誰かが経験したんだろうね

指の間から砂がこぼれ落ちるなんて、こんなに正しい表現はない

時間を表す砂時計とも関係があるのかな

どうして砂時計の器は壊れちゃったのかな

そうだ、あんまり急に器をひっくり返してたから。
気にしすぎてたんだと思う

後悔しても遅いね

特に目的もないけど、生きるってことをしているとそういうことが増えてきて
後悔の砂時計ができてくる
こっちの器はとても硬い

私が最初に産まれた日に初めて浴びた光は夏で
きみがここの河川敷で犬の散歩をしてたんだよって教えてくれた時に同じ光を感じたの

だからどうしても他人事には思えない

私は今のきみを助けることはできないけど
幼く小さく、帰りの遅いお母さんには何も話せずにチラシの裏に一人で絵を描いていた頃のきみなら助けられるかなって思ってるよ。

たくさん話を聞きたい
雨でプールが中止になったとか
だけどそれで見たがんこちゃんがつまらなかったとか
給食のソフト麺が不味かったとか
私のゼリーだけ溶けてたとか
席替えで後ろの方になったけどあんまり見えなくて困ってるとか

多分今もそんなに悩みは変わらないんだろうね

一日中一緒に居て、美術館行った後に海に行って、お店が苦手なこっちに合わせてくれて海辺のベンチでオリジンの惣菜とか少し何か食べて商店街歩いたり公園でドッグラン見たりしてお祭りも見て帰ってくるけどそんなに話さない


茶色い毛布の中でもう明日早いからってときに大事なことはいつも最後に話すきみだから
一日中変化を見ていないとね

また、いつ呼ばれてもいいよね
いつ会えてもいいように

ずっと手を合わせて祈っていると、それだけで何かが叶うような、どこかで叶っているような気持ちになります 

そういうの、かみさまっていうのかな

その、人? 存在? が、いるなら

今こうして書いていることも見てくれていますか?

かみさま。お願いします

どんな形でもいいから一緒に居させてください

あの人が貰った大切な花、それを多分あの人はドライフラワーにするはずです。その中の一番小さい花でいいからあの人の部屋でずっとそばに置かせてください

2015.8.24
もっともっと傷つくことが必要だった私


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