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【白昼夢の青写真 case2 二次創作「信仰」extra】

case1のときもやりましたが、白昼夢の青写真 case2 二次創作「信仰」を書き上げての感想、批評、反省文等です。

【ごめんなさい。】
まず最初に、お詫びです。ゴア描写は、断りなくやっちゃダメですよね。そして結構、後悔しているというか、エドにせよ誰にせよ、元々は緒乃さんが作ったキャラです。人の創作物に出てくるキャラのイメージを損なうような改変は、いけないと思いました。それは当人への敬意を欠く行為だと感じました。反省しています。
ちなみに、はじめは小指を潰す描写だったんですが、捕縛されて、手を縛られてるアンが指を潰されるって、どんな状況?と、現場の様子がイメージできなくて、ああいう描写になりました。

【case2の2次創作をして】
case1の2次創作を終えて以降、case2の2次創作もしてみたいなぁと思っていることや、その当初構想については、Twitterやこのnoteの切れ端部分においても触れていましたが、基本構想を描いてなお、進行は難航しました。何を書いてもとっ散らかるし、何を書いても、大事な何かが抜けている気がする、そんな気分でした。
結局、シェイクスピアが残した作品や名言をモチーフに、ウィルが酒場トークしたり人生相談したり、という構想をもとに描いた作品は、全ボツにしました。

はてさて、なぜそうなるのかについて考えてみたのですが、結論としては、このcaseに盛り込まれているテーマの多さ、という点に辿りつきました。より正確には、自分が認識できる、認識してしまうテーマが多い、というべきでしょうか。
例えば、ウィルの成長・覚醒、オリヴィアの覚悟、情熱、二人の真摯な愛、二人の周りの変化、作家性、芝居、表現、史実の敷衍、宗教弾圧、信仰、階級格差、変態…と、実に豊富です。

これをそのまま2次創作に取り込むと、破綻は必至です。なので、私は信仰の部分を本流として切り取り、ウィルの成長を傍流として添えました。ヒロインのオリヴィアは、名前だけしか登場しません。
しかしながら、オリヴィアは魅力的なヒロインですよね。自分に技術があれば、自分に面白いものを描ける自信があれば、書いてみたいことはあります。

【作家モノにしたくない】
この2次創作「信仰」の傍流には、ウィルの成長というテーマがあります。いろいろ考えていく中で、この成長の部分を主流にする、という案もありましたが、そうすると、作家性や表現という部分に触れないわけにはいかないと思います。

作家モノは、好きは好きなんです。ただ、とあるライトノベルにおいて、本流のラブコメ部分をほっぽり出して、延々と創作論、作家性語り、作家論語りを展開されてから、あんまり真正面から主張されることが、ちょっと苦手になりました。バランスの問題でもありますけど。そもそも、職業作家でもない自分には、手に余るテーマだとも思います。

【エドという男】
原作当初では、甘ったれ、無能、ぼっちゃん、世間知らずなどなど、散々な言われようのウィルですが、物語が進むにつれ、人間として、そして作家として、どんどん成長していきます。
ウィルを成長させたのは、オリヴィアと、そしてエドでした。
原作のエドは、信仰の自由を守る、良心の体現者として描かれています。この2次創作「信仰」は、9月8日から9日にかけて、ほとんど一気に書き上げたのですが、9月8日頃にSwitchでプレイしていたのが、case0の終盤に差し掛かるあたりでした。遊馬と海斗が、それぞれの信念をぶつけ合う、あの場面のあたりです。

私は遊馬のそちら側の一面と、遊馬と海斗の関係性という要素を、エドに、エドとウィルの関係に放り込もうと考えました。
原作からは遠く逸脱しますが、エドにも、もう一面あったら面白いかなぁと。時代背景を考えると、人の命とか権利って、今より絶対安いに決まってるし、世相だって荒廃してるはず。現実を弁えるエドに、ウィルの甘ったれた青臭い正義感をぶち当てる。そんな構図。
で、エドとウィルの師弟関係も、もう少し色濃く。ただ、ここは、上手く表現できていないかもしれません。エドの一面に驚くウィルが、エドを信じるウィルの描写が、ちょっと唐突だったかなと思います。「この人たち、そこまでの関係だっけ?」というか。

前後編あわせて記載した文字数は約1万字でしたが、当初は1万7000字くらいあったのではないかと思います。そこはオリヴィアが作中で述べているとおり、「用意してあるものを削る」方が、たぶん面白くなるんじゃないかと思っているからです。
とはいえ、言葉足らず、表現不足になるほど削ったのはよくなかったなと思います。実はウィルとエドの関係に厚みを持たせるため、子供ウィルが祭で迷子になってエドに助けられる、今より若き日のウィルの友人が異教徒狩りに襲われたところをエドがかくまってくれる、みたいなエピソードも書いていたのですが、原作をよく読んだら、エドって根無し草なんですよね。ウィルが子供の頃、エドはあのへんにいないはずです。なのでカット。

そしてエドに関しては、冒頭のとおりです。改めて、すみません。

【やっぱり言う構成の難しさと、本読み人の嗜好】
これもまた反省というか、1話5000字って、やっぱり長いですよね。読んでくれた人(「ビュー」)のうち、最後まで目を通してくださった人、どれだけいるんでしょう。
素人の自分に、1話5000字の文章を目に止めてもらうだけの実力は、ありません。次回からは、1話2000字くらいにまとめられたらと考えています。ちなみに今回の話を2000字割にすると、これまた構成っていうんですかね?話の切り方が難しくなるなと思いました。
2話構成にすると決めたとき、1話目はゆるゆるやると思わせておいて、2話目で一気に場面を変えたかった、という思いがありました。じわじわと不穏な空気にするのではなく、一気の転換をしたいなぁと。

これも、Twitterの同好の士と呼べる、若い友達と少し話したのですが、本を読む人って、長編の方が好きですよね。売れているのも、長編のはずです。少しずつ着実に、終わりへ向かって盛り上がっていく方が好きなのでしょうか。
自分は、ドラマチックに展開するものの方が好きで、そういう作品は、短編に多い気がします。しかし、ここの感覚にズレがあり過ぎると、面白いと思ってもらえるものも描けない気がします。

ひとまず、そんなところです。


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