くりかえし、くりかえし、
何回も、繰り返してみてしまう、映画やドラマがあります。
その中で、かなり上位に位置しているのが、「四月は君の噓」っていう、青春映画。
原作になったまんがも、読みました。
最初にまんがを読んで、映画を見たのはかなり後のことです。
原作のまんがを読んだきっかけは、テレビで紹介されていたからです。
おもしろかった、さすがに有名な漫画家の方が、紹介されるだけのことはあって、ものすごくおもしろかったです。
そして、映画もすごかった。
初めに見たのは、NHKのBSの映画番組で放映されていたのを録画したものでした。
キャストの豪華さもさることながら、内容も素晴らしくて、とても感動しました。
全編好きなシーンばかりなんですが、広瀬すずちゃんが演じる、バイオリンを弾く女の子がとても素敵で、この映画を見て、広瀬すずちゃんの大ファンになってしまいました。(それで、『なつぞら』も観ちゃいました)
すずちゃん演じる、宮園かおりちゃんは、天真爛漫で、個性的な女の子。
バイオリンのコンクールでも、型にはまった演奏ではなくて、自由な演奏で、堅物の審査員から眉を顰められたり、観客を驚かせたりします。
山崎賢人君が演じる、有馬公生君も、全編彼女に振り回されっぱなしです。
亡くなったお母さんとの間にわだかまりがあって、心が傷ついてしまって、ピアノが弾けなくなっていた公生君を、かおりちゃんが、かなり強引なやり方で、音楽の世界に引っ張り出して、自分からコンクールに出場するようにまでしてしまう。
一人の人の、再生の物語です。
公生君自身の気持ちも、公生君のお母さんの気持ちも、わかるようになってしまった今は、二人の気持ちのすれ違いのどうにもならなさにたまらなくなります。
そして、自分の最後の人生を、大好きな公生君に向かって精いっぱいぶつけていくかおりちゃんに、胸が痛くなります。
かおりちゃんは、重い病気で、長くは生きられないんです。
映画の後半に、公生君がかおりちゃんの入院先の病院に、彼女の大好きなカヌレというお菓子を持って会いに行くシーンがあります。
そのひとつ前のシーンで、もう元の生活に戻れないことを自覚したかおりちゃんは、公生君にもうここに来ないでほしいと言います。
だから公生君が会いに来た時、驚きます。
かおりちゃんは、本当に、強い心の持ち主です。
自分の命が終わるのに、相手の気持ちを考えて、自分の気持ちを伝えません。
弱っていく自分を見せないように、もう来ないでほしいって言ってしまいます。
そして最後まで、精一杯生き抜きます。
逃げないし、くじけません。
そのくらい本当に、公生君が好きだったんだな、と思うと、
心から人を好きになることは、その人を強くするものなんだなと思うし、
精一杯生きることができれば、人生は、もうそれで十分なんだって、教えられるような気持ちになります。
今日一日、精一杯頑張れたのかな?
まだまだだなって思うんです。
いつか必ず終わるのに、自覚がないからもったいないことばかりしてしまいます。
神様、、ほんとにごめんなさい。
ありがとうございます。 嬉しいです。 みなさまにもいいことがたくさんたくさんありますように。