私の好きな風俗嬢のお話。その2

前回のお話の続きではないが続きのようなモノ

シーシャの話やフードレポよりこういった下ネタ・・・エロ話?と言うか・・・。
普通に考えれば「気持ち悪い」「幻滅した」「二度と関わらないで欲しい」と思われても仕方ない気がするのだが。それを楽しみに見てくれる人もいるし、何故か閲覧数も多い。

本音を言うとならシーシャレポやフードレポを見て欲しいのだが。
ただ今回秘めてた話を書く事にした。益々ドン引きするような話ではあるが、このまま友達や親友、知人として関係を続けて頂けたら幸いだと思う。

・・・

歌舞伎町のとある高級ヘルスに通っていた時の話。
ここでは二人の本指名していた女の子がいたのだが、一人に熱中した。
熱中と言ってもプレイ内容と会話が楽しくお互いの考えていることがシンクロすることが多く、ただ性的な快楽よりも楽しいものがあった。

3回目あたりから余計な感情が湧き出てきた。俗にいう「ガチ恋」と言われる物である。
もちろんあまり本気ではないのだが、うっすらとした感情と
「もう風俗通いやめたいなぁ・・・」という気持ちから来たものであった。

ただ、「風俗嬢にガチ恋をするな」という注意を過去に受けた事があった。まぁそもそも相手はお金を貰い仕事をする「ゲスト」と「キャスト」の関係性と言うのは百の承知であった。

むしろ断られてスッキリしたいから、あえて告白して振られて「ゲスト」と「キャスト」の関係のままでいる方が気が楽だ。
恋愛感情は正直邪魔でならない。変な気持ちや嫉妬心、日常生活の妨げにもなる。

好きになったその娘を「ムーン」と呼ぶ。
ムーンとはたまたまなんとなく店に入った時、写真指名で選んだ娘だった。見た目はふんわり系と言うか。お姉さんっぽい所はあるが可愛らしさがあり、例えるなら全盛期の熊田曜子に少し似ている。

何よりバストサイズがデカく、90のGとプロフィールに書かれていてこれが詐称ではない正真正銘のGカップだったのだ。(Gと書いときながらF寄りってのが多い、Fも大きいけど差がありすぎる事が多い。)
もっと細かく書きたい所はあるがそれではただの変態レビューになってしまうので割愛させてもらう。

そして告白の決意日の話。

予約をし、いざムーンと出会う。
この頃からもう親友レベルで仲良くなっていたので会ってお互い大喜びする。
シャワーを浴びて一通り”遊び”終えたら勇気を振り絞って・・・いや勇気なんていらないのだが。
実際告白してフられるのはわかっていたとしてもフられるという事にモヤつく所はあった。

「こういう関係、感情を持つのは良くないのは分かっているのだが君の事が好きだ。客としてではなく正式な関係で付き合って欲しい。」

「・・・」

ムーンは暫く黙っていた。
怒ったのか?いや、それとも相当ドン引きしているのか。

「引くよね。ガチ恋って大抵クソだし解ってる。まぁ振られて余計な感情をそぎ落とす為に伝えたようなもんだから別にハッキリ言っ
「嬉しすぎて言葉が・・・凄い嬉しいよ。」

ムーンは涙目になっていた。
この時は演戯だったのか真意だったのかわからない。

「はは。まぁでもこういう事を伝える客はいっぱいいたでしょ。」
「確かにいたよ、でも真剣じゃなかったのがすぐ解るし、薄っぺらい告白で身体目的だってわかるもの。」

ここはヘルスなので本番行為は禁止されている。
故に本番目的で嘘の告白をする人も多いとか。
すんなり受け入れられてしまった事に逆に困惑してしまった。
ただこの地点では疑いの目を向けていたが失敗ばかりの恋愛だったので久しぶりに上手く事が進んでしまったことと理想のタイプでかつ一緒にいて楽しかったタイプの女性なので舞い上がってしまったのが大失態へと繋がってしまったのだ。

どこにデートへ行こうか 
ーあぁ水族館がいいなぁ。ー私も水族館が好き!
ーシーシャ屋もいいな。
ーまだ渋谷の所に友達としか行ったことないから是非一緒に・・・

そういった話でも夢が広がっていった。
次第に本当に上手く行くと思い込んでしまった。

恋人同士なら当然・・・当然かどうかは人に寄るが、連絡先の交換をしたい。と願った・・・だが帰ってきた答えは

「でも・・・今はまだ仕事に集中したいから・・・ほら、彼氏がいる状態で風俗嬢ってなると仕事に集中できなくなるから・・・」
「確かに・・・それじゃあ仮契約だ。君が仕事を辞めたら正式に付き合おう。」

仮契約。今思えばとんでもなくバカげた話だ。仮契約の恋愛なんて聞いたことあるか?

・・・

それから”仮”の彼女によく会いに行った。愛を確かめ合うつもりと彼女が速く仕事を辞められるようにの投資の意味合いもあった。
だが相変らず連絡先の交換は相変わらずしてくれないし
「半年後には辞める!」
と言ったのに半年以上経っても辞める気配どころか前より出勤が増えている。

告白成功時の地点から嘘だと見抜くべきだったのだが、自分は彼女を信用してしまった大きな訳があった。

まずは「本名を教えてくれた」事だ。
風俗嬢とは基本的に源氏名である。ネット世界に生きる人ならば解ると思う。
自分が「たぬ吉ぽん太郎」って名前で活動してるのと同じようなものだ。

ある日彼女は唐突に「名前、当てて見て!」とクイズを出してきた。
ヒントや導きを頼りに彼女の本名を当てた。
そして
「本名で呼んで欲しいな・・・」
と言ってきた。

素性を自分に出したという事は信頼されてる証拠だと思った。
ただ冷静に考えれば”偽名”なんて無限に考え放題だ。
身分証明書を見たわけじゃないので確定できない、今思えば判断がかなり鈍っていた。

そして別の日には何故この風俗で働いてる真の理由を教えてくれた。
「他の客には「ホスト狂いで・・・w」って説明してるけどぽんちゃんには真実を教えてあげる・・・」
この話は他言するのは正直プライバシー的に良くないのでここも割愛。
嘘かもしれないけど嘘だとしてもあまり話すような事ではない。

・・・

しかしいつまで経っても彼女は仕事を辞める機会も臭わせない。
自分の連絡先も一応教えているのだが彼女から連絡が来ることが無い。
久々に会って事情を聞こうと思ったら長期の休みを取り始めた。

モヤモヤする日々を過ごしていた。
そこで思い切ってめちゃくちゃ当たる占い師に相談する事にしてみた。
そこで言われたのが

「騙されてるよ、思いっきり搾取されてる」

まぁ、でしょうね。って気持ちであった。
正直、解り切った事だったし自分の舞い上がり過ぎと相手のテクニックにまんまと乗せられてしまったわけだ。
そして自分の優しさを利用されて騙してきたことに憤慨も感じた。

「そもそも相思相愛、向こうが好きになってくれてるなら普通連絡先預けるものじゃない?それを渋ってのはおかし過ぎるでしょ。」

追い打ちの一言。そもそも何故それに気付かなかったのか。
いや、解ってて逃げていたのかもしれない。更に同業者や恋愛話が好きな人や相談に乗ってくれる人、信頼できる人に騙されてないか?これはマジなのか?と何度も相談した事があったがこの相談は肯定的な意見を求め、自分を安心させたかっただけなのかもしれない。

・・・

あれ以来、彼女の「月」の事はすっかり頭から消え未練も感情も無くなっていた。
元々振られ慣れてるのと恋愛するのが苦手というか慣れていないし別にどうってことない。基本的に立ち直りが早いのが自分の良い所である。

今でも#あの娘”は同じ店にいて一所懸命勤めている。
半年以上経った今でも辞める気は無さそうだし多分向こうも自分の事をすっかり忘れているというか「折角騙せた金づるが消えちまったか」と思っているかもしれない。

でも時々思うのは本当に騙していたのだろうか。
搾取する為に悪魔に魂を売ったのだろうか。
その真意だけは不明だがもう会う事はないだろう。
さようなら、ありがとう。

それではまた
ほなのん


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