マガジンのカバー画像

私はエブリイで旅に出る

26
我がふるさと信州、お隣甲州ではしゃぐおじさんの野遊び生活
運営しているクリエイター

2020年2月の記事一覧

「地域おこし」考⑤

前回の冒頭の繰り返し、煮返しになってしまうが、ここまで書いてくると「面倒臭い」「閉鎖的」という印象がぐーっと強くなってくる田舎生活であるが、この「面倒臭い」「閉鎖的」なところが田舎の良さの裏返しであるということも否めないのである。

田舎暮らしに憧れる理由としては、自然豊かなところ、そこに住む人の良さなどを挙げる人が多いと思うが、「閉鎖的」が故に開発の手が入らずに自然が残っているということも少なか

もっとみる

「地域おこし」考④

過去、3回ほど「地域おこし」に関する私の個人的な見解を書いてまいりましたが、これだけで「『地域おこし』は面倒くさいな」と感じる方も多いと思いますが…そうです❗面倒臭いんです‼

都会では大企業に所属しビッグプロジェクトも難なくこなしてきた人であっても、田舎の人間関係は長年に渡って築き上げられてきた地域と地域、家と家、人と人との関係なので理屈だけで片付けられない「ならぬことはならぬものです」的なこと

もっとみる

「地域おこし」考③

「移住してきた人が一生懸命にやっている」

こういう書き方をすると「よそ者に対する差別的な見方だ」と鬼の首を獲ったように反論および反論に対する同意を囃し立てる方がいらっしゃいますが、そんな方へまず提案…「人の話を文章の最後まで読んでみましょう」→「その人がなぜそのような考えに至ったか、もう一度文章を最初から最後まで読んでみましょう」→「自分の考えと同じところはどこでしょう?自分の考えと違うところは

もっとみる

「地域おこし」考②

「地域おこし」と一言で括れるが、よく見てみるとかなり広範囲のことに関するこのような課題において、問題点や解決策をひとまとめにしてしまうのはちょっと短絡的。最終的な結果は同じように見えてもそのプロセスは無限にありえますので、プロセスを抜きに結果分析するわけにはいきません。

このあとに「地域おこし」活動にてよく見られる事象というか、俗っぽくいうと「『地域おこし』あるある」を挙げようと思いましたが、こ

もっとみる

「地域おこし」考①

私は本業に加え、個人的な好奇心に導かれいわゆる「地域おこし」「地域活性化」と呼ばれる勉強会、講演会、ワークショップなどに顔を出すことが多い。

面白そうなことに顔を突っ込みたくなる生来のお節介気質と共に、本業が地域の持続性、活性化がその事業の根本にあるからだ。ただし、本業においては取り組んですぐに大きな収益を生み出しづらい「地域おこし」の活動については、初期の段階で関わることを良しとしない(わが社

もっとみる

「キャンプは家族と行くんですか?」

アウトドア系のことを趣味にしている人からよく「家族も一緒にされるんですか?」という質問を受ける。

その質問の後に男性なら「ウチはカミさんがそういうの苦手だからやってみたいんだけどなかなか…」、女性なら「私がそういうの苦手だからなかなか…」「主人がそういうの苦手だからなかなか…」という発言が大抵続く(笑)

「家族も一緒にされるんですか?」の質問の答えはイエスともいえるしノーともいえる。

休日の

もっとみる

野遊人(野遊ビスト)

「趣味は何?」「休みの日は何してるの?」

こう聞かれると私は話がとても長くなる。

♪やりたいことならどれくらい あるか分からなく溢れてる…と工藤静香(作詞は中島みゆき 一部改)ばりの好奇心に導かれありとあらゆることに手を出しているので、説明が簡単に終わらない。

基本は家の中でおとなしくしているのが嫌いなのでアウトドア系のことに時間を費やすものの、そのための事前勉強や調べものを机に向かってやっ

もっとみる

「行きつけの田舎」礼賛

長野県の山間市町村での重点施策として必ず話に上がってくる「移住促進」の話。

「住むのに良いところだよ」といわれ、自分でも何となくそう思えてても生活の拠点を移すということはかなりの決断がいる。

「ネット社会となった今ならどこでも仕事ができる」という言葉もよく耳にしますが本当にそうなのか?

1959年の統計では全就労者における雇用者(サラリーマン)の割合は約50%、時を経て2005年の統計では約

もっとみる