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青い香りとピリ辛。大人のおつまみ「葉唐辛子」

 独特の青臭さが鼻腔に広がる。

「ん〜〜〜!」

(もぐもぐ)

「おいひ〜〜〜」

 青唐辛子の醤油漬けを、ごはんにのせてパクリ。思わず独り言がもれてしまった。

 葉唐辛子にハマっている。夏の初め頃、近所の直売所で試しに購入してみたところ、これが大当たり。

 初めて見かけたときは、辛いもの好きとして「唐辛子!?これはぜひ買わねば」と思った。が、がっちりとした枝にひらひらとした葉っぱもついていて、どう使うのかわからなかった。農家さんに聞くと葉も炒めて食べられるとのこと。

 さっそくその日に料理に使ってみた。葉っぱをメインにアジアンテイストの炒め物に。青唐辛子は辛さの塩梅がわからなかったので、小さめのものを申し訳程度入れてみた。が、あれ?辛くない。ししとうのような味わい。「なーんだ!そんなに辛くないじゃん」ということで、大きな青唐辛子も中位の青唐辛子も小さな青唐辛子も、葉っぱもばんばん使う。タイ風のスープやサラダに入れたり、炒めたり、佃煮にしたり。さすがにそこそこの大きさのものは結構、辛い。といっても、辛いもの好きにとってはちょうどよい辛さだけど。

 どれも美味なのだけど、ナンバー1を決めるとしたら、佃煮。べらぼうにお酒に合う。ビールにもワインにも焼酎にもハイボールにも何にでも合う。青くて爽やかな香りとピリ辛の刺激が交互にやってきて、それをお酒でふわっと包みこんで喉を潤す。ああ恍惚。今想像しただけで、もう食べたい(実は今朝も同じ直売所で購入してきたところ)。飲みたい。作り方は簡単。

★葉唐辛子の佃煮
1 )唐辛子と葉っぱを細かく刻む
2)ごま油で唐辛子を炒める。しんなりしてきたら葉っぱを投入
3)だし汁、醤油、みりん、酒を加えて炒める
4)ゴマをふる

 先日は最後に残った青唐辛子を醤油漬けにしてみた。これがまた美味。そのまま食べてもいいし、冷奴に乗せてもいい。それでも、ごはんのせに敵わないかも。

 醤油漬けも超簡単。

★青唐辛子醤油漬け
1)青唐辛子を刻む
2)適当な容器に青唐辛子、小さめ出汁昆布を入れる
3)青唐辛子と昆布が浸るくらいまで醤油を注ぐ
4)3日ほど冷蔵庫で放置

以上! たったこれだけで、夏のごはんのお供ができます。

 ちなみに、直売所で売っているこの葉唐辛子、ばっさばっさしてて、とーっても大きい。

いつも小さめの束を探して(とはいっても唐辛子はなるべく多めに実っているものを)購入する。2人暮らしだから消費するのが結構大変だし、葉と唐辛子を切り分ける下拵えが結構手間なのだ。うっかり大きな束を買ってしまうととんでもないことになる。

 大変気に入っているため、見つけるたびに購入していて(しかも、ちょうどなくなってしばらく経った頃にタイミングよく売られている……)、もはや我が家の常備野菜と化している葉唐辛子。

 今日も、下拵えからはじめますか。

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