たわ

修士課程が終わったのでとりあえず働きに戻ります丨1994年生まれ

たわ

修士課程が終わったのでとりあえず働きに戻ります丨1994年生まれ

マガジン

  • 飽き性の心の中【社会人から大学院生】

    2021年の春から社会人5年を経て大学院(修士課程・政治学専攻)に進むことになりました このマガジンでは素直な心境や所感をできる限りそのまま記録していこうと思います

  • エッセイに近い何か。思考のログ。

    心の声を割とそのまま加工せずに書きてみようという試み。

最近の記事

大学院に戻るという仕方での学び直し——稀有な機会と選択肢の多様化

「#私の学び直し」というテーマでの文章が募集されていたので、それに沿って文章を書いてみる。 私は現在、IT 業界での仕事を 5 年ほど経てから大学院に戻り政治哲学の研究をしている。これも 1 つの学び直しの営みといえるだろう。というわけでこのことについて書いてみようと思う。 大学院に戻るといえば、かなり実利的な文脈で語られることが多いのではないだろうか。ビジネスをより理解するために MBA に行く、情報技術の知識を得るためにコンピューター・サイエンスを学ぶ、などなど。また

    • フリーランスはやめておけ

      今現在、住んでいるマンションの外から、鳴いていると表現するには不釣り合いな仰々しい猫の声が聞こえる。喧嘩しているのだろうか。 今日は仕事をしないオフの日。オフと言ったもののそもそもだいたいの日はオフのようなものでもある。ここ1年はとても自由に生活している。 かれこれ会社員というものを辞めて1年以上が経ってしまった。2020年はリモートワークやらフリーランス(個人事業主)という働き方がそれまで縁遠かった人にも身近に感じられるキーワードになったのではないだろうか。 フリーで

      • 人生を直線的ではなく螺旋的に考える

        本を読んでいて、思ったこと。 少しずつ目の前の本や論文を理解するだけではなく、その分野ではどういう議論が歴史的に行われてきて、今どのような段階にあるのか、というある種、俯瞰的に物事が追えるようになっている感覚がある。 しかし、考えてみると、学部に通っていた当時と何かが変わったかと言われると何も変わっていないと思う。学部卒業後、5年という月日が流れ、仕事を経験したとはいえ、特段専門書を読むという点においては何もしていない。 しかも今読んでいる本の分野は、多かれ少なかれ学部

        • 凡人は知識がメモリに乗るまで前処理をする他ない

          ふと思いついたアナロジー。妥当性があるのかは知らない。 ただ本を読んだりしても得られる知識や情報は未加工のまま、HDDやSSD的なところに保存されるようなものであろう。丸暗記が厳しい情報量であれば、ノートやメモツールなどの外部記憶装置(つまるところ外付けSSDということになる)を使って記録を残しているはずである。 しかし、得てして人々は外部記憶装置が劣化したり、破損したり、紛失したりする。そうして知識や情報を得ると同時に忘却していたりするであろう。そんな情報を保存し、ただ

        大学院に戻るという仕方での学び直し——稀有な機会と選択肢の多様化

        マガジン

        • 飽き性の心の中【社会人から大学院生】
          11本
        • エッセイに近い何か。思考のログ。
          9本

        記事

          読書会を開きたい

          という願望は長年持っていた。しかし、友達や会社の同僚と「やろう、やろう」と言いながらも結局やらずじまいとなることばかりであった。 おそらく、 - 課題図書を何にするか - どれくらいのペースにするか - どういう形式で会を進めるか などなど そのあたりを考え始めると、途端におおごとに思え、立ち消えとなっていたのであろう。 しかし先日、以前本を紹介したとあるお方から、その本の読書会をやろうとお誘いいただいたのである。紹介したくせにお恥ずかしながら僕も途中で積んどいてしま

          読書会を開きたい

          在学中の生活費と仕事はどうしよう

          SECがRippleを提訴したあたりから仮想通貨のボラティリティがすごい。あわよくば学費くらいを賄えないかと淡い期待を抱きそうになる今日この頃である。 そんなことはさておき、今回は在学中の「生活費と仕事」について考えていく。本当に書きながら考えるので読むに耐えるものではないかもしれない。 * * * 正直なところ、どうするかまだ決めていない。どうしたらいいだろうか。 大学院進学を考えたくらいなので、生活費を賄うくらいの貯金はもちろんある。 直近はフリーランスとして働

          在学中の生活費と仕事はどうしよう

          大学院進学に至るまでの陰の立役者

          大学院進学を決めるまで、一筋縄では行かず、今思うと大変紆余曲折していたように思う。だが、幸いなことに、一人で悶々とするだけではなく、迷走していた僕と話に付き合ってくれて、自分の思考を整理する手助けをしてくれた友人の存在があった(当人はその自覚は薄く好きでやっていただけかもしれないが)。 今回は、合計約8ヶ月ほど、迷走している間に、とても力になってくれたその友人の存在について今回は書いていく。 ことの始まりはゼミのオンライン飲み会時は遡ること、2020年のGW。 新型コロ

          大学院進学に至るまでの陰の立役者

          自分の認識が信じられない

          今、ハンナ・アーレントの「人間の条件」を読んでいる。前回の投稿のように少しずつ落ち着いて精読(?)を進めている。 一旦区切りをつけて、シャワーを浴びている時にふと思い立ったので、忘れないうちにとMacBookの前に急遽向かっている次第である。 ちょうどデカルトの懐疑論の話が出てきたところだったので、それに関連するような関連しないような内容である。 * * * 自分の認識が信じられない そう感じたのは、まさしくこの本の精読を進めているときである。 通読(精読を始める

          自分の認識が信じられない

          文献を読むことについて

          今は文献を読み進めている。大学院に行く前に研究で扱いそうな主要文献は一通り理解しておきたいと思ったからである。今回はそれに関するテーマである。 * * * 人文系の研究において文献を読むことがすべてである。 とまで言うのかはわからないが、文献の量を読み下せないことには始まらないことは確かなのではと思っている。人文系といってもいろいろだが政治思想や哲学を扱うのであれば主な研究対象は間違いなく文献であろう。 大学院に行くことが決まってから、この「文献と向き合う」という姿勢

          文献を読むことについて

          社会人を経てから大学院へ行くということ

          社会人から大学院に戻るという話をすれば、そうした疑問を投げかけられるものである。これまで何人かの友達に報告しても、必ず聞かれる質問だ。 ということで、今回はこれをテーマにして書いていこうと思う。 * * * と問われれば、 と僕は答える。 世の論調として、大学や大学院は得てして就職に有利だとかスキルが身につくだとか有用性という点からしか語られない。 その意味で言えば、まったく今回の大学院進学が役に立つとは思っていない。むしろキャリアと言う意味ではブランクになるので

          社会人を経てから大学院へ行くということ

          大学院に行くのでマガジンを書き始める

          2021年4月から大学院に進学することになった。 約5年間社会人として仕事をしていたが、それを一旦辞めて大学院に戻るということで、人生の選択という意味ではそれなりに大きなことであるような気もする(あまり実感はない)。 そんなこれから最低2年はやってくるであろう日々を、単なる日常として終わらせず、その時々の心境や所感を残したほうが、良いのではと思い筆を取っている次第である。 できる限り感じていることをそのまま言語化したいのであまり整理することなく自由気ままに書き連ねたいと

          大学院に行くのでマガジンを書き始める

          みんな勉強しないらしいけど、僕は勉強をする

          突然ですが、 みなさん勉強していますか? 「勉強」と一言で言っても色んな意味があり、勉強ってまずどんな意味で言っている?と言われてしまいそうですが、一旦それを差し置いてみても多くの人は勉強していないようです。 社会人は勉強してない?勉強って何だっけ?ってふと思ったのであちこち検索かけてみたのですが、やたらと 「社会人は1日6分しか勉強していない!?」 みたいなキャッチーなタイトルの記事がたくさん見つかりました。 流石に嘘だろ... という気持ちになりました。

          みんな勉強しないらしいけど、僕は勉強をする

          2019年に読んだ50冊の本を並べてみる

          読んだ本を探してみたらだいたい50冊ありました。中にはどうでも良いようなものもあったので一部省略しましたが、おおよそこれが今年読んだ本のようです。 興味の移り変わりがわかって面白かったのでカテゴライズせずそのまま時系列順にある程度並んでいます。 2020年版はこちら ある男 新年最初に読んだ本らしい。 ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか ブロックチェーンに関して初めて読んで、関わろうと思っ

          2019年に読んだ50冊の本を並べてみる

          僕は歴史上の偉人と友だちになりたくなった

          歴史に全く興味がなかった。全くと言っていいほどに。 過去の事実の羅列でしょというくらいにしか思っていなかった。いや、記述された段階で誰かの主観が入り客観的に事実とは厳密には異なるからどうとかいう話はとりあえず置いておく。 ここで重要なのは興味がなかったということ。 でも最近、ふと思った。会社を辞めて、これからの人生をどうしていくかを考えたときに思った。そして、Dr. STONEを見たときにもっと思った。 自分個人という存在はほとんど何も知らない、と。 そして、それは

          僕は歴史上の偉人と友だちになりたくなった

          『人生は選択の連続』と言うけれど。

          昨日、数カ月ぶり通算4回目くらいのドライブに行ってきました。そんなときにふと思った話を書きます。 突然ではありますが、『人生は選択の連続』と言われることがままあると思います。ちょっと胡散臭い話な感じもありますが、経済学的に考えても人間はあらゆる判断に基づき日々の行動を決定しているとしているところがあります。 毎朝何を着るかや何を食べるといった何気ないことから、どのように仕事をしていくのか、はたまた週末はどこに遊びに行くかなど、ありとあらゆることを決めているわけです(今回は

          『人生は選択の連続』と言うけれど。

          【右脳思考と左脳思考】僕は死守すべき最終防衛ラインとして左脳思考を続けていきたい

          最近、論理的に正しいことをすることが必ずしも正しくないという話を多方面でされるので、右脳思考という本を読んでみた。 ロジカル・シンキングが必ずしも功を奏すわけではないということは、デザイン・シンキングなるものを知ってからなんとなく感じ取っていた。しかし、その棲み分けに関しては結局あまり理解できていなかった。 それを、この『右脳思考』の本は整理する機会を与えてくれた。 簡単に言うと人間は正しさでは動かない。正しくてもモチベーションが湧かないと実際に物事が進みづらい。なので

          【右脳思考と左脳思考】僕は死守すべき最終防衛ラインとして左脳思考を続けていきたい