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【2024.1〜3】印象に残った食べ物5選

この1〜3月もメシを食べてきた。当たり前のことではあるが、素晴らしいことである。

どのメシも私を形成する重要なものだ。腹の調子を整えようと食べた優しいリゾットも、心が疲れ切ってやや自暴自棄気味に食べたガストのカツや唐揚げが乗っかったカレーも。

そんなたくさん食べた飯のなかでも印象に残っているメシを思い返す。その時の記憶を思い出して救われる日があるかもしれないし、また食べに行って元気を取り戻すこともあるかもしれない。

元町サントスのホットケーキ

しあわせフォルム。ふかふかに包まれた

3月中旬のライトな神戸旅で食べた「元町サントス」のホットケーキ。ぬたりとクリームで覆い尽くされたケーキや、都会の風を感じる焼き菓子とは違う。ふかふかのクラシックな見た目のホットケーキは、嘘偽りのない真のしあわせを具現化したもののようだった。

バターとメープルをフォークでおさえつけ、ゆっくりと生地に染み込ませてから頬張る。格別だった。

中華のサカイの冷麺

タレがうますぎる。これはまたわざわざ足を運びたい

もはや説明の余地がないほど有名かもしれないが、「中華のサカイ」の冷麺にも割と度肝を抜かれた。

1月に行った京都ひとり旅。ひとり旅を予定していたわけではなく、友人が急遽来れなくなったことによるひとり旅。友人もてなし用に行儀よく設えられたスケジュールに組み込まれていた超一級寺社を無慈悲にもクビにし、この麺を抜擢した。

つるっとした半透明の麺が、濃厚ながらさっぱりしたタレを纏う。きゅうり、焼き豚、のりが麺とタレの渦に巻き込まれ、良いアクセントになっている。しかし、麺とタレのストーリーをはやし立てているに過ぎない。ちょっと麺とタレがとびきりおいしすぎた。

丸源ラーメンの肉そば

好みの具だ

麺が続く。次はチェーンラーメン店「丸源」の肉そばである。国道沿いで時折見かけていたが、今までまったく目もくれなかった。「丸」に「源」という満ち足りた雰囲気がなんだか基本的に闇属性の自分には刺さらず、14時を超えてランチにありつけていない時でさえ入店するに至らなかった。

突如気になり始め、行ってみたら、かなり私の好みだった。たまねぎ・柚子胡椒・大根おろしなんかが入っているんだもの。最後に酢を回しかけることが推奨されているのも私好みだ。先入観で避けることの危険性を改めて感じさせられた麺である。

かどやのぶたじる

膜張り具合半端ない。明日の朝食べてもまだ熱そう

ぐい、と3月後半に食べた「かどや」のぶたじるが食い込んできた。哀愁漂う昭和食堂「かどや」は早朝から昼前までしか開いていないことに加えて、あまりゆかりのない場所にあり、これまで行くタイミングは皆無。気にはなるものの今後もなかなか行くことはないと思っていた。

しかし、思いがけず「かどや」行き専用みたいな時間が生まれる。9時ごろに伺い、常連に混じってひとりぶたじるとごはんをかき込んだ(シュウマイも食べた事実を隠蔽)。

いわゆる具沢山味噌汁のようなごぼうなどの根菜やらにんじんやら食材数が豊富な汁とは一線を画す汁だ。具沢山ではあるのだが、その具のほとんどが豚。そこに気持ち程度のたまねぎと豆腐が入っている。なんだかグッと心を掴まれてしまった。

自分で作ったしいたけ唐揚げ

中毒性高いものは映えない

1〜3月は結構自分でもいろいろなものを作った。中にはいまひとつのものもあるが、手間がかからず、かなりおいしくできたものも多い。ぜひ私のプロフィールページからレシピをチェックしていただきたい。

なかでも見た目以上のおいしさで驚いたのがこの「しいたけの唐揚げ」である。しいたけを石づきごと縦半分に割いて調味料に漬け込んで片栗粉をまぶして揚げるだけだ。

見た目は映えないけれど、石づきの存在感に驚く。ほかの食材ではなかなか味わえないクニュクニュとした食感が、ビールを促す。これをキャンプでも食べたい、と思うが、できれば揚げ物はしたくない。少量の油で揚げ焼きにしてもおいしくできるだろうか。今度試してみよう。


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