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大腸カメラをしたら人生変わった話

 こんにちは、のらりです。

 師走ですね。師が走り出すほど忙しい時期です。

 そんなバタバタした時期に、僕は大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けてきました。

 理由は先月受けた便潜血検査(検便)が陽性だったからです。

 陽性になると朝に市役所から連絡がくるんですね。初めて知りました(知りたくなかった)。

 市役所で渡された医師宛ての封筒片手に病院に行き、そのまま大腸カメラを受けることに。

 今回の記事は、初めて大腸カメラを受けた感想について書きました。

 結論から先に書きますと、「大腸カメラを受けると大腸がんに対する不安から5年間は解放されるので受けるべき」です。

 あなたが大腸カメラを受ける時に、この記事が参考になれば幸いです。

 それではよろしくお願いいたします。



12月14日 勧告

 朝、習慣になっているウォーキングから帰宅し、シャワーを浴びて、コーヒーを飲んでいると電話が鳴りました。

「またエコライフの勧誘かな?」と思いながら出ました。断っても断ってもかかってきて困っています。

 相手は市役所の方。なんでも先月受けたがん検診の便潜血検査が陽性だったとのこと。

 早めに精密検査を受けてほしいと言われました。

 市役所に行き、医師に渡す封筒を受け取り、いつもお世話になっている病院に電話で連絡。

 翌日の15日病院に行くことに。

 その日は「多分、痔だろうな。でも、もしがんだったら?」と不安な一日を送りました。



12月15日 診察

 僕が普段通っている病院は、中位の大きさの医療法人です。

 診察の場合は予約を入れず順番に行っていくシステムなので、朝早くに病院に行きました。

 診療科は内科です。診察を受けました。医師は何度も診察してもらっている顔なじみの先生です。

 僕は大腸カメラに対して不安があったので、できれば受けたくありませんでした。

 「多分、痔だと思うんですよね」と無駄な抵抗をしましたが、「それは見てみないとわからないからね。いつ大腸カメラこれます?」と一蹴されました。

 年末ですし、こうなれば早い方がいいと一番近い日をお願いすると、2日後の17日土曜日が空いているとのこと。なので17日に決まりました。

 (そんなにすぐで大丈夫なのかな?)と思いましたが、専門家が大丈夫というのですから問題ないのでしょう。

 ちなみに、がん検診で必要だとされた場合、大腸カメラは保険診療になるそうです。ほっとしました。

 すみやかに検査に移るために、その日は血液検査をして、前日の食事や当日の日程などが書かれた書類と下剤を受け取り帰宅しました。



12月16日 検査前日

 検査の前日は食事制限があります。

 NG食品は、食物繊維が多いものと脂質が多いもの、そして乳製品全般です。

 食物繊維や脂質が多いものは消化に時間がかかるので、検査の日に胃腸に残ってしまう可能性があるから。

 乳製品は胃腸に膜を張ってしまい、カメラで視認しづらくなるからです。

 献立を考えるのが面倒なので、三食同じ素うどんにしました。普段は七味唐辛子や薬味を入れますが、ゴマはダメ、ネギもダメなので、めんつゆでスープを作りそのまま食べました。

 食事以外気をつけることはないので、普段通りの一日を過ごしました。

 ちなみにコーヒーに砂糖は入れてもいいですが、乳製品なのでミルクはNGです。僕はブラック派なので問題ありませんが、必要な方は注意してください。

 夜の21時からは絶食です。病院でもらった下剤を飲みました。なるべく腸内を空にするためです。

 深夜2時、腹痛に襲われて目が覚めました。下剤が効いたようです。何もでなくなるまで、1時間くらいトイレと寝室を往復しました。



12月17日 午前 検査準備

 大腸カメラの予約は昼の1時から。準備のため、朝の9時に病院に行きます。

 病院に持っていくものは漏らした時のための着替えとタオル、500mlミネラルウォーター2本。意外と漏らす方は多いそうです。

 車で病院に行きました。ネットで検索すると大腸カメラを受ける日は車で通院しないでくださいという情報がありましたが、医師曰く「麻酔をしない場合は、車で通院してもいい」とのこと。

 病院につき受付を済ませると待合室に通されました。

 しばらく待っていると看護師さんが来ました。

 看護師さんは、僕の目の前に下剤が入ったボトルと紙コップとキッチンタイマーを置きました。そして、下剤を紙コップに注ぎ、「この下剤を10分かけて少しづつ飲んでください」と言いました。

 下剤の名前は、モビプレップ。恐る恐る飲んでみると、よく冷えていて案外美味しかったです。フルーツ系のスポーツドリンクのような味でした。後で聞いてみると梅味だそうです。梅という感じはしませんでしたが。

 スマホで電子書籍を読みながら、ちびちびと飲みます。タイマーが鳴ったら看護師さんがきて、また紙コップに注ぎ、10分かけて飲む。それを繰り返しました。

 ボトルが空になると次に看護師さんは、「下剤が効き始めるまで、お水を飲んで待っていてください」と言いました。

 飲み始めてから1時間後、下剤が効いてきました。お昼になるまで10回ほど、トイレと待合室を往復しました。

 出るのは便ではなく黄色い液体です。看護師さんに聞いてみると、黄色は胆汁の色で特に問題はないそうです。

 ここの病院のトイレにはウォシュレットがなく、何度も何度もティッシュでお尻を拭いたので、肛門のあたりがとても痛くなりました。大腸カメラを受ける場合は、ウォシュレットがある病院の方が良さそうです。

 最後にトイレに行った時には、透き通った黄色い液体しか出ませんでした。綺麗なものです。



12月17日 午後 検査

 いよいよ大腸カメラを受けます。

 手術衣のようなものに着替えます。下はお尻の部分に穴が開いたハーフパンツのようなズボンです。

 ベッドに左向きに横になって、膝を曲げ、お尻を医師に突き出します。目の前にはモニターがありました。

 麻酔はなく潤滑剤のようなものを肛門に塗られ、カメラを入れられます。入れる時は痛かったです。

 少しづつ入っていき、モニターに自分の腸内が映し出されます。痛みはないのですが、お腹の中を何かが這いずりまわっているような違和感があります。気持ち悪いです。巨大な寄生虫を連想しました。

 医師が「一番奥まで入りましたよ。それでは検査始めますね」と言いました。

 ゆっくりとカメラが引き出されます。それを僕もぼーっと見ていました。素人目には特に異常があるようには見えませんでした。苦しんで出した甲斐もあって、腸内には何もありません。

 時々撮影するために停止していましたが、引き抜かれるまであっという間でした。肛門から抜かれる時も痛かったです。これは僕が痔だからなのでしょうか。そうでなくても痛いのかな?

 ベッドに座ると、医師に「特に異常はないようです。ポリープはいくつかありましたが、切る必要はないものです」と言われました。そして、「定期的に検査をしていれば、大腸がんはほぼ予防できます。これからも継続して検査を受けてくださいね」と。

 その時、僕はとてつもない安堵感を覚えました。大腸がんという不安から解放されたのです。がん検診を受けてよかった。心からそう思いました。

 料金は5240円。前日の診察の2680円を合わせても合計7920円。がん検診の後で必要と認められたので保険診療の3割負担です。自費診療だった場合、10割なので17500円。診察を合わせて2万は結構痛いですね。

 僕は晴れやかな気持ちで、病院をあとにしました。



まとめ

  1.  毎年がん検診を受けよう。もし検査が必要だとなった場合、胃カメラや大腸カメラに健康保険が適用される。

  2.  大腸カメラを受ける病院のトイレは、ウォシュレットがあることが望ましい。ティッシュで何度も拭くのは正直つらい。

  3.  上手な医師の場合、大腸カメラはそれほど苦しくない。下手な医師もいるそうなので、事前に調べておいたほうがよい。

 アメリカの研究では「初回の大腸カメラで異常がなかった場合、5から10年後に再検査を受けることを推奨する」とされています。ポリープががん化するまでには長い時間がかかるからです。つまり1度大腸カメラを受け、問題なかった場合、大腸がんへの不安から解放されます。

 社会人のみなさん、がん検診を受けましょう。がんという病気に怯える必要がないというのは、とても解放感があります。きっと生まれ変わったような気分になりますよ。 

 それでは読んでくださってありがとうございました!


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