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XTalentがDEIコンサルティングを始めた理由と、解決したい課題


こんにちは、ワーキングペアレンツのための転職サービス『withwork』を運営しています、XTalent代表の上原です。


XTalentでは、2023年1月よりDEIコンサルティング事業をスタートしています。
今回は、その立ち上げ背景や具体的な取り組みについて書いてみます。
ご関心ある方は、最後にリンクもあるので是非お問い合わせ下さい。

本サービスが解決したい課題
昨今、多様な人材がいる状態を実現できている組織は増えていますが、人材が多様化しただけでは新たな価値は生まれません。あらゆる人材が能力を発揮できる組織風土が伴ってはじめて、新たな価値が生まれるようになります。しかし、その過程には様々な変数が存在し、DEI推進は難易度の高いテーマであると認識している組織も多いのが実態です。「数・状態」であるダイバーシティは正確に計測できても、組織の「行動・風土」であるインクルージョンを把握することは難しく、エンゲージメントサーベイでは拾いきれないケースも多くみられます。

【企業における課題例】
・自社で育成した優秀な人材を手放している
・同質性の高いチームから多様なチームへ変容できないことで付加価値の源泉となるイノベーションが生まれない

【個人における課題例】
・キャリア開発の機会の公平性を得られていない
・持続的な働き方が実現できていない

本サービスではサーベイとトレーニング、コンサルティングによって企業に伴走し、これらの課題に切り込んでいきます。

ワーキングペアレンツの転職支援から、なぜDEI?


withworkでは、キャリアとライフをトレードオフにしたくないワーキングペアレンツへ、先進的な働き方を取り入れた企業を紹介する転職・採用支援をしています。
これだけスカウトサービスが普及した中でも、優秀な方々がわざわざwithworkに自ら登録し、とても切実なご相談を頂いているのです。

そして、様々な個人の声を聞いたり、企業と向き合ってきた中で以下のような発見がありました。

▼ケア責任の壁と、ステレオタイプ:

家事や育児といった「ケア責任」が女性に偏っているということは、様々なデータから現れています。この構造の発端は高度経済成長期における専業主婦世帯を前提としたモデルにあると解釈しています。

一方で、今の現役子育て世代と沢山お話をしていると
・共働きだけど、男女の役割分担に偏りがある2.0世代
・共働きで、役割分担もフェアなあり方を目指す3.0世代

が入り交じる分岐点のタイミングにある、ということも私は感じています。

その中で、2.0世代は主に女性が仕事とケア責任を背負ってしまうという課題があり、3.0世代は男女ともにフルタイムで働きたい意向が強く、それぞれが働き方やステレオタイプの壁に直面するという課題があります。

例えば、女性は「育児と仕事の両立は大変だろう」、男性は「家庭もあるから年収は下げられないだろう」というそれぞれの性別役割分担を元にした配慮を受けやすい。海外では、これを「母親ペナルティ」「父親ボーナス」と呼んだりもするそうです。(父親ボーナスは、裏返すと育児への関与を認めらづらい、というペナルティでもあります)
2.0~3.0世代という変化の時代にあるにも関わらず、社会に蔓延するステレオタイプは1.0世代のまま。そんな構造があると私は整理しています。

▼「子育て」に限らない、様々な個の事情:

実はwithworkでは、ワーキングペアレンツでない方の相談もよく頂きます。例えばこれから結婚出産を考える方、不妊治療、介護、転勤帯同やご自身の障がいや持病、性的マイノリティといった事情がある方など。全体的に、男性の登録比率もとても上がってきています。
そうした方々との対話から感じるのは、ワーキングペアレンツが働きやすいということは、それ以外の事情がある方にとっても活躍できる会社なのでは?というニーズです。
長時間労働ありきの仕事内容、そういった前提条件のもと採用できる人材は、どうしても限定的になっています。
労働力は減り、2030年に労働力は644万人不足するという時代だからこそ、個の事情にあわせた働き方、多様な価値観を受け入れる風土が競争優位性になりつつあることを実感しています。

同時に、この課題は途方もなく壮大で根深いものだとも痛感しました。。これはもはや「育児とキャリア」というissueのサイズには収まらない。どうやったら労働市場にDEI(Diversiy, Equity, Inclusion)の概念が実装できるか?という問いとして考えるようになりました。
そんな経緯から、DEIというテーマでXTalentは課題解決をすると意思決定しています。

企業が直面しているDEIの課題

同時に、個人の立場だけでなく、企業側の課題も見えてきました。

▼採用:

「多様な人材を採用したい」という意欲をもつ企業がすごく増えたなと感じています。ただ、そもそも理想とする人材の採用が非常に難しいうえに、加えてどうやって採用パイプラインにおける人材の多様化を実現するか?
これが従来通りの採用手法やチャネルでは中々実現できない、という声もよく聞きます。多様な属性や価値観を持つ人を多用するためには、アトラクトの仕方も変えていく必要があります。
ただ、重ねていうと採用って多様性抜きに考えてもめちゃくちゃ大変です。

▼活躍促進(と、離職防止):

例えば従業員のジェンダーバランスは整っている、だけど役職が上がるほど男性比率が上がってくる。「女性活躍」を謳っている企業の中でも、こんな課題を聞くことは多いです。
・中々リーダー・マネージャーを担う人がいない、期待しても手を挙げてくれない。(これ事実か解釈なのかは、さておき)
・場合によっては、将来の幹部と期待していた人が、役職が上がったタイミングで離職してしまう。実際そんなお話をよく聞きます。

こうした課題に対して、XTalentのDEIコンサルティング事業では取り組んでいます。

XTalentが提供しているサービス

▼体制:
この2名が推進しています。二人とも異なるバックグラウンドがあり、過去の在籍企業でも豊富な実績があります。

とっても経験豊富な二人です

▼実績:
これまで、上場企業、ファンド、スポーツチームなど幅広い組織にサービスを提供してきました。


▼提供サービス例:
例えば研修としてはこのようなテーマで実施しています。顧客ニーズにあわせたカスタマイズや、独自の「DEIサーベイ」を活用した定量調査も可能です。


  • 役員向けワークショップ、 管理職向けダイバーシティマネジメント

  • 女性管理職候補育成・リーダー育成研修

  • DEI担当者トレーニング

  • キャリア研修(管理職向け・メンバー向け)

  • アンコンシャスバイアス、インクルーシブ・リーダーシップ

  • 多様な優秀人材の採用

  • 男性育休の推進

 以下に、調査レポートなども公開しています。


ぜひ、お気軽にご相談下さい!

ご関心ある方は、こちらのお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。

9月、10月にはDEI推進担当者や人事・経営者向けのイベントも開催します。お気軽にご参加ください。

【9/28(木)夜開催】
DEI推進プロセスを考える 〜「経営と現場を橋渡しする」動き方とは〜

【10/18(水)昼開催@オンライン】
EQを活用したDEI推進プロセス 〜女性管理職比率の向上に向けて〜


引き続きXTalentは、「フェアな労働市場をつくる」というミッション実現に向けて邁進してまいります。

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