銀座でお乗せした議員さんと、経営者のお二人が話していたのは、地方で子供を育てながら、夜の銀座で働くホステスの話だった。

議員(以議)「今日はありがとうございました。ホント来て良かったです」

経営者(以経)「そうだろ、あの子に一回は会わせたかったんだよ」

議「ホントお話も出来てよかったです」

経「あそこで元気に仕事しながらな、娘を地元の高知に残して親に面倒みてもらってるんだよ」

議「ホント凄いですね、元気で明るいですし」

経「だからお前らが進めているように、そういう子が昼に働けて子供と過ごせるようにしていかないといけないよ」

議「そうですね、別の地域とも連携を始めているのでいち早く環境を整えていきます」

経「絶対にやらなくちゃいけないよ」

議「はい」

経「こういう子と会えばもっと考えようと思うだろ？」

議「はい」

経「母子家庭で、親とも離れるって親も大変だけど子供にとっても辛いよ」

議「そうですよね、でもそれを見せずに」

経「そうなんだよ、だから女性って強いというか、覚悟を持ってるんだろうな」

議「それにお綺麗ですし、何度かあそこに飲みにいかれたりとか？」

経「結構行ってるな～、いろいろ話も聞いてるよ」

議「応援したくもなりますしね」

経「うん、あとな、毎週末はちゃんと子供のところに帰ってるんだよ」

議「そうなんですか」

経「でも、毎週末も飛行機代にお金を掛けられないから、朝イチで成田に行って、それで成田のコインシャワー浴びて着替えて、格安の便で帰ってるんだよ、寝ずに」

議「へ～」

経「それでも言われるんだよ、娘に、
『なんでママには土日しか会えないの？』って」

議「はい」

経「会えない寂しさは堪えて、お仕事って言ってるみたいだけど
それでも帰れない日だってあるわけだよ、お金の面でも大変だし」

議「そうですよね」

経「でも、それを一切見せないんだよ、ホント凄いよ」

議「そうですね～、今日お会いできてホントよかったです」

経「だろ、というかお前は堅すぎるんだよ」

議「そうですね、すみません、こういう仕事なのもあってなんか守りに入っている部分は、」

経「それは分かるよ、でも、もう少しさ、ゆとりもって周り見たほうがいいよ」

議「はい、今日も誘っていただいてホント良かったです」

経「何度も連絡してる訳じゃないんだからさ、
二カ月にイッペンでも会って話そうよ」

議「はい、よろしくお願いします」

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