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たまにはええやん。

たまにはええやん。

人間はたまに暴れたくなるものだ。

人間はたまに欲望に忠実に生きたくなるものだ。

進化した人間。だが、動物なのである。

僕はそんな動物的な側面を
人様にご迷惑が掛からない範囲で
育むことにしている。

その育み方が、たまにはええやん。だ。
 
僕は、たまにはええやん。を
いくつか懐に収めている。
 
一種のライフハックである。
 
昨日は、何か無性に無性に
奴を頬張りたくなった。
 
緑のアプリをポチッと押して
思いついた5分後に注文をしていた。
 
全世界のたまにはええやん。を
代表するアイコニックブランド。
 
マットな黄色の奴だ。Mである。
 
家に到着した。
 
袋を開けた瞬間に
ポテトの香りが広がる。
 
袋を開けてすぐ
箱から顔が出たポテトを
摘んでしまうのは
あるある。じゃなかろうか。
 
本日のたまにはええやん。はこちら。
 
ダブルクォーターパウンダー
フィレオフィッシュ
ラージポテトフライ(ポテト大)
チキンナゲット 10P
 
頼みすぎだ。
 
とかブツブツ思いながら
またポテトに手を出している。
 
とりあえず、温かくすれば
全ては美味くなると信じている。
 
ダブルクォーターをレンジでチン。
 
バコン!と中から音がする。
 
が、チーズ大爆発!のような
最悪の事態には陥らず
アチいアチいと言いながら
実食を始める。パクリ。
 
グレイビーーーーーーー!!
 
肉汁がたまんない。
 
濃厚なチーズと細やかなレタスと
絶妙に合わさったまさに肉肉しい一品。
 
きっとMの肉には私の脳を掌握する
悪魔の粉が掛かっているのではないか。

身体に悪いことを分かっていながら
僕の脳は一口一口をすゝめさせる。
 
食べれば食べるほど身体は熱くなる。
翌日は浮腫みますからね。悪魔に囁かれる。
やみつき悪魔バーガーに改名せよ。
 
留まることを知らない。
 
両手でモグつき
右手はポテトで
左手はビール。
 
Youtubeで中華料理屋の
インタビューを見ながら
この時間たるや甘美甘美。
 
食べ合わせが、バーチャルに悪い。
 
ポテトが尽きてしまった。
 
ポテト大、何か小さない?
 
これはM側が量を減らしてきたか
僕の胃袋が海外仕様になったのか
判断の難しいところであった。
 
ただ、10Pのチキンナゲットが
目に入ったので、どうでも良くなった。
 
僕は自分自身を脳死させる分野において
僕より優れた専門家はいないだろう。
 
今日はチリソースをお供に。
 
チリソースの甘辛さって唯一無二だ。
 
Mのナゲットって意外と味が薄い。
 
ほんのりとチキンの味が漂う程度なので
つけすぎるとチリソースが圧勝する。
 
先っぽだけソースをディップして
半分ぐらい頬張るのが良いのだな。
 
5個しか食べることは出来なかった。
 
お腹一杯。
 
その後、僕は大好きな映画を見た。
何も考えなくて見れる作品を。

お腹一杯だけど、口にナゲット
放り込みながらぐらいで良い作品。
 
「ラマになった王様」
 
ディズニーの中では影が薄い映画かも知れない。
 
ギャグに振り切ったお笑いディズニー。
 
それが、ラマになった王様だ!ンーベイベ!
 
好きだからこそ、詳細は割愛をする。
 
只、制作者達の声が聴こえてくるのだ。
 
「とりあえず、おもろい感じにしようぜ。」
 
物語には優しさも詰まっている。
 
笑いながら、心が温めることが出来る
正月の穏やかなゆっくりとした時間に
最適なディズニー映画かも知れない。
 
映画を見終わると、またお腹が減ってきた。

ナゲットは知らない間に0になっていたが。
 
最後は、フィレオフィッシュ。
 
父の大好物。
 
ビッグマックかフィレオフィッシュか。
 
Mでは必ず注文する。
 
僕はじっと柔らかそうなバンを見つめて
一口だけ冷たくなったバーガーを頬張る。
 
うん。美味い。
 
僕も歳をとったな。と
噛み締め、また頬張った。
 
たまにはええやん。
 
それは、人生におけるひとときのオアシス。
 
砂漠を歩く動物に与えられた安らぎの時間。

舌出して、グダッとしても良いじゃないか!

Mを完食したあと、10時間寝た。
 
ただのドカ食い。されど、幸せ。身体重い。

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