3年前の卒業式　泣きじゃくるみんなをよそに
独り　白けた気持ち
泣くことなんて別に無い　学生生活だった
一応　悲しいフリ　はしておいた
最後までメンドクサイ思い出

新しい学生生活（ばしょ）
何かが変わる気がしたけれど
それはやっぱり　気のせいで
気づけばいつもの　独りポジション

みんなしてるし　お腹すいちゃったし
早弁　してみたんだけど
やっぱり　ワンテンポずれてるみたいで
食べ終わらないうち　先生入ってきちゃって

瞬間　パッと前に立ちはだかって　はやくはやくって
お弁当しまい終わるまで　隠してくれた
別に　友達でもないのに

次　生まれ変わるなら　こんな風に
午後の授業　ぼんやりと　貴女の背中を見つめながら

ラクっちゃラク　でもメンドクサイ　ホームルーム
手を挙げて　でも照れながら
「友達には恵まれてる」と貴女

ふぅ　そうなるよね　うらやましい
頭がよくて　スポーツ万能　整った顔　おまけにやさしい
関われば　周りはみんな　幸せに
単なるクラスメートの　私でさえも

次　生まれ変わるなら　やっぱり貴女で
ホームルーム終わり　がちゃがちゃと　机といす　もどしながら

すこしだけ　みんなと同じように　この学生生活（ばしょ）を楽しめるのは
きっと貴女が居るから

陽だまりのような　拠り所　いつも片隅に感じていたから

すこしだけ　この3年間　早かった
もう　また　この日　卒業式

今度はすこしだけ　みんなと同じように　卒業式を悲しめるのは
きっと貴女が居るから

「色々ありがと。」
そう伝えたい気がして　そっと探したけれど
やっぱり貴女は　人の輪の真ん中
声なんて　かけられない

次はすこしだけ　すこしでも　私が貴女のやさしさを
今度からは　明日からは　生まれ変わらなくても　

そう決めた今日　私の卒業式

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