見出し画像

地方創生ではなく移住創生という考え方

今年の5月に生まれ育った東京を離れ埼玉県に移住した。
埼玉と言っても東京寄りの埼玉だと移住という感じがしないが僕が移り住んだのは埼玉県北部でその中でも最も北に位置する本庄市だ。ほぼ群馬と言っても過言ではないw なので買い物や食事を群馬でする事も多い。

移住に伴う不安要素

妻の実家が近いが市内にあるわけではなく県を跨いだ群馬になるので基本的には本庄の事は知らない状態だった。
そんな場所にいざ移住するとなるとネットで調べられる事以外にも下記のような不安があった。

1 近所付き合い含め地元のコミュニティに溶け込めるか
2 治安の良し悪し
3 保育園や病院の地元での評判が分からない

生活を楽しむ為に

不安以外にもよりQuality Of Life を上げるには下記のような課題もあった。

1 車を買うツテが欲しい
2 折角なので地元野菜や特産品を買いたいけどどこで買えるか分からない
3 2に付随して直売所や道の駅、自分の好みの店がどこにあるか不明
4 地域イベントや交流のきっかけになるものを知りたい

と、不安や課題など実際に住み始めてみないと分からない事は結構ある。

市の課題や補助金

前述した不安や個人的な課題の他にも住み始めて気づく、地域の課題や言われないと知る由もない補助金などもあった。

1 空き店舗や空き家が多い
2 歩道が狭くてガードレールがないから子連れは道歩くの怖い場所もある

補助金に関しても諸条件があるが、ざっと調べただけでも下記のような補助金があって僕も引っ越すまでは知らなかった。
1 すまい給付金
住まいる応援金
3 移住支援金

個人向けの補助金は多分他にもあるかもしれない。また去年あったものが今年も続くとは限らないし、自治体によっても違うのでその辺は注意が必要だ。

また、最近聞く東京にある本社や本社機能を地方に移転させるという、パソナ や アステナホールディングス の例だ。
そこで少し調べてみると下記のような企業向け補助金もあって面白いと思った。

広島へ来てくださる企業に、最大で1億円のサポート!!

移住創生という考え方

企業の地方誘致に関しては分からないけど、個人として移住をしてみて思ったのは、前述の不安や課題を解決する為には移住候補地に知り合いがいたら話が早いという事だ。

実際に地方創生をミッションに掲げた会社やサービスも増えてきているし、地域おこし協力隊 として移住ガイドなどをして地域に貢献している人達もいる。

そこで少し感じたのが地方として田舎や特産品など地域の魅力をアピールするのは良いけど、どうしても自治体目線でのアプローチになりがちだということ。それ自体が悪いわけではないが売り込むのではなく寄り添うという形で移住者支援ができると尚良いと思えた。

またいきなり移住を決断する事はなく、その地域での観光や体験を経てファンになり、関係人口化していく中で地元の人達との交流が生まれ、より好きになっていく。
そして最後は人との交流が移住への後押しとなる。このような流れが割と一般的なのでその中であれば、僕が冒頭で挙げた不安や課題は解決されていくのだと思う。
ただ、この場合リードタイムが長くなるし、全ての人がこの工程を踏みたいかは疑問で、ここまで時間があるとも限らない。

つまり地方自治体として移住候補者に寄り添いながらナーチャリングをする事が大切で、そんな移住者ファーストでSNSライクなサービスがあると良いと思えたし、前述した工程をテクノロジーを用いて時間短縮且つ最適化できると、とても良いのではないかと思えた。

こんな考え方を勝手に移住創生と名付けてみた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?