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「ゆるい」つながりが財になる

column vol.1147

noteを続けていて、改めて財産だと思うのが「noterさんとの関係」です。

私の記事にコメントをくださったり、お伺いしたアカウントの記事を拝読し、刺激を受ける

そんな毎日が自分の成長につながっています。

以前は、そんなnoterさんたちと、もっと交流し、深くコミュニケーションしようと思った時期もありましたが…

…なかなかその時間が取れない…というのが現状です…

ですから、最近は逆に今の状況を活かす考え方にシフトしています。

そこで、注目しているのが「ゆるいつながり」による恩恵です。


人間関係は濃淡ある方が豊か

当たり前の話になりますが、全ての人間関係を濃くしようと思えば思うほど、人付き合いは限定的になります。

一方、「ゆるやかな関係も価値」と考えれば、その分、広い交友関係を持つことができます。

よく「関係の浅い人は助けてくれない」という話があります。

以前は私もそう思っていたのですが、しかし、最近はケースバイケースだなと感じているのです。

なぜなら、人を助けるというのは

「助けたい気持ち」×「助けられる能力」

という掛け算

必ずしも関係が深いから全てのことを助けられるとは思わないのです。

例えば、親友から「宇宙船を一緒につくってくれ」とお願いされたとします。

この時、私がどれだけ助けたいという気持ちがあっても宇宙船をつくる技術はゼロなので、すぐに期待に応えることは難しいでしょう…

一方、そこまで助けたい気持ちがなくても、「すみません!モノを落としてしまったので拾っていただけますか?」というお願いには、息を吐くように簡単に応えられるでしょう。

また、ゆるくてもさまざまな方とつながることで得られる知見も増えます

私が特にnoterさんとの関係から恩恵を受けるのは、私に対する見方です。

たまに指摘される、その方が思う「池像」にハッとさせられる発見があります。

長く自分自身と付き合っていると、自分に対して固定観念が生まれます。

周りの仲間から見られ方も同じです。

例えば、同じ組織(チーム)にいると、メンバー間で見方がどんどん同質化してしまいます。

逆に、ゆるやかなつながりの中で、さまざまな見方をしてくださることで、自分では気づかなかった部分若い頃からの変化認識しやくなる。

〜と、挙げればキリがありませんが、濃い付き合いとゆるやかな関係は双方あった方が良いと思いますし、環境や状況次第で、一人の人に対しても濃淡のチューニングすることもあります。

子どもの頃の親友の中に、今はあまり話が合わない人がいるというのも自然なことですし、またいつか老後にでも親友に戻るかもしれない。

そうした濃淡を自然のまま楽しむ方が良いなと思うのです。

多拠点生活者の「ゆるやかな関係」づくり

このゆるやかな関係を意図してつくり上げていると感じるのが多拠点生活を送っている人たちでしょう。

例えば、シェアエコノミーを推進する社会活動家の石山アンジュさんも、その1人です。

〈FRaU / 2023年11月17日〉

アンジュさんは、東京・渋谷のシェアハウスと、大分県・豊後大野市の古民家に住まいを構えながら、二拠点に留まらず、さまざまな地域で暮らすアドレスホッパーとしての生き方を選択しています。

そして、多拠点生活での交流に対して「拡張家族」というキーワードを挙げていらっしゃいます。

つまり、住む日、住む場所に集まる人たちが、その日の家族になる。

つまり、「ゆるやかな家族」です。

アンジュさんのご実家もシェアハウスとのことで、さまざまな人たちの「帰ってくる場所」になっていたとのこと。

血のつながらないお兄さんやお姉さんが同じ屋根の下にいるような環境が日常で、宿題を手伝ってもらったり、歌やダンスを教えてもらったり、異国の言葉を教えてもらったり。

「その日家族」から、本当の家族からは学べないことも学ぶことができたそうです。

確かに、家族が拡張するという考え方は面白いですね〜

家族というのがピンと来ない方は仕事で考えてみると分かりやすいかもしれません。

多拠点生活の魅力の1つは、さまざまなビジネスパーソンと交流し、刺激し合うことです。

それは一期一会の「拡張同僚」

その日、働く場所を共にした人と「ゆるやかな同僚」になる。

そんなイメージです。

もしかしたら今後、私が出張の際に「今日は大阪に行きます!どこどこのコワーキングスペースに行くので、来れる方は一緒に仕事をしましょう」とnoteで呼びかけ、集まってくださるのなら、「その日の同僚」になるわけです。

そして、お互いにアイデア出しの壁打ちを手伝うなど、ゆるやかな助け合いをする。

そんなことも、ちょっとやってみたいことの1つです😊

内向型の性格でも仲間が1000人

他にも、ビジネスインサイダージャパン【都内の大手メーカー勤務、人見知り…でも“家なし移動生活”。謎多き「アドレスホッパー」の実情に迫る】という記事が、とても参考になりました。

〈BUSINESS INSIDER JAPAN / 2023年11月15日〉

多拠点生活のサブスク「ADDress」(アドレス)を利用している2名のアドレスホッパーにインタビューした同記事。

都内の大手メーカーで働く近藤美奈子さんは、多拠点生活の魅力をこのように語ります。

大人になると仕事以外で人と会う機会が減ってしまうと思うんですけど、普通に暮らしていたら会えないような職業や年齢層の人に、意図しない形で会えるのが魅力です。
ウィークタイズっていう言葉もありますが、趣味の友達のような好きなものでつながるのとはまた違う、コミュニティほどかっちりし過ぎていない、ゆるいつながりがちょうどいいです。

やはり、「ゆるいつながり」の価値を語っていらっしゃいます。

そして、注目すべきはもう一方。

これまでに、37都道府県・108拠点を使用してきた西出裕貴さんです。

ADDressは、会員のみが利用する住居も多く、共有スペースでは通常のゲストハウス以上に人との交流が盛んとのことで、何と多拠点生活で知り合った方の数は3年で1000人弱…(驚)

さぞかし、外交的な方かと思いきや、ご本人はご自身のこと

むしろ僕は人見知りなほう

と捉えていらっしゃいます。

内向的なのに1000人とつながる…???

少し矛盾するような気もしますが…、次の説明で納得します。

「24時間いろんな人と喋りたい」なんて全く思ってなくて。 この生活をしていて、1人になれる時間と、みんなで一緒にいる時間を自分で選べるかどうかが大事なんだなって気づきました。

なるほど😊

ゆるやかな関係だからこそ、お互いに求め過ぎず、自然に交流ができる。

内向型の方にとって、「濃い関係」が前提になると息苦しさも感じるのかもしれませんね。

〜ということで、「ゆるやかなつながり」がもたらす恩恵について本日はお話しさせていただきました。

もちろん、私の日常の変化によっては、濃い関係になるnoterさんも今後は現れるかもしれません。

そんなことも期待に胸を膨らませながら、note活動を続けて参りたいと思います!

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。

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