Tani

谷です。 家電メーカーにて、UIデザイナーという肩書きでやっています。

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マガジン

  • #デザイン 記事まとめ

    • 6,989本

    デザイン系の記事を収集してまとめるマガジン。ハッシュタグ #デザイン のついた記事などをチェックしています。広告プロモーションがメインのものは、基本的にはNGの方向で運用します。

  • UIデザイナーによる書体分析

    UIデザイナーが書体の知識を深めるために書いています。 Cover photo by Ashkan Forouzani

最近の記事

  • 固定された記事

UIデザイナーが欧文フォントの情報を得るために見ているサイト

谷です。家電メーカーでUIデザイナーをしてます。 欧文書体の情報収集に便利なサイトを紹介します! ✏️ ✅ Typecache国内外のフォントファンダリがまとまっています。Newsに新しくリリースされたフォントが載っており、新書体の情報をいち早くキャッチできます。 とくにオススメなのが「Altanatives」のページ。あの有名フォントに似た系統の書体が紹介されています。たとえば、「Futura使いたいけど人とかぶ流のが嫌だ!」というときに役立ちます。 ✅ Typo

    • 8K×文化財のデザイン、なにが面白かったか

      ここ数年「8K×文化財」というテーマでコンテンツ開発に携わっていた。一区切りついたので、感じていたことをざっくり思い出して書いてみる。 開発したコンテンツは、東京国立博物館にて「未来の博物館」というテーマで展示された。 2つのコンテンツがあり、ひとつは「茶碗を鑑賞する」、ひとつは「仏像を鑑賞する」というもの。 どんなものかは以下の紹介ムービー(70秒)を参照のこと。 暴くことの暴力性*1 業務では、何十時間と仏像と向き合っていた 画面内の仏像を回したり、LED調の光

      • デザイナーの言語化とネガティブケイパビリティ

        デザイナーは、なにかと「言語化すること」を求められる。 例えば、デザインレビューでは「なぜそのデザインが良いのか/悪いのか」を言葉にする。 プレゼンでは、コンセプトを簡潔に述べ、共感させなければいけない。 チームでは、暗黙知を言葉にして伝える必要がある。 そういう世界でずっと生きていると、すばやく・簡潔に言葉にすることは、無条件で良いことだという意識が芽吹く。 自分の性に合うなと思う一方で、「すばやく簡潔な言語化=善」という世界にどっぷり浸かるのも怖いな、ということ

        • 写研のデジタルフォントがデザイナーへ与える影響

          今週、文字界隈をビッグニュースが駆け巡りました。 写研の書体が、やっとデジタルフォントになる!……という朗報に、グラフィックデザイナーや書体好きが多いに沸きました。 いまでこそモリサワ一強ですが、1980年代は写研が最大手。写研には、石井細明朝、ゴナ、ナールなど、たくさんの名書体があります。 そういった書体は今でも街中でたまに見かけますし、古い雑誌はあちこちが写研書体です。 しかし、写研の書体は長らくデジタル化がされないままでした。デザイナーからすると、使いたくても使

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          AirPods Proは引き算のAR

          「AirPods Proを耳栓にしてるんですよ」 と言うと大抵の人に驚かれる。 音楽は全く聞かない。おでかけ中は常に装着、ひたすらノイズキャンセル。 雑音がないだけでこんなにストレスが減るのか、と最初は驚いた。 「雑音をなかったことにする」というのは、ある意味で現実を書き換えるということだ。一種の拡張現実と言えるよな......と思っていた。* THE GUILDの安藤さんは、AR, VR, 身体拡張というワードでAirPodsを表現していた。 「AR」と聞くと、まっ

          AirPods Proは引き算のAR

          インハウスデザイナーだけど博物館で展示した

          ❓これはなに:8Kを使った博物館向けコンテンツのデザインについて、デザイナー自ら解説します。 自身が関わったコンテンツ「ふれる・まわせる名茶碗」が東京国立博物館で展示中です。 家電メーカーのプロジェクトが博物館で展示されるというのはなかなかないこと。デザイン意図を一部だけ紹介します。 担当したのは(良く言えば)UX/UIデザインリードです。別名なんでも屋 どんなコンテンツ?ひとことで言うと「ふつうは触れない文化財を触って鑑賞できる」もの。 ▼紹介ムービー 8Kモニタ

          インハウスデザイナーだけど博物館で展示した

          リングフィットアドベンチャーのUIここが好き

          ❓これはなに ・リングフィットのいいなと感じたUIを書きました ・画面キャプチャがあるためネタバレ注意です 💪没入感を高めるリング💪ゲーム中は相棒の「リング」と行動します。ヒントやアドバイスをくれるリングは、ゼルダでいうナビィに近い存在です。 引用元: https://www.nintendo.co.jp/ring/adv/index.html 主人公とリングの関係=ユーザーとリングコンの関係になっているため、没入感が高まります。 主人公を喋らせなくていいので、感情移入

          リングフィットアドベンチャーのUIここが好き

          写真でふりかえる第7期 文字塾展

          谷です。文字塾、第7期の展示を見に行ってきました。 ❓文字塾 「一年をかけて自分の仮名(平仮名、片仮名)をつくり、フォント化して、その成果を展示会で発表する」塾です。 講師は游明朝や游ゴシックでおなじみの鳥海修さん。 会場は人形町vision's。 平日でもひっきりなしに人が来ていました。 入り口には展示作品を掲載した小冊子と、たくさんの書体見本があります。ものすごい量です。 壁には各書体2パネルで説明があります。 組見本はそれぞれ書体のコンセプトに合わせたデザイン

          写真でふりかえる第7期 文字塾展

          書かれていないSlack新ロゴのデザイン意図

          谷です。2019年しょっぱな、Slackのロゴが変わってました。 公式ブログ記事の説明がカジュアルで分かりやすく、デザイナー以外の方も読まれていたように思います。 しかし、デザインを担当したMichael Bierutのインタビューを読んだり、デザインを注意深く見ていると、語られていないデザインのポイントがある印象を受けました。 そこで、Michaelの発言を元に、個人的に感じたデザインの意図を書いてみます。筆者の推測を多分に含みます...🙇 1 「#」は埋没する旧ロゴ

          書かれていないSlack新ロゴのデザイン意図

          書体好きによるメルカリの新しいロゴタイプ分析

          谷です。フォントにちょっとだけ詳しいUIデザイナーとして、書体についてnoteを書いています。 2018年後半で話題になったトピックとして、メルカリのリブランディングがあるのではないでしょうか。 meetupイベントにnote枠で応募したのですが、あえなく落選。講演を聞けなかった組ですが、勝手にロゴタイプを分析してみます。 (ロゴマークではなく、ロゴタイプです!) 1 ロゴタイプのトレンドロゴのトレンドとして、スタートアップやテック系企業ではサンセリフ体が人気です。 Go

          書体好きによるメルカリの新しいロゴタイプ分析

          写真でふり返る 初心者の自作キーボード作り Attack25

          電子工作もプログラミングもできない初心者🔰が、自作キーボードキットを作った過程を写真でふり返ります。 キット:Attack25 作者:@monksoffunk 25キーのためコンパクトな包装で届きます。このミニマリスト感が◎ Attack25の内容物 + 別で購入したキーキャップ。 初心者のため、「1u」や「CherryMX用」などといった用語が軒並み分からず、調べながら恐る恐る購入。 アメリカの道路標識がモチーフになっているのでしょうか。基板は白です。 キースイッ

          写真でふり返る 初心者の自作キーボード作り Attack25

          小林章さんの数字をデザインするWS参加レポート

          谷です。好きなGaramondはStempel Garamondです。 この記事は、2018年11月18日に開催されたTDC主催のWSのレポートです。著名なタイプデザイナーであるMonotypeの小林章さんが数字のデザインをレクチャーしてくれるというWSでした。 1. 作った書体 2. 当日のようす 3. 振り返り 1 作った書体参加者は、0〜9までの数字を宿題として作成します。当日は小林さんのコメントを元に、6時間かけてひたすら数字をブラッシュアップします。 今回

          小林章さんの数字をデザインするWS参加レポート

          どこでもウイスキーが飲めるリュックを作った

          谷です。どこでもウイスキーが飲めるリュックを作りました。ここでは作るに至った経緯と、組み立て、そして使ってみたところを紹介します。 もくじ ・なぜ作ろうと思ったか ・なにに価値を感じているのか ・作ってみる ・外で使ってみる なぜ作ろうと思ったかMattōさんのmushishi-boxや尻Pさんのかはんちゃんを見て、漠然と「いいなあ」と思っていたのが背景にありました。四角四面の箱が背負われ、出先で展開される、装備と設備の境目にあるオブジェクトはなんとも魅力的です。 なに

          どこでもウイスキーが飲めるリュックを作った

          メーカーにおけるサービスデザインのもやもや

          谷です。自分自身がメーカーで働く中、サービスデザインの実践について、周囲や同業者と話していて感じる課題をまとめました。 サービスデザイン的な手法は今までも使っていたものの、今後はより意識的にそのプロセスを取り入れていきたい、という個人的欲求から、まずもやもやを書き出してみたものです。分析や改善策までは踏み込めていません。 実践が伴っていないので、今後さらに具体的な課題が見えてくるかも……。 前提・現状、UIデザイナーが業務の中でサービスデザイン的手法を用いることが多い

          メーカーにおけるサービスデザインのもやもや

          向き自由律俳句

          2016年の秋から2017年4月にかけて詠んだ。

          向き自由律俳句

          Future fontsと参画するタイプデザイン

          谷です。家電メーカーでUIデザイナーをしてます。好きなフォントはSchick Toikkaのdiaです。 Typecache共同設立者のakira yoshinoさんが紹介していた、Future fontsというサービスが面白かったので、自分なりにまとめてみます。(ヘッダー画像: Introducing Future Fontsより引用) どんなサービス?Future fontsは、制作途中の書体が安く買えるマーケットプレイスであり、タイプデザイナーと交流ができるコミュニ

          Future fontsと参画するタイプデザイン