ライフハック研究版!【文献の内容をどのように整理するか?】

皆さん、こんにちは。あっという間に、10月も中旬。一気に寒くなりましたね。このnoteも、1か月近く更新が滞ってしまいました・・・。後期が始まり、研究もそろそろペースアップしないといけないところです。ということで、3連休最終日の今日(10月9日)も大学に来ています。


今日のお話-どのように文献(の内容)を整理するか

今回のnoteは、ライフハック研究版-【研究ハック】のお話です。法律学の分野では、我が国における学説の研究にしろ、判例調査にせよ、「文章」(文献)を読むことが必要です。そこで、ある悩みが生じます。それが、文献の内容をどのように整理するか、ということです。現在、具体的な研究テーマを決定するための先行研究調査を実施しているところですが、読んだ論文の内容をどうやってまとめようか・・・となりました。大量にある文献の内容を一つ一つ覚えるのは不可能に近いし、論文の見解を検討し、問題点などを洗い出すこともしづらい・・・。というわけで、修士課程に入学後、私は研究ノートを作るようにしています。今回は、研究ノートをどのように作成しているのかにつき、紹介します。

実は手書きノートでやっています

研究ノートは文献ごとに作成しています。そして、そのノートは【手書き】です。手で書くことで、その文献の内容をより理解できる(のではないかと個人的に思っている)、矢印などで構造を図示しやすいといった理由です。また、「研究ノートを作る」という発想が理系における研究ノートからきているというのも、手で書いている大きな理由です。理系では、実験等を実施した際、逐一そのノートに記録を取るそうです。そして、このノート、実は手書きだそうです(私が見た限りでは)。それを見て、自分も研究ノートを作ればいいのではないかと考えたため、手書きとなっています。

研究ノートの構成

実際には、このようなレイアウトで作成しています。この画像で、ノート見開き1ページと考えてください。

1.問題意識・目的

まずは、論文の筆者の問題意識や論文を執筆した目的を書きます。論文をこの世に出す以上、筆者には、何らかの問題意識を抱えているはずという考えがあるためです。この部分をまとめることで、今からこの論文でどのようなことを論じようとしているのかを意識することができます。

2.研究手法

筆者がどのような方法で研究しているのかを書きます。日本国内の学説を検討しているのか、それとも判例を分析しているのか、はたまた諸外国(ex: ドイツ)を参照しているのか、などを整理しておきます。

3.各章の内容を整理

各章の内容を整理します。ここでは、問題の所在(この章において、何を問題とするのか、何を明らかにしようとするのか)や研究結果(私見:筆者の見解とその根拠)を中心に整理します。ここでは、❶簡潔に、❷一目見てわかるように整理することを心掛けています。本当は細かなこと(学説など)もまとめた方がいいのかもしれませんが、そうなるとノートのページ数が多くなること、何が筆者の見解かわからなくなることからこのようにしています。

4.研究結果

この論文の最終的な研究結果(=筆者の見解)を整理します。また、今回の論文で明らかにされなかったと筆者自身が言っていることもまとめます。もっとも、前の方で私見をまとめているので、このパートを省略することもあります。

5.疑問点・感じたこと

最後に、私自身がこの論文を読んだうえで感じたことや疑問点を整理します。後から思いつくこともあるかな、と研究ノート作成後にもスペースが余るようにしています(最悪、付箋という手段もありうるのですが・・・)。

まとめ

どのように文献の内容を整理しているかは、人それぞれだと思います。今回紹介した整理方法は、現在、私が思っている最適解だと考えていただければ幸いです。したがって、よりよい方法があればそちらに切り替えるつもりでいます。
また、今回は文献の内容をどのように整理するかという話でした。しかし、現在、保管している論文自体をどのように整理するか(保管するか)が思いつかず、研究室の机にそのまま置いているという感じです。したがって、文献(紙)自体の整理についても今後考えていかなければならないところです。

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