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プリンセスの爪事情

こないだ、ディズニーシーの目玉となっているショーを拝見した。

そのショーはパークの中央にある海のエリアで行われた。
ショーの予定時刻が近づくにつれ、海を取り囲むようにぞろぞろとお客さんが集まり始める。ショーの開始時刻には海を取り囲むように360度お客さんでギッシリと埋まっていた。
僕もその中の一人としてショーの開始を今か今かと待っていた。

そしていよいよ始まった。
海上に浮かぶ船に照明が一斉にあつまる。
照明の先にはディズニーのプリンセスが立ち、その素晴らしい歌声を披露する。海を取り囲んだ大観衆の視線を独り占めし、プリンセスはその期待応える。

ふと疑問に思う。
あんな大舞台で視線を一身に受けるような人の日常ってどんなのなんだろう。

通常の音楽とかのライブでは一段上がったステージでパフォーマンスを披露されている。そのせいかステージの上は別世界に感じてしまう。ステージの上に立っているのは別世界に住むスーパースターなんだ、と。そのせいか、ライブ中にスーパースターの日常が気になったことなんてない。

でもディズニーシーでは、海を取り囲む観客の方が位置が高く、パフォーマーの方の見え方の印象が音楽ライブとはなんとなく違った。別世界のスーパースターというよりは、海に突如現れた謎の人という感じだった。
その違いがこんな疑問を呼び起こしたのかもしれない。

どんなふうに朝起きるのだろう。
パフォーマンス当日は不安なのかな。それとも楽しみなのかな。
演技中は以外と冷静だったりするのかな。爪切ってくればよかったなーみたいにラフなことを思ってたりして。

僕には想像できない世界だ。
いずれにせよ、持って生まれたスター性がないと成し得ない素晴らしいお仕事だとつくづく思う。

ところで、WBCでの大谷翔平選手のピッチング姿もとても眩しいものがあった。
東京ドームの中心でプリンセスのごとく視線を一身に引き受けながら、奮闘するその姿に気付けば釘付けになっていた。(画面越しだったけど。)

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