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やさしいビジネス発想

column vol.1148

今日は若きZ世代の経営者との打ち合わせだったのですが、社会課題解決をそのままビジネスにしており、非常に刺激を受けました。

やはり、自分の仕事が世の中の為になっているという実感を得られることは幸せなこと。

私も20年以上積み重ねてきたマーケティングの力を改めて良きことに活用しなければという気持ちにさせられました😊

〜ということで、最近「やさしい気持ち」にさせられたビジネスアイデアについて、本日はご紹介させていただきたいと思います。

ぜひぜひ、最後までお付き合いくださいませ〜


親孝行を「日常化」する

最初は「家族」についてのアイデアです。

「親孝行で後悔する人がいない世界を実現する」

そんな理念を掲げて会社を立ち上げた大学生起業家がいらっしゃいます。

法政大学理工学部の生徒(現在休学中)でありながら、株式会社Pietyで代表取締役CEOを務める加治木基洋さんです。

〈毎日新聞 / 2024年2月21日〉

Pietyとは、英語で「信心、敬愛」という意味を持ち、加治木さんは「親孝行したいと思う気持ち」を込めて社名にしたそうです。

驚いたのが、現在約20人のスタッフの協力を得て運営しているとのこと。

加治木さんの人望の厚さが窺えますね。

しかし、なぜ親孝行ビジネスを始めたのでしょうか?

その理由は2つあるそうで、1つはご自身の「お母さん愛」「おばあちゃん愛」

親子関係の問題などで家庭環境があまり円満ではなかった中、看護師をしながら愛情をもって育て上げてくれたお母さまと、おばあさまには「感謝してもしきれない」と話していらっしゃいます。

そして、もう1つが「友人愛」です。

「友人が新型コロナウイルスで母親を突如として亡くし、『何も親孝行をしてあげられなかった』と泣き崩れているのを目の当たりにした」

そんな過去が加治木さんを突き動かしているのです。

では、どんなサービスを手がけているのか?

Pietyで現在提供しているのは、ビデオレターサービス「KAHOU」(家宝)。

依頼者が大切に残したいと思う家族との思い出や感謝のメッセージなどを撮影した動画を同社で編集

QRコードにし、プレートに家族の写真とそのQRコードを貼り付け、家族に送るというものになります。

このサービスを利用するのは20代前半くらいの方が多いそうなのですが、KAHOUのおかげで以前よりもご家族との関係が良くなったというユーザーの声もあるとのこと。

「30年後までに『家族を喜ばせるならKAHOU』という共通認識を世界の人が持てるくらいまでサービスを広げていきたい」

そんな熱き想いを抱く加治木さんに、今後も注目したいと思います😊

JKが「海にやさしい」サングラスを開発

大学生の次は高校生の活躍をお届けいたします。

「メガネ」の街で知られる福井県鯖江市には女子高生が中心となり、より良い地域づくりを目指して様々な活動を実施する「鯖江市役所JK課」があります。

そのJK課は2022年、日本財団「海と日本プロジェクト」推進パートナーに就任。

県内で海洋ごみ問題への取り組みを行っているのですが、そのプロジェクトの一環で、ビーチクリーンで回収したペットボトルをリサイクルしてつくったサングラスを開発いたしました。

〈PRTIMES / 2024年2月28日〉

サングラスは3月9日(土)、イオンモール新小松(石川県小松市)で販売を開始。

当日はJK課メンバーによる販売イベントも予定しているそうです。

PRTIMES

サングラスのつるの部分は、JK課メンバーが「日本海の波と水泡」をイメージしてデザイン。

鯖江市の職人の技術と、若い感性が融合した素晴らしい取り組みです。

現在の学生は、SDGs教育を受けているだけに、本当に意識が高い子が多いと感じます。

そうした時代の感性を吸収しながら、私も小売業のマーケティングに活かしていきたいと思うのです😊

引退馬のセカンドキャリアに

最後の事例は、まずは1枚の写真を見ていただきます。

TBS NEWS DIG

こちらのお馬さん、何をやっているのか分かりますでしょうか?

実は、乗馬センターで活躍する4歳のアカカゲくんは、人の代わりに自動販売機のボタンを押してくれるのです。

〈TBS NEWS DIG / 2024年2月24日〉

大山乗馬センターの實松喜美恵さんによると、たまたま自販機の前を通りかかった時に、「買ってくれるんじゃないかな」と思い、アカカゲくんに頼んでみたら、実際に上手にボタンを押して買ってくれたとのこと。

始めは偶然かと思ったそうですが、今ではすっかり、ボタンを押したらジュースが出ることを理解しているようです。

この健気な様子をSNSで発信すると、お馬ファンの間で話題に。

山陰放送キャスターカメラマンが取材がてら、ボタンを押してもらおうと頼んだところ、アカカゲくんは一生懸命期待に応えようとします。

キャスターの

「風が強いので、温かい飲み物をいただきたいです」

というお願いには、慣れた様子で

キンキンに冷えたエナジードリンク

のボタンを押し

「アカカゲくん、僕はコーヒーが欲しいです」

というカメラマンのお願いに対しては

ゼリー

のボタンを押し、見事「笑いの期待」に応えてくれたのです…😅

…必ずしもこちらが望んでいるものを選んでくれるとは限りませんが…、これも一種の運試しと捉えたら、最高のエンターテイメントなのではないでしょうか。

競走馬のセカンドキャリアの1つとして

アカカゲくんの活躍は大きなヒントを示唆してくれているのかもしれませんね。

〜ということで、本日は【やさしいビジネス発想】と題して、さまざまな事例をご紹介させていただきました。

皆さまの心温まるビジネスの一助になることを願って、今夜は筆を置きたいと思います。

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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