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不安やトラブルと仲良くする

僕は、不安に駆られ、トラブルを抱える。

日常だ。だからこそ、仲良くしていたい。


明日から出張である。不安だ。
 
前日はいつもドキドキ。
 
このドキドキは前向きではない。
 
ウツウツドキドキが正しい表現。
 
前日の朝、今日の朝のお話。
 
掛け布団にくるまりながら
ある事を心に決め、起床した。
 
「今日は出張の用意だけしよう。」
 
当たり前だ。明日は出張。
 
ただ、こうやって物事を絞ることは
心に平穏をもたらす事だ、と僕は思う。
 
出張で使用する資料を確認していた。
 
資料の印刷などは事前に済ましていた。
 
ただ、確認すれば、するほど、不安に駆られる。
 
何か、ここの資料の色合い、おかしくない?
 
資料の部数、増やしておいた方が良いのでは?
 
正直、些細なことなのだ。
 
トラブルにならない可能性だってある。
 
ただ、僕の心は、この不安に一杯になる。
 
とりあえず、家のプリンターを使って印刷した。
 
ページ確認。色合いおかしくない?
 
次にマンションの管理人さんに頼んで
オフィス用のプリンターを使ってみた。
 
ページ確認。色合いおかしくない?
 
「最近、プリンターの調子が悪い。」
 
管理人さんが呟く。
 
前日に絶望した。
 
僕は諦めない。
 
明日は商談がない。準備の時間がある。
 
現地でプリント出来る場所があるではないか。
 
駆け込んで、最後の賭けに出ようと思う。
 
 


教習所の人が言っていた。
 
「怯えすぎはね、危ない時もあるけど、
 少し怯えるぐらいの方が一番良いよ。」
 
怯えることで、最悪の状況を想像して、
ヒヤリハットが減っていくと補足していた。
 
カッコ悪い話だが、僕は車が怖い。
 
「人を殺せる鉄の塊」だと思っている。
 
だから、安全運転でスピードを
必要以上に出そうとは思わない。
 
印刷の話に戻そう。
 
資料を読む事で突如
僕は不安に駆られた。
 
不安とは想像力。だと思う。
 
最悪の状況を勝手に浮かばせる。
 
後ろ向きであるが、立派な能力だ。
 
不安を抱えることは悪い事ばかりではない。
 
不安によって、見える事があるはずだから。
 
不安とは上手に仲良くお付き合いしていきたい。


こんな話もあった。
 
あれは、高校1年生の時だ。
 
先輩達が全国大会に出る。
 
僕も遠征にはついていく。雑用係として。
 
作戦ボードを持っていくことになった。
 
僕はふらっと本屋に入った。

本を購入してウキウキ気分でバスに乗る。
 
遠征先に着いた。そして、気づく。
 
作戦ボードはどこにいった?
 
本屋に忘れてきたのだ。

大きい荷物なので、外に掛けていた。
 
大事件。
 
先生と同室の友達にだけ、忘れた事を伝えた。
 
僕は遠征先のホテルの人に頼み込んで
段ボールを腕一杯に抱え、部屋に篭る。
 
徹夜で作戦ボードを手作りしたのだ。
 
大事な初戦。
 
僕の作戦ボードを使って、チームは勝った。
 
先輩や先生達に激怒されると思ったが
何故か、みんな大爆笑をしていた。
 
その翌日、速達で作戦ボードは届いた。
 
話を戻そう。
 
資料の枚数や色合いとか事前に確認しろよ。
 
言われても仕方がないと思う。
 
本当にそうだと思う。
 
作戦ボードのようなミスは巨大級であるが
細かなミスやトラブルを僕はよく抱える。
 
頭おかしいな。と、たまに思う。
 
そして、自分のことが嫌になっていく。
 
ただ、最近は開き直るようにしている。

こんな風に。 
 
僕の人生に細かいトラブルは欠かせません。

長年、一緒に生きてきました。
 
何でも、一回で完璧を提供出来ません。

ただ、トラブルが癇癪を起こした時に
それを鎮めようとする迄が、僕です。


トラブルが人の目に触れる前に
必死に火消しをしてきた回数は
結構に自信がある。自慢にはならないが。
 

うっかりさん体質を肯定し切ることは出来ない。
対策はすべきだろう、本はいくらでもある。
 
ただ、もし近い人がいて、悩んでいるのであれば
 
ミスった時に、「またまた、お前さんは。」と
 
自分を笑ってやる事ぐらいはしてあげてほしい。


追伸: ちゃんとプリントできたよ。

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