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古代から近代の、ギリシャ神話の彫刻を蒐集した作品集『エロスの神像たち』発刊!!

◉ ギリシャ神話の彫刻

古代ギリシャから近代にかけての、ギリシャ・ローマ神話の彫刻を登場人物別に編集した作品集『エロスの神像たち』のご紹介です!
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美の象徴であるアフロディーテを筆頭に、勇ましい戦いの女神アテナ、狩猟の女神アルテミス、勝利の女神ニーケー、エロティックなニュンペーたちに三美神と、世にも美しい女神たちを勢揃えさせました!

人間の女では、ペルセウスに助けられたアンドロメダや、白鳥に化けたゼウスに襲われたレダ、愛の神エロースの恋人プシュケーなどがオススメです。

その他、最高神ゼウス、海神ポセイドン、冥府の神ハデス、太陽神アポロンらの上級神をはじめ、怪物のミノタウロス、セイレーン、メドゥーサなど、神話の世界のさまざまな登場人物を掲載しています。
どれもこれも、素晴らしい肉体美ですよー!

既刊のギリシャ神話の絵画集にも載せている『ギリシャ神話の相関図』に、ギリシャ神話、ローマ神話、英語圏の呼び名をまとめた『神々の名前一覧』もおまけで付けときました!

◉ ギリシャ神話の彫刻をキャラ別に紹介

トップバッターは愛と美の女神アフロディーテ(ヴィーナス)です。
上はドイツのリンダーホーフ城にある『ヴィーナスの神殿』です。羽の生えた天使のようなガキは息子のエロース(キューピット)です。
我が子を見下ろすヴィーナスの目が、サディスティックな感じがして良いですねー。

こちらは、メドゥーサの首を斬ろうとしているペルセウスの彫刻です。
メドゥーサは恐ろしい形相の作品が多いのですが、これだと暴漢に襲われてる美女にしか見えませんねぇ。

その後ペルセウスはメドューサの首を使って、海獣ケートスの生贄にされようとしていたアンドロメダ姫を救出し、ちゃっかり奥さんにしています。

こちらは狩猟の女神アルテミスと鹿です。
一見するとただの動物好き女子ですが、この鹿は彼女の入浴シーンを見て罰を受けたアクタイオンという若者の成れの果てです。このあと、アクタイオンは女神の飼っている猟犬たちに食い殺される運命なのです。

この可愛らしい若者は、アルテミス(または月の女神セレーネー)が愛したエンデュミオンです。
若いといっても、人間は神と違ってすぐに年を取ってしまうので、ゼウスに懇願して彼を不老不死の肉体に変えてもらいます。その代償として永遠に眠り続けることになるのですが⋯⋯。

こちらは天界一のイケメンのアポロンに襲われ、月桂樹にメタモルフォーゼする途中のダプネーの彫刻です。すでに足元が樹木に、指先が葉っぱに変化しています。
なにもイケメンから逃げなくても良さそうなもんですが、エロースのいたずらで、彼には相手をひと目惚れする金の矢を、彼女には相手を嫌悪する鉛の矢を射ているせいです。

スパルタ王の妻レダが白鳥と戯れています。
これは全能の神ゼウスが、嫁のヘラに浮気がバレないように白鳥に化けている姿で、ヒジョーにセクシャルな場面なのです。
このあとレダは、ゼウスのあいだにできた4つの卵を産むことになります。鳥類は卵生ですからねー。

好色で有名なサテュロスが、これまた好色で有名なニュンペーの腰布を剥がしている彫刻です。

縄跳び女子⋯⋯ではなく、自分の両足を持つ海の怪物セイレーンです。
このポージング、スターバックスコーヒーのマークとソックリです。
ギリシャ神話のセイレーンのように美しい歌声で客を引き寄せたいという意味があるらしいですが、セイレーンは船人を食い殺すんですけどね⋯⋯。

ちょっとエロティックなセイレーン。傍らには美しい歌声に誘われて食い殺されたた男の骸が転がっています。

これは第二次世界大戦で活躍した米軍の軍艦、U.S.S.マサチューセッツの砲台に飾られたニーケーの女神です。勝利を願って設置したのでしょう。

有翼の男女は、愛の神エロースと恋人のプシュケーです。
美と愛の女神アフロディーテの息子という設定のため、赤子のような姿で描かれることの多い神さまですが、ここでは色恋沙汰ということからか若い男の姿になっています。

絵画ではあまり美青年に描かれることの少ないディオニュソス(バッカス)ですが、彫刻だとアポロンに負けないくらいイケメンな作品が多いです。
お酒(ぶどう酒)の神さまなので、手にはぶどうを持っています。

こちらは酒を飲みながらふざけ合う、バカンテ(ニュンペー)と牧神(たぶんサテュロスかパーン)です。

女をさらうケンタウロスの彫刻にアフロディーテやニュンペーに言い寄るサテュロスの彫刻です。

ギリシャ神話最大の英雄ヘラクレスですが、これは見事な筋肉ですね。
3世紀初頭の作品ですが、この時代でもボディビルダーのような肉体の男性モデルが居たのでしょうか?
肩の盛り上がりはもうひと声という感じですが、現代のミスター・オリンピアでもそこそこ通用しそうですね。

最後はコラムで、ニューヨークの『自由の女神像』を紹介しています。
ギリシャ神話にでてくる自由を司る女神リベルタスですが、アメリカの独立100周年を記念して、フランスから贈呈されたものです。(1886年に完成)

こちらは18世紀後半に作られたリベルタス像ですが、松明や銘板などは持っていませんねー。派手にするために、あとから足したんでしょうか?

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以上、『エロスの神像たち』のご紹介でした。
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著者=渋谷獏 出版社=TAPIRUS
発売日=2022/7/14 ページ数=900

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