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走れメロスの要約と大人になって読んだ感想

こんにちは。

今回は【走れメロス】の要約、感想を書きます。

なぜ今になって走れメロスなの?といった疑問が出てくるかと思いますが、最近Kindleの電子書籍リーダーを購入したことがきっかけです。

我が家の財務大臣である妻におねだりをして購入。

電子書籍では、無料で読める本の中に走れメロスがあったんです。

教科書に載っていたのを思い出し、懐かしいなあ~と思いながらダウンロード。

昭和の文豪【太宰治】の代表作。

内容を忘れた!という方のために簡単なあらすじをご説明します。

あらすじ

主人公メロスは妹の花嫁衣裳を買う&親友のセリヌンティウスに会うことを目的にシラクスの市へ出かけました。

しかしシラクスの王様ディオニスは邪知暴虐で皇妃や妹、臣下などを次々に殺していました。

王は疑心暗鬼に憑りつかれて他人の心が信用できなくなっていたのです。

邪悪に対しては人一倍に敏感であったメロスは王に抗議をしに行きます。

その結果、死刑を宣告されます。

死を受け入れる覚悟はありました。

しかし、メロスには1つだけ心残りがあります。

それは死ぬ前に妹の結婚式を見届けたい!

3日間だけ猶予をください!必ず帰ってきます!そう言いましたが王は信用しません。

でしたら親友のセリヌンティウスを人質として置いていきます!帰ってこなかったら殺していいので!たのむ!

そういってセリヌンティウスに事情を話し、人質になってもらいます。

王に許可をもらったメロスは急いで妹のいる村へ。

一睡もせず走り続け、村に到着したメロスは妹に事情も話さず、結婚式の予定を明日にしてくれ!と伝えます。

しかし、花婿側は何も支度ができていないし簡単には予定変更できませんと断ります。

メロスも親友の命がかかっているので引き下がりません。

そして夜明けまで議論をし、説得に成功。

無事に結婚式は行われ、一休みしてから城へ戻ります。

死ぬために、親友を救うために走る。

長い道のりの中、様々な葛藤や障害を乗り越え、死刑執行直前で親友のもとへたどり着きます。

涙を流しながら抱き合う2人の信頼関係を目の当たりにした王は感動し、信頼できる仲間として迎え入れました。

感想

正直な話、内容をあまり覚えていなかったのですが、改めて読んでみるとおもしろかったですね~

途中までは、正義を振りかざして王に文句を言わなければこんなことにならなかったのでは?と思って見ていました。

メロス「悪い奴は許さへん!文句言ってやる!」
王「誰やねんお前!生意気やから死刑!」
メロス「死刑でもいいけど!その前に妹の結婚式に出たいねん!」
王「嘘つけ!そうやって逃げる気やろ?」
メロス「嘘ちゃう!代わりに親友を人質にするから3日間ちょうだい!」

この流れで親友を人質に!というところもいまいち理解できません。

自分勝手すぎ。

わたしがセリヌンティウスだったら、なにをいうてまんねん!と一蹴するでしょう。

妹の結婚式のためにわしの命を巻き込むなと。

それを承諾してしまうセリヌンティウスはお人よし過ぎる・・・。

しかし最後まで読み終えると、王様も改心した様子だったので、結果的にメロスの行動はみんなを幸せにする善い行いでした。

このまま放置していたらもっとたくさんの人が殺されていたかもしれないので。

無我夢中で走っている中で、犬を蹴飛ばしながら走ると表現されているところがあったのですが、動物好きとしてそこは避けてあげて・・・と思いました。

まあ全裸になっていることに気が付かなかったくらいなので、それだけ心に余裕がなかったのでしょうが・・・。

もう駄目だというとき、ゼウスに祈るシーンがあったのでギリシャあたりの世界観なのでしょう。

ちなみにゼウスはギリシャ神話に出てくる全知全能の神。

そして、クライマックスで親友と頬をたたき合い、熱い抱擁をするシーンは少しウルっときてしまいましたね。

逃げようと思ってしまった、疑ってしまった、という人間らしい感情を包み隠さず告白したことがひとの心を打ったのではないでしょうか。

本や曲、映画などの物語は自分が置かれた環境、立場によって受け取り方が全く変わります。

数十分でサクッと読める内容なので、電子書籍をお持ちの方は是非読んでみてください。

きっと数年前に読んだ時とは違った、新たな発見があるでしょう。








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